新しい文字盤
大画面化したApple Watch series 4(以下、Apple Watch 4)だけが使える文字盤がある。「インフォグラフ」「インフォグラフモジュラー」と呼ばれる二種類の文字盤が追加された。情報が多くて画面が小さいと見づらいからかApple Watch 3までのモデルでは使うことができない。
以前はオススメの文字盤として「Siri」と「モジュラー」を紹介したが、Apple Watch 4 NIKE+を購入して一ヶ月、インフォグラフを使うことが増えた。どうしてインフォグラフをつかうのか理由とオススメの設定を紹介します。
インフォグラフを選ぶ理由
圧倒的な情報量
見た目でわかるとおり、情報がぎっしり詰まった文字盤で、合計8種類のコンプリケーションを同時に表示できる。
今まで最も多くのコンプリケーションを表示できた文字盤「モジュラー」が5種類しか表示できなかったのと比べて、圧倒的な情報量だ。
- インフォグラフ:8種類
- インフォグラフモジュラー:6種類
- モジュラー:5種類
- シンプル:5種類(1つは日付だけ)
- ユーティリティ:4種類(1つは日付だけ)
予定の詳細が表示できる
Apple Watchでカレンダーの予定を見たい人は多いと思うが、今までは予定の詳細を確認できる文字盤で使えるのは「ユーティリティ」と「モジュラー」だけだった。ミッキーマウスや写真、モーションなどもカレンダーを表示できるけど、同時に表示できるコンプリケーションが少ないので、ちょっと常用しづらい。
インフォグラフはカレンダーをきっちり表示できて、他のコンプリケーションもたっぷり使える。
特別なコンプリケーションが使える
インフォグラフとインフォグラフモジュラーしか使えないコンプリケーションがいくつか存在する。
コンプリケーションには10種類の異なるタイプがあり、アプリがそれぞれのタイプに合わせたコンプリケーションを用意しないと使うことが出来ない。10種類のコンプリケーションのタイプうちの4種類はインフォグラフ、インフォグラフモジュラー専用で、他の文字盤しか使用できない。
CMなどでよく見る「UV指数」などは、新しいコンプリケーションのタイプしか用意されていないので、以前の文字盤では使用できない。
逆に欠点をあげると、新しいコンプリケーションのタイプに対応したアプリが少なく、インフォグラフに使えるアプリが少ない。BatteryPhoneやNike Run Clubなど対応したサードパーティ製のアプリも増えてきているが、まだ少ない。
特に、Apple Watch初期に対応した後あまりアップデートされていないアプリを使っている人は要注意だ。
インフォグラフで表示するコンプリケーション
インフォグラフ に設定できるコンプリケーションは3種類。タイプ別のオススメコンプリケーションを紹介します。
- Graphic Corner
- Graphic Circular
- Graphic Bezel
四隅に表示できるGraphic Corner
Apple Watch 4の広告でやたら目立つコーナーの文字情報が「Graphic Corner」。数字や文字だけではなく、情報をグラフィカルに表示してくれる。
この「Graphic Corner」は針が動いても隠れることがないので、すぐに見たい情報を置くべきのが良い。中央に並ぶ「Graphic Circular」は針の位置によって一部が隠れてしまう。
オススメは、こちら。
- 気象状況
- 天気
- 株価
- アクティビティ
気象状況
気象状況は現在の天気を示してくれる。マークだけなので、中央に表示される「Graphic Circular」とあまり変わらないから、わざわざ「Graphic Corner」に表示しなくても良い気もするけど、右上に「天気」を表示すると上側に気象情報が並ぶので、すぐに認識できる。
ちなみに家やオフィスが大きいからかアメリカ人は「今の天気」を知りたい人が多いそうだ。日本だと、窓から外を見れば、すぐに分かるけどね。
タップすると当日の「天気」「気温」「降水確率」の時系列の情報が参照できる。
天気
天気とあるが、純正アプリの「天気」は気温を表示する。最低気温と最高気温もわかるので、朝出かける時、服装を決めるのに便利だ。
タップして参照できる情報は「気象状況」と同じ。
株価
株をやらない人には無意味だろうけど、株取引する人には便利。アプリで一番上に表示している現在の株価を表示してくれる。タップすると、時系列の株価をみることができる。
アクティビティ
3つのリングを完成させるアクティビティ。「Graphic Corner」だと3つの数字とリング達成の状況がわかる。
タップするとアクティビティ表示が大きくなる。
今までより大きなGraphic Circular
今までモジュラーにあった丸いコンプリケーション「Circular Small」より大きなタイプが「Graphic Circular」だ。中央の4つの同じ丸いアイコンが並んでいるようだけど、上のアイコンだけは「Graphic Bezel」という別のタイプのコンプリケーション。
Graphic Bezelには設定できても、Graphic Circularには設定できないコンプリケーションがいくつかある。たとえばストップウォッチは上部分「Graphic Bezel」には設定できるが、Graphic Circularにはできない。
Graphic Circularのオススメ、こちら。
- お気に入り
- ワークアウト
- ミュージック
お気に入り
「お気に入り」はiPhoneの「電話」に設定した「よく使う項目」から選べる。「よく使う項目」には家族や恋人など頻繁に連絡を取る電話番号やメールアドレスを登録できる。
アイコンの画像も、iPhoneで設定した写真がそのまま表示される。この機能を利用して、文字盤にお気に入りの写真を表示させることも可能だ。
アイコンをタップすると、「電話」「メッセージ」「メール」を選択してすぐに連絡が取れる。頻繁に連絡が取れる人を登録しておくと便利。
初期のApple Watchはサイドボタンを押すと、よく使う連絡先が選べた。サイドボタンの挙動はその後アプリ切り替えに変更されたが、watchOS 5になって、この機能がコンプリケーションとして復活した。
ワークアウト
文字盤中央に設置するGraphic Circularは、針の位置で見づらいことがあるので、文字情報よりクイックメニューとして使ったほうが、具合が良い。
ワークアウトは、ただのアイコンなので文字情報は一切ないが、ランニングする時に素早く起動できて、余計な時間を使わなくても済む。
ミュージック
こちらもクイックメニューっぽい使い方だ。ちなみに、赤い円は再生している曲の再生時間を表している。
カレンダー一択のGraphic Bezel
よく似ている4つの丸いコンプリケーションだが、一番上だけは「Graphic Bezel」という別のタイプのコンプリケーションで、ベゼル周囲に情報を表示できる。たとえばミュージックだと再生している曲名が表示でき、世界時計だと現在地との時差もわかる。
ベゼルに表示されなくても、「Graphic Circular」とは異なるコンプリケーションも置ける。デジタルクとアナログ時計の両方を併記することも可能。
だが、カレンダーが最も良いと思う。カレンダーを選ぶと日付と曜日が中央に、次の予定がベゼルに表示される。3つの情報を表示できるので使わない手はない。欠点は真ん中に曜日があるのが、ちょっと格好悪いことかな。
オススメの文字盤
まとめると、こんな感じ。
- 左上:天気
- 右上:気象状況
- 上サブダイヤル:カレンダー
- 左サブダイヤル:ミュージック
- 右サブダイヤル:ワークアウト
- 下サブダイヤル:お気に入り
- 左下:株価
- 右下:アクティビティ
情報量がびっしりで美しくはないかもしれないけど、たまにカラーをホワイトにしたりして、気分を変えるのもオススメだ。