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iPhone 12が6GBメモリを搭載し、5Gに対応する理由と背景

 

早くもiPhone 12の噂

iPhone 11シリーズが発売されてまだ2ヶ月だが、来年発売予定のiPhone 12(仮称)の噂がでている。

来年のiPhoneは、メインメモリが4GBから6GBにアップし、モバイル通信はついに5Gに対応するとのこと。

その背景を考えます。

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メモリ増量の理由

Androidハイエンドでは8GBも当たり前になってきているので、6GBでも少ないぐらいだが、OSの違いがあるので、一概に比較はできない。4GBになったのはiPhone XSからでiPhone Xは3GBだった。

コスト増にもなるメモリ増量に慎重なAppleが6GBに変更する理由は、6GBにして実現したい機能があるのだろう。

現代のスマートフォンを使っていて、遅くて困ることはほとんどない。それでも多くのスマートフォンはモデルチェンジする度にCPU・GPUをアップグレードしてきた。

CPUを自社設計しているAppleも例外ではない。iPhone 11に搭載された「A13 Bionic」は高性能になっているのと同時に消費電力の削減に成功している。そのおかげで、iPhone 11Proは、iPhone XSに比べて4時間もバッテリー持続時間が伸びた(バッテリー容量の増量も影響しているが)。

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高性能化したCPUと増量したメモリで、Appleが行おうとしているのは、AI処理に違いない。

iPhone 11ではiOS 13.2から「Deep Fusion」が使えるようになった。複数の写真をマシンラーニングで解析して、より鮮明な画像を出力するDepp Fusionは、新しいiPhoneの目玉の機能としてデモでは紹介されていた。

Deep Fusionあり・なしの写真を比較した記事によると、本当に細かく見てみないと違いはわからないようだ。

https://japanese.engadget.com/2019/09/11/iphone-a13-bionic/

どうしてそんな微妙な機能にAppleが大々的にPRしたかというと、この機能にAppleは将来性を見出しているからと思われる。メモリは作業机の大きさに例えられる。机が大きければ、作業を早く終わらせることができる。

大きくなった机と、より早く動くようになった頭と手(CPU・GPU)で、Deep Fusionより高精度な写真撮影機能をAppleはiPhoneに付加するつもりなのではないだろうか。

新しいバッテリー内蔵ケースにカメラボタンが付いたことからもわかるとおり、Appleがスマートフォンのカメラに注目しているのは間違いない。

5Gは時期尚早?

Androidのハイエンド機に搭載されているので、今年のiPhoneに5Gが搭載される噂もあったが、結果的に見送られた。世界的に5Gの普及にはまだ時間がかかりそうで、今年のiPhoneに搭載しなかったのは間違いではなかった。

5Gが普及するには、地域にもよるがまだ数年はかかるだろう。4Gのスピードに現状困っている人も少ないので、革新的な使い方が普及するまでは、5Gを求めるユーザーは増えないと予想される。

ただ、最近のスマートフォンのユーザーは数年間買い替えずに使うのが一般的だ。性能が頭打ちになりつつあるスマートフォンの買い替え頻度は遅くなる一方だ。

たとえば同じスマートフォンを5年使うことを考えると、今買う新しいスマートフォンは5Gに対応して欲しい。

そこまで考えると、来年のiPhoneへの5G機能導入は妥当なタイミングと思われる。

来年のiPhoneはビッグモデルチェンジになるかもしれない。3Gから4Gへの移管の時もiPhoneの形状はガラッと変わった。

来年、5G搭載とメインメモリによる革新的機能(おそらく写真に関係する)により、次期iPhoneは大きく変わりそうだ。

 

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iPhoneのミュージックで「勝手にリピートになっちゃう問題」を解消する方法【iOS 13.2】

アルバム内の曲をリピート

iPhoneの「ミュージック」で音楽を聴いていると、意図しないアルバムがリピートされることがある。

プレイリストを選んだはずなのに、曲を停止して再生すると、プレイリストではなく、その時聴いていたアルバムの曲だけがリピート再生される。

この現象は「リピート」を設定している時に起きる。「プレイリストのリピート」を設定していても、停止すると「アルバムのリピート」に変わってしまうようだ(バグなのか、どうかよくわからない)。

iOSのバージョンが変わる度に、ミュージックのインターフェースは大きく変わってきたので、どこで設定するかわかりづらい。

勝手にリピートになったら、「リピート」解除の設定をする必要がある。

どこでリピート設定を解除するか記します。

リピートを解除する方法

  1. 曲、アルバム、プレイリストを再生している時に、画面下部の曲名部分をタップ
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  2. 「再生中」画面の下部右にある「次はこちら」 をタップ
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  3. 「次はこちら」画面の上部で、リピート再生のオン/オフを切り替えることができる。「次はこちら」とは、これから流れる曲のリストだ。

    • リピートを解除するには、「リピート」 かをタップして、にする
    • 1 曲だけリピート再生するには、「リピート」 になるまでタップ
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ショートカットでシャッフルを解除する方法

「ショートカット 」を使って再生している場合は、そのショートカット を開いて、リピートを解除しておこう。

  1. iPhoneのアプリ「ショートカット 」を起動
  2. 作成済みのショートカット の右にある「…」をタップ

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  3.  「表示を増やす」をタップ

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  4.  

    「リピート」の「なし」を選んで「完了」をタップする

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リピートは必要?

エンドレスに曲を聴きたい時に「リピート」を設定するが、多くの曲が登録されているプレイリストなら、「リピート」を設定する必要はないことも多い。

バグなのか、仕様なのかよくわからないが、意図しない曲が再生される時はリピートを解除しておこう。

 

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AirPodsとAirPods Pro2台持ちのススメ。AirPodsがProより優れている点3つ

AirPods Proを買ってもAirPodsを売らない

新しいデバイスを買ったら旧製品は売ってしまうのが常だが、AirPods Proを買っても2代目AirPodsを売らず、2台持ちにしている。

2台持ちするメリットとProにないAirPodsの魅力があるからだ。

解説します。

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2台持ちにするメリット

切り替えが不要

AirPodsはProでも無印でもマルチアクセスポイント機能がない。複数のデバイスで利用する際は切り替える必要がある。iPhoneに接続しているAirPodsをMacで使用しているときは手動で切り替えないといけない。

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初代AirPodsより時間は短くなったが、デバイスを切り替える時に少し待たされる。Boseの QuietControl 30 wireless headphones(以下、QC30)はマルチアクセスポイントに対応していて、2つのデバイスと同時に接続することができる。QC30は音を出力しているデバイスを自動的に優先するのでデバイスを切り替える必要がない。

AirPodsとAirPods Proの2台持ちだと、「AirPodsをMac専用」「AirPods ProをiPhone専用」と使い分けることができる。こうすればデバイスを切り替える必要がない。

バッテリー切れでも安心

AirPods Proのバッテリーは最大4.5時間保つ(AirPodsは最大5時間)。長時間使用していると、バッテリーが切れてしまう。バッテリケースに戻せば、5分で1時間分充電されるが、その間は当然使えない。AirPodsとAirPods Pro2台持ちなら、Proを充電中でもAirPodsを使えて集中力が途切れない。

長い時間使う時は、かさばらないAirPodsとAirPods Proを併用する手がある。

トラブルがあっても安心

AirPods Proのイヤホンは小さいので落としたり、壊したりすることがあるかもしれない。壊さなくても、片耳だけうまく充電されないときが、たまにある。ファームウェアのアップデートで改善したという話もあるが、ちょっと不安である。朝起きたら充電されていない時のガックリ度は大きい。

こういうときにAirPodsがあると安心だ。

AirPods ProよりAirPodsが優れている点

つけやすい

ノイズキャンセリングが特徴のAirPods Proはカナル型なのでイヤーチップを耳に押し込むようにして装着する。他のカナル型に比べれば、耳の手前に装着するが、ノイズを遮断するために耳を密閉する必要があり、耳に置く感じのAirPodsよりも装着に手間がかかる。

AirPodsの方がProより簡単に耳につけられる。

軽量

AirPodsのイヤホンの方がProより軽量だ。AirPods Proのイヤホンが片耳5.4g、AirPodsのイヤホンは片耳4gで1.4g軽い。たかが1.4gだが、Proより35%軽量で、AirPodsのイヤホンは身につけていてもほとんど違和感がない。

耳が痛くならない 

個人差があると思うが、耳に押し込むAirPods Proを長時間使用していると、筆者の場合耳が痛くなってくる。AirPods Proのイヤホンを身につけるとき、耳珠とよばれる耳の穴近くの部分を広げないといけない。この耳珠が痛くなってくる。

AirPodsでは、そのような痛みは生じない。

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2台持ちは心の余裕

ワイヤレス充電対応の2代目AirPodsとAirPods Proの価格差は5,000円。この価格差だと、AirPods Proを選ぶ人の方が多いだろう。2代目AirPodsからAirPods Proに買い換える人も多いようで、2代目AirPodsの中古価格は下落している。AirPodsを売ろうとしても、思ったより安くしか売れないかもしれない。それだったら、Proとの2台持ちにして心に余裕をもつのも良いかと思います。

 

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来年のiPhoneはカメラボタンを内蔵?新しいバッテリー内蔵iPhoneケースが登場

新しいバッテリー内蔵ケース

純正バッテリー内蔵ケース「Smart Battery Case」の新型がiPhone 11シリーズ用に登場した。価格は14,800円(税別)。

「Smart Battery Case」は、最近のiPhoneではモデルごとに用意されているが、今回は大きく異なる箇所がある。正面から見て画面左下にカメラボタンがあるのだ。

iPhoneがロックしていても、カメラボタンを押せばカメラアプリケーションが起動できる。起動した後はシャッタボタンとして使うことができ、長押しすると、ビデオが撮影できる。

Appleから説明はないが、ケースのバッテリーがiPhoneのLightningポートと接続しているので、カメラボタンを押すとLightningポート経由でiPhoneに命令を送るのだろう。

どうしてバッテリー内蔵ケースにカメラボタンがついたのか理由を考えます。

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カメラを重視するApple

Smart Battery Caseにカメラボタンがついたのは、Appleがカメラ機能を重視している現れだろう。

Appleに限らず、各スマートフォンメーカーはカメラ機能の充実に力を入れている。その背景にはカメラを頻繁に使用するユーザーの存在がある。街を歩いていても、何気ない風景や仲間と写真を撮影する人が本当に多い。

独立したカメラを持ち歩く人は減り、スマートフォンのカメラはコンパクトデジタルカメラに近い性能を持つまでになっている。シングルレンズからデュアルレンズ、今年のiPhone 11 Proはトリプルカメラを有している。

人々がカメラを持ち歩かなくなったのは嵩張ることもそうだが、iPhoneで撮影すれば、ネット経由で他の人へすぐにシェアができるからだ。

カメラを起動するのに時間がかかると、せっかくのシャッターチャンスを逃してしまう。iPhoneにはカメラを起動する複数の方法を用意しているが、それでも電源ボタンを押すなどの手間が必要だ。

 カメラボタンがあれば、1アクションでカメラアプリを起動できる。

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次期iPhoneにはカメラボタン?

カメラ機能を重視しているAppleが次期iPhoneにカメラボタンを内蔵するかもしれない。フルディスプレイを搭載したiPhone X以降、iPhoneの形状はほとんど変わっていない。表面はディスプレイで覆われているので、これ以上変更する余地は少ない。ノッチがなくなれば良いが、Face IDを搭載する限りノッチにあるセンサーを減らすことは難しいだろう。

背面はワイヤレス充電するためにフラットで通電する材質でなければならない。こちらも修正する余地が少ない。

工夫ができるのは側面だ。側面は右にサイドボタン、左にサイレントスイッチと音量ボタンがある。ボタンは側面上部に集中しているので、下部はスイッチを追加する余地がある。

このスペースに今回の「Smart Battery Case」のようにカメラボタンをつけることは可能だ。

カメラ機能を進化させたiPhoneにカメラボタンがつけば、「普通のカメラ」として、さらに使えるようになる。

ライバルとの差別化もできるので、可能性は十分にある。

 

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新しいApple Store「Apple川崎」のオープンは12/7?

次のApple Storeは川崎⁈

Appleは年内に新しいApple Atoreの出店を公表しているが、場所は公開していない。

公開されているアイコンから川崎駅隣接の商業施設「ラゾーナ川崎」と予想されている。リンゴの葉っぱ部分はラゾーナ川崎のカラー、その他の色は川崎に通過している鉄道のラインカラーと思われる。

今年もすでに11月も下旬、いまだにオープン日が発表されていない。Apple川崎のオープン日がいつなのか予想してみます。

<2019/12/02追記>

Appleが12/14オープンを発表しました。

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現地の様子は?

最近の現地の様子は、こちら。以前と比べて、店舗を覆う材質が柔らかい感じになっていて、いかにもすぐに剥がせるようになっている。

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 4月の状態と比べると、表面に出っ張っているのもわかる。以前はなかった立入禁止のフェンスもできていて、オープンが近づいていると言えそうだ。

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オープンする曜日は?

オープン日は土曜日に間違いないだろう。最近のApple Storeのオープン日は、すべて土曜日だ。

  • Apple丸の内・・・2019/9/7 (土)
  • Apple京都・・・2018/8/25 (土)
  • Apple新宿・・・2018/4/7 (土)

予想:土曜日オープン

日にちは?

今日が11月21日。Appleがプレスリリースするのはオープンの週内なので、いきなり今週末のオープンが発表されてもおかしくないが、今週はさすがにないだろう。

Appleとしたら、クリスマスシーズン前にオープンしたいところだ。12月にオープンした例では少し古い例だが、Apple福岡天神が2005年12月3日、Apple仙台一番町が2005年12月10日。

過去の実績から、12月の第一週、第二週が有力と思われる。それ以上遅いとアメリカ人はクリスマス休暇に入ってしまう。

ラゾーナ川崎としたら、神奈川県内初のApple Atoreを大々的にアピールしたいだろう。ラゾーナ川崎のようなショッピングモールにApple Storeが出店するのは国内初でもある。

クリスマスシーズンでもあるが、ショッピングモール全体をリンゴマークで装飾するかもしれない。Apple Storeオープンを盛り上げるなら、他のイベントはいれたくない。Apple Storeと予想されている場所の正面は、ルーファ広場というイベントが行われるスペースだ。

ルーファ広場の予定を見ると、12/6と12/8にイベントが入っていて、12/7の土曜日にはイベントが入っていない。歌手のイベントを金曜日に行う場合もあるが、土曜日がすっぽり空いているのはちょっと不自然。

クリスマス前の早い時期にオープンしたいと思うので、12月7日(土)をオープン日と予想する。

予想:12月7日

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12月7日土曜日オープン

長年工事していたApple川崎のオープン日は12月7日と予想する。

年内最後のApple Storeオープンを楽しみに待ちましょう。

 

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AirPods Proの保護カバー購入レビュー。1,099円で結構いい感じ

AirPods Proの保護カバーっている?

新型AirPods Proを購入して、すぐに行なったのが保護カバー探し。AirPodsも初代から保護カバーをずっとつけている。保護カバーをつけるのは傷防止が目的ではなく、カラビナを付けたいからだ。カラビナをつけることでズボンのベルト通しやバッグにぶらさげることができる。

新商品であるAirPods Proの保護カバーは販売前のCADデータで設計して、実物と検証していると思えないので、購入にはちょっと不安はあるが、評判がよさそうなものを選んだ。

購入した保護カバーをレビューします。

保護カバー購入レビュー

購入した保護カバーは、こちら。 2019/11/20現在、Amazonで1,099円だった。

箱と中身はこちら。小さな黒いカラビナ付き。カラビナはプラスティック製なので、金属製に比べてギシギシする。

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AirPods Proに装着したところ。

充電ランプ部分が薄くなっているので透けて見える。開けやすくしている窪み部分以外は保護カバーにきちんと隠れていて、サイズがフィットしている。

ツルッとした素材だが、静電気でホコリがやたらつく。

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背面の設定ボタンのところは突起していて、ボタンがどこにあるかすぐにわかる。

ヒンジ部分が蓋と本体部分を結構大きめのゴムで繋がっていて、両脇がかなり空いている。

見た目は不格好だが、この隙間のおかげでメリットがある。

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蓋を開けても保護カバーがはずれないのだ。AirPodsでは蓋をあけると蓋部分がずれてしまう保護カバーがあった。そういうカバーを装着する場合は、両面テープで貼るなどの工夫が必要だった。

最近では蓋と本体部分の保護カバーが分離しているのがあった。筆者もAirPodsの時は、分離型を使っていた。

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この保護カバーの良い点のひとつは、カバーを装着すると底面がフラットになるので屹立することだ。AirPods Proは底面が丸まっているので、立たせようとするとコロコロ転がってしまう。

底面は充電ポートも保護されている。充電ポートに差し込むゴム部分がわずかに大きいのか、つける時は少し押し込むようにする必要があったが、何回か使っていると、簡単につけられるようになる。

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今までの保護カバーと比べて、AirPodsよりもAirPods Proが大きいからか、カラビナをとりつける穴が結構大きい。材質が伸びるので、ひっぱると形が変わって、カラビナをつけて使っていて、ちぎれないか少し心配になる。

まあまあかな

ホコリがつくのと、カラビナを取り付ける穴が少し大きいこと以外、問題はない。

AirPods保護カバーで一番多い問題である蓋部分が外れる点をクリアしているのが好ましい。

今後、より精度が高い保護カバーがでてくるかもしれないが、当面はこれで使えそうだ。

 

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Yahoo!とLINEの経営統合。Yahoo!はLINEの個人情報を買った?

Yahoo!とLINEの経営統合

2019年11月18日、報道の通り、Yahoo!(以下、ヤフー)とLINEの経営統合が発表された。18日夕方、両社長が記者会見を行った。

経営統合は、ソフトバンクとLINEの親会社NAVERが50%ずつ現ヤフーの親会社「Zホールディングス」に出資する構図になった。

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出典:プレスリリース

この経営統合の意味を考えます。

[:contents]

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両社長が語った統合の目的

両社長が説明した統合の目的は、こちら。

  • AIへの投資
  • GAFAへの危機感

「Googleなどの巨大IT企業が力を強める中、日本国内で競争して疲弊している場合ではない、AIへ投資をして日本からアジアへのプレゼンスを高める」

両社長が説明した統合の意義は、こんなところころか。

LINEの目論見

LINEからすれば、わかりやすい。今は日本のメッセージアプリでシェアを握っているが、今後も同じ地位を確保できるわからない。Facebookの「Messenger」や「WhatsApp」が多額の資金を投入して、日本市場を脅かすかもしれない。AIが進化すれば、今とは比較にならない高精度な自動応答が実現する可能性も高い。

LINE単体では、そういったグローバルカンパニーに勝つための資金も企業規模も不足している。時価総額で言えば10倍に近いソフトバンクグループに入れば、潤沢な資金と人材を活用できる。電子マネー分野で優勢に立つPayPayとの消耗戦も避けられる。

ヤフーの目論見

ヤフーからしたら、どういったメリットがあるのだろう。

ソフトバンクグループには潤沢な資金があるので、AIへの投資が必要なら自社資産を活用すれば良く、LINEの資本を当てにする必要はない。

多種多様なサービスを擁するヤフーに欠落しているピースであるメッセージアプリがほしかったのはすぐにわかる。

メッセージアプリは日常的に使用するので、ユーザーがアプリを立ち上げる頻度が抜群に高い。それを利用してLINEは自社アプリを実質ポータル化し、LINE Pay、LINEニュースをひとつのアプリ内にリンクしてユーザー数を増やしている。

だが、ヤフーは月間PV数約700億の国内最大級のサイトを有する。国内最強のポータルサイトを持っているのに、他のポータルサイトが必要なのか。若者に強いLINEと老舗のヤフーではユーザー層が異なる。それも理由のひとつだろうが、ヤフーがLINEと経営統合する一番の目的は、LINEの個人情報だろう。

ヤフーもLINEもユーザーのメッセージ内容は閲覧しないと言っているが、機械分析で個人の嗜好を調べて、的確な広告を打つことはできる。LINEで繋がっている企業とヤフーのECマーケットを接続して、販売に直結することもできる。

ネットビジネスで最も規模が大きいEC市場で、ヤフーは劣勢だ。Amazonと楽天の後塵を拝している。

国内で両社がシェアを握っていないメッセージアプリと自社のECサイトを繋げることで、両社を追い抜く算段だと思われる。

ヤフーのターゲットは楽天とメルカリだろう。全世界を席巻するAmazonよりも、国内市場でシェアを握る楽天とメルカリをLINEを武器に叩くつもりだ。

ヤフーとLINE両社長は記者会見でGAFAに脅威を感じつつ、国内市場をまずはフォーカスすると説明していた。ZOZOの買収、PayPayフリマの立ち上げと、最近のヤフーはEC市場の強化に努めている。

経営統合の成功の可否は?

一年掛けて経営統合の作業をするので、現時点で成功の可否は不明だ。懸念は社風の違いだ。ヤフーの社長は「孫さんには相談していない」と言っていたが、グループ内有力企業の経営統合にグループのCEOが関与しないなど、ありえないだろう。

トップダウンの社風が強いヤフーと、福岡で育み、どちらかというとソフトな社風のLINEがどのように連携できるのか興味深い。

成功の可否を占うひとつの判断材料はLINE Payだ。経営統合前は両サービスで切磋琢磨するように両社長は言っていたが、裏を読むと、一年間競争した結果、勝ったほうを残すとも取れる。

現段階で勢いがあるのはPayPayだ。ユーザー数は2000万人を突破し、加盟店舗数もNo.1。一年後は、PayPayの優位がさらに高まっていると思われる。

そうなると、同じグループ内で2つの似たサービスをもつのは効率が悪い。経営統合前にLINE Payを廃止はできなくても、PayPay統合の道筋が立てられるかは経営統合作業がうまく言っているかどうかの道標になるだろう。

 

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AirPods Proのファームウェアをアップデートする方法とファームウェアのバージョンを確認する方法

AirPods Proがアップデート

AirPods Proの新しいファームウェアがリリースされた。変更内容は明らかになっていないが、片耳のバッテリー状態の表示がおかしくなるなどの症状がが改善された可能性がある。

新しいバージョンは「2B588」。だが、iPhoneと違い、AirPodsはファームウェアアップデート行う手段がない。

AirPods Proのファームウェアをアップデートする方法とバージョンを確認する方法を記します。

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AirPods Proのアップデート方法

AirPods Proのアップデートは、自動アップデートだ。ユーザーが何かするのではなく、アップデートされる条件が揃えば自動的に順次アップデートされる。

アップデート条件は、こちら。

  • AirPods Proが充電されていること
  • iPhoneがWi-Fiに接続していること
  • AirPods ProがiPhoneに接続していること(他のデバイスに接続している状態では不可)
  • iPhoneとAirPods Proが接近していること

 イヤホンを耳に装着する必要はないし、ケースの蓋を開けておく必要もない。上の条件を満たしたまま、ただじっくり待てばいい。

AirPods Proのバージョンを確認する方法

  1. iPhoneとAirPods Proを接続させて、接近させる
  2. iPhoneのアプリ「設定」を開く
  3. 「一般」→「情報」をタップ
  4. 一番下にある「AirPods Pro」をタップ。「AirPods Pro」が表示されなければ、AirPods Proを装着する

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  5.  ファームウェアバージョンを確認できる。最新バージョンは「2B588」。出荷状態では、「2B584」だった。

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今後もアップデートされる可能性は?

AirPods ProはApple初のワイヤレスイヤホンだからか、素晴らしい性能を誇っているが、いくつか細かい改善ポイントはある。バッテリー容量が正しく表示されない、時々音が遅延するなどの問題が報告されている。

今回のアップデートで、それらの問題が改善されているかは不明だ。改善されていないなら、再びアップデートされる可能性はある。

 

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iPhoneのライトを点灯する5つの方法。Siriに点灯させるコツ

案外使えるフラッシュライト

iPhoneの背面カメラにあるフラッシュライトは、ちょっとしたライトとして十分使える。

夜間に明かりが欲しい時などは重宝する。

フラッシュライトを点灯させる方法はいくつかあるので、記します。

 ロック画面から

ロック画面の左下にあるフラッシュライトのアイコンを長く押す。光量の調整はできない。

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コントロールセンターから

iPhone X以降なら、画面の右上端から下にスワイプすると現れるコントロールセンターにあるフラッシュライトのアイコンから点灯できる。

長く押して、そのまま上下にスワイプすれば、光量を調整できる。

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Siri

Siriに「Hey Siri。フラッシュライトをつけて」でフラッシュライトを点灯できる。「ライト」ではなく「フラッシュライト」でないとダメだ。「ライト」はホームアプリにお登録されていて、フラッシュライトは点灯しない。

Siriでは光量の調整はできない。「フラッシュライトを暗くして」と命令しても、画面の明るさが変わってしまう。

カメラ

この使い方を現実に使う人はいないだろうけど、カメラからフラッシュを常時点灯することができる。通常のカメラモードだとシャッターを押した時しかフラッシュは点滅しないが、ビデオモードだと常時点灯する。

  1. カメラアプリを起動して、左上のフラッシュマークをタップして「オン」を選ぶ
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  2. 下部のメニューで「ビデオ」を選択する
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アプリ

iPhone標準には「ライト」というアプリはないので、サードパーティ製のアプリをインストールする必要がある。無料のアプリがいくつもあるので、高評価なアプリを選ぼう。

懐中電灯。

懐中電灯。

  • 7th Gear
  • ユーティリティ
  • 無料

Siriが手っ取り早い

「Hey Siri」が使えるiPhoneなら、Siriにお願いするのが手っ取り早い。「フラッシュライトをつけて」の一言で暗闇でiPhoneを探す必要もない。

 

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サイバーエージェント2019年度の通期決算。Abema TVはYouTube方式の収益化を目指す

サイバーエージェント2019年度の通期決算発表

サイバーエージェントの2019年度の通期決算は、売上高で過去最高を記録した。

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主力事業であるメディア・広告・ゲームとも売上が伸びた。

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一方で、相変わらずAbema TV事業は赤字で、営業利益はマイナス203億円。この状態で事業が存続できるのか、Abema TVの現状と今後を考察します。

地上波テレビの代替は失敗

Abema TVの売上高が昨年比プラス180%と伸びているが、3年連続200億円の赤字。状況はあまり変わっていない。

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Abema TVアプリのダウンロードは4500万に達して、国内のダウンロード数としては限界に近くなっている。

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視聴者数も大幅に伸びている。長時間放映できるインターネットテレビの特性を活かし、記者会見の生中継が浸透し、「何かあったらAmeba」という視聴習慣ができつつある。また若者向け恋愛コンテンツが人気だ。

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ダウンロード数、視聴者数とも、順調に伸びてきたが、その割に売上は伸びておらず、営業利益は改善していない。
当初は、視聴者数が増えれば広告の売上が伸びて、地上波テレビの代替になる想定だったが、広告の質・量ともあまり変わっていない。

YouTubeのようなオンデマンドであれば、コンテンツの前に広告を流す手法が一般化してきたが、Abema TVは地上波テレビと同様にリニアなコンテンツの合間に広告を挿入する手法だ。この手法では、地上波テレビと同様に広告が流れている間にトイレなど他の作業をしてしまい、広告の実質視聴数は増えない。

地上波テレビの衰退のひとつはCMがうざいことであり、CMスキップするレコーダーも一般化している。

インターネットテレビは地上波テレビの代替となり、地上波のコンテンツにうんざりしている若者を引きつけるのには成功したが、その若者にうざがられているCMでの売上を伸ばすのが難しかったのだ。

藤田社長の当初の目論見は、ここを見誤っていた。

オンデマンドも茨の道

三年以上Abema TVの放送を続けてきて、地上波のようなCM挿入によるマネタイズは難しいと判断したようだ。リニア放送ではなく、YouTubeやAmazon Prime Videoのようなオンデマンド放送での収益化に舵を切り始めている。

Amazon Prime Video・Netflixのような有料会員、YouTubeのようなコンテンツ前CMで、売上を伸ばす考えだ。有料会員数は50万人を突破し、オンデマンド配信は全体の視聴時間の44%に到達している。

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これだと、Abema TVが今まで取り組んできたリニア放送に意味がなくなってくるが、リニアとオンデマンドをシームレスに連携することで、オンデマンドコンテンツの”呼び水”として、リニア中継を扱う方策を取りそうだ。

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サービス開始当初から言っているが、レコーダーによる録画、Amazon Primeなどのオンデマンドに慣れた体には、CMを視聴するのはきついし、古臭く感じる。オンデマンド主体への転換は賛成だし、それしかAbema TVが生き残る術はないと思う。

ただ、オンデマンド放送にはライバルが多い。NetflixにAmazon Prime Videoなどにコンテンツ勝負で勝たないと有料会員は増えていかない。

Abema TVは、バラエティ番組など地上波テレビの発展型に当たるコンテンツも多い。地上波のコンテンツならレコーダーで録画すれば”無料”だから、有料会員にならなくても視聴できる。自宅にコンテンツを気楽に貯めることができるレコーダーもAbema TVの有力なライバルになる(レコーダーを保有している家庭は減ってきているが)。

Netflix方式の有料会員戦略は限界があるように思う。無料の地上波テレビ、コンテンツに大量の資金を投入するNetflixやAmazon Prime Video、さらにDisney、Appleと参入してきているこのエリアは競争が厳しい。

YouTube方式が最後の望み?

YouTubeでは一般化してきているコンテンツ前CMの方が有力に思える。コンテンツを觀るためなら数十秒のCMの視聴は我慢できるし、短い間なので画面の前から離れづらい。真剣にCMがうざかったら、YouTubeもYouTube Premiumという有料会員になる手段も用意してある。

この手法で200億円の赤字を解消できるかは不透明だが、それしか道がないように思う。それでも収益化ができなかったら、Abema TVの縮小・撤退も現実味を帯びてくる。

 

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Yahoo!とLINE経営統合のポイントは「若者」と「少子化」

Yahoo!・LINEが経営統合?

Yahoo!の親会社であるZホールディングスの下に、Yahoo!とLINEが経営統合する報道が流れた。

両者の株価が上昇し、この経営統合を市場は好感しているようだ。

ソフトバンクグループを率いる孫さんは、どうしてLINEを経営統合しようとしているのか考えます。

<2019/11/18追記>

本日、Yahoo!とLINEは経営統合に合意したと発表しました。

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統合のメリット

孫さんが目指しているのは、国内プラットフォームの制圧であることは間違いない。ZOZOやYahoo!ショッピングなどのEC市場、携帯キャリア事業、電子マネーのPayPayと数多くのサービスを手中に収めているソフトバンクグループに欠けているサービスのひとつが、メッセージアプリだ。

言うまでもなく、LINEはメッセージアプリで国内トップシェアをもつ。会話する相手が必要なメッセージアプリの特徴として、市場が寡占化しやすく、国内のスマートフォンの多くにはLINEアプリがインストールされている。

LINE社は、メッセージアプリを足掛かりに電子マネーの「LINE Pay」、LINEニュース、LINEモバイルなどの多くのサービスを広げて、「LINE」アプリをプラットフォーム化している。

多くのユーザーを抱えるLINEを手に入れれば、LINEから自社のECサイトへ誘導できる。EC市場でAmazonと楽天に差をつけられている現状から脱するには、彼らに匹敵するユーザーを誇るLINEはとても魅力的だ。

LINE PayやPayPayなど両者の間では多くのサービスが競合しているので、この経営統合が失敗するという人もいるが、競合したサービスを合わせればより多くのシェアを握ることができる。

たとえば電子マネー市場では、LINEはLINE Payを、Yahoo!はPayPayを所有している。

LINE Payは、LINEユーザーの多くをユーザーとしているが、PayPayはソフトバンクの営業力を使って多くの加盟店舗を有する。

この2つのサービスが統合されれば、乱立する電子マネーで絶対的なシェアを握ることになるだろう。

若者に強いLINE

両者のユーザー層の違いも経営統合に大きく寄与する。Yahoo!は中高年層に強い。インターネット黎明期から職場を中心にYahoo!は利用されている。

一方、LINEはメッセージアプリとして、通話料金不要のコミュニケーションツールとして若年層に広まった。

年配の人間はYahoo!でニュースを読むが、若者はLINEでニュースを知る。この2つを融合できれば、多くのユーザーを集めることが出来る。

様々なビジネスエリアで、経営統合のメリットがあると予想できる。

システム統合は可能か?

懸念点もある。ひとつはシステムの統合だ。競合しているサービスを統合できれば市場で優位に立てるが、トラブルを起こさずシステム統合するのは難易度が高い。みずほ銀行のシステム統合は数十年の歳月と多額の資金が必要だった。

複雑怪奇な銀行系のシステムとその他のシステムの違いはあるが、複数ある競合サービスを統合するには、かなりの時間が必要だ。時間がかかれば、統合メリットが薄まる。

異なる社風

もうひとつの課題は、経営権だ。報道されている内容では、ソフトバンクグループがLINEを買収するわけではなく、Yahoo!とLINEを傘下にしたZホールディングスの株をソフトバンクとLINEの親会社NAVER社で分け合うそうだ。

ソフトバンクの強みは、孫正義の強大な権力により、素早い指示できることだ(弱みでもあるが)。PayPayが多くのシェアを獲得できたのは、孫さんの指示の下ソフトバンクグループが一丸となって取り組めたからだ。

一枚岩のソフトバンクグループに、多くの力があるLINEが加わることで経営に混乱が生じる可能性がある。

インターネット企業の中では老舗であるYahoo!社と新興のLINE社では社風も随分違う。

縮小する国内市場

最大の懸念は、両社とも大きなシェアを握っているのは、日本国内がメインだということだ。LINEは日本では圧倒的なシェアを握っているが、海外ではほとんど使われていない。

Yahoo!社も同様で、ポータルサイトとして強いのは日本だけだ。両社が統合されれば、日本国内では強い力をもつが、少子化の日本市場は今後どんどん縮小していく。

Yahoo!とLINEの統合で、AmazonやFacebookなどのグローバル企業に対抗できるというが、対抗できるのは国内だけで、世界市場へ討って出られるとは限らない。

LINEよりは世界各国で使われているメッセージアプリ「Viber」を買収した楽天だが、楽天ECサイトを全世界で伸ばす足がかかりになっていない。

今回の経営統合が成功すれば、国内市場は獲得できるだろう。その勢いで海外へ進出できるかが、経営統合が成功するかどうかの長期的な鍵となる。

 

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新型16インチMacBook Pro発売。15インチモデルと10項目で比較。多角化戦略から真のプロ化戦略へ

新型MacBook Pro発売

秘密の記者会見という謎の発表で16インチMacBook Proが発表された。

MacBook史上初の16インチモデル。ベゼルが細くなり、今までの15インチのボディに16インチを埋め込むのかと思ったら、ボディはサイズアップし、従来より一段上の「真のプロモデル」にかわった。

過去発売の15インチと比較して、16インチモデルの性格を探ります。

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ディスプレイ

  • 15インチ:15インチディスプレイ。 2,880 x 1,800ピクセル。220ppi
  • 16インチ:16インチディスプレイ。3,072 x 1,920ピクセル。226ppi

噂のOLEDではなく従来のIPS液晶だが、解像度は増え、わずかに細密化している。15インチモデルは、実際には15.4インチぐらいあり、スペックほどに15インチモデルと16インチモデルの見た目の違いはないかもしれない。

デザイン

16インチのデザインは従来のMacBook Proとほぼ同じ。見た目で違うのは、ベゼル幅だ。ベゼルは横を26%、縦を34%小さくなって、ディスプレイ周りはシャープに見える。

もっとも、最新のWindowsマシンと比べると、決して細いベゼルではない。

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キー

  • 15インチ:ESCキーもTouch Bar。
  • 16インチ:ESCキー・Touch IDがTouch Barより独立

不満が多かったTouch Barに改良が加えられた。ESCキーが通常のキーとして独立し、Touch BarとTouch IDの間に隙間ができた。

ESCキーは使用する頻度が多く、Touch Barでも常に表示しているので、独立したキーの方が利便性は高い。もともとESCキーをTouch Bar化したのはデザインのためだったと思う。

Touch IDも統一したデザインより操作性を重視して、間違って触らないように隙間が作られた。

カーソルキーは、従来のMacBookのように逆T字型配列に変わった。15インチモデルのように左右カーソルキーが大きい形状でも困ることはなかったが、ESCキーとTouch IDと同じようにユーザーからの要望だと思われる。

賛否両論あったTouch Barは残された。ESCキーが独立したように、今後のユーザーの意見次第では消滅するかもしれない。

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キーボード

  • 15インチ:バタフライキーボード
  • 16インチ:シーザーキーボード

ホコリが詰まると不評だったバタフライキーボードが一新された。キーの深さが0.45mm増えて1mmになった。以前よりは少し力を入れて押す必要があるようだが、キータイピングはおとなしめになったようだ。

個人的には、軽く打てるバタフライキーボードは嫌いではないが、ホコリが詰まって無償修理を一度しているので、多少の打ち心地の違いより、壊れない方がやはり優先されるのだろう。

バックライトも少し変わって、キーの文字表記だけではなく、キー周辺が光るようになった。

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スペック

新型モデルは、カスタマイズによってスペックは大きく変わる。プロセッサは第9世代インテル6コアのCore i7か8コアのCore i9を選べる。GPUも、AMD Radeon Pro 5000MシリーズでVRAMは最大8ギガ(従来モデルは4ギガ)。メモリは最大64GB、ストレージは最大8TB。

上限スペックから見てもわかるとおり、資金を投入すれば、ノートブックというよりモバイルワークステーションといえるハイスペックマシンを組むことが出来る。

ハイスペックを支えるように冷却機能も強化され、空気の流れが28%増加し、ヒートシンクが35%強化された。

16インチディスプレイと新しいキーボードに目を奪われがちだが、このハイスペックが可能な筐体が、新型モデルの一番の肝だ。

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バッテリー持続時間

  • 15インチ:最大10時間
  • 16インチ:最大11時間

 スペックが向上したにもかかわらず、バッテリー駆動時間は1時間伸びた。83.6Whから100Whにバッテリー容量が増えた。これもボディが少し大きくなったので可能になった。

電源アダプタ

  • 15インチ:87W
  • 16インチ:96W

スペックに合わせて、電源アダプタの電力もあがった。ただ電源アダプタのサイズに変更はない。

スピーカー

  • 15インチ:3スピーカー
  • 16インチ:6スピーカー

スピーカーも数が増えた。デュアルフォースキャンセリングウーファーと呼ばれる新しいウーファーで、低音の出力が強化された。

マイクの数は変わらないが、スタジオ品質の性能だそうだ。

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サイズ

  • 15インチ:高さ155 x 幅34.9 x 奥行き241mm。1.83kg
  • 16インチ:高さ162 x 幅35.8 x 奥行き246mm。2.0kg

16インチは少しだけ大型化し、一皮分大きくなった感じだ。重さもプラス0.17kg。持ち運ぶのに2kgはちょっと重い。

前モデルで薄型化したボディだったが、今回再び大型化したのは、上昇したスペックを支えるためだろう。冷却機能、スピーカー、バッテリーとハイスペックを実現するために強化されたパーツを詰め込むためには、サイズアップが必要だった。

価格

  • 15インチ:24万8800円~
  • 16インチ:25万8800円~

スペックが向上したのに、1万円安くなった。これは為替の影響で、USの価格は変更なし。これだけのスペック向上でもお値段据え置きは、高価格戦略を修正してきた最近のAppleのトレンドどおり。

まとめ

今回のMacBook Proはフルモデルチェンジで、かなり多くのアーキテクチャ・スペックが変更になっている。キーボード、ディスプレイの変更が注目されがちだが、今回の一番の変更はモバイルワークステーションといえるハイスペックな仕様を組めるようになったことだ。

プロにふさわしいハイスペックな仕様を組めるようにするために、少し大きめな筐体が選ばれた。これらの変更は、MacBook Proが真のプロ仕様にするためだ。

スピーカーやマイク性能がオーディオ関連の仕事している人でも満足いく仕様になっているのも、同じ理由だ。

プロにふさわしいスペックが最初にあり、そこから逆算してハイスペックを支えるバッテリー容量・電力・冷却機能が計算され、それらを詰め込めるボディサイズが決まったと思われる。

少し前までMacBook、MacBook Air、MacBook Proと乱立していたMacBookも、MacBook AirとMacBook Proという標準モデルのMacBook Airとプロ仕様モデルにこれで整備された。

iPad、iPhone、AirPodsと続いたプロモデル戦略の集大成が、今回のMacBook Proのモデルチェンジと言えるかもしれない。

 

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AirPods Proを買うべきではない7つの理由

大人気のAirPods Pro

突然発表されたAppleのワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」は大人気で、ヨドバシカメラなどで欠品が続いている。

筆者は発売日に、今まで使っていた2代目AirPodsに付け足して購入し、ランニングなどに利用して満足している。

そんなAirPods Proだけど、まだ買っていない人のために、あえて欠点を挙げてみます。

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 AirPods Proの欠点

耳の形状に合わない

AirPods Proは3サイズのイヤーチップがついてきて耳の形状に合わせて選べる。ただ、今までのAirPodsと比べて、耳の奥に差し込むので、人によっては耳の形状に合わず、長時間装着していると耳が痛くなる可能性がある。

筆者も、無印AirPodsでは全く痛くならなかったのに、AirPods Proを長く装着していると、耳に違和感を覚える。

買う前に装着したくても、多くのショップでは試すことができない(Apple Storeでは試せるらしい)。

首にぶら下げられない

AirPods Proに限らず完全ワイヤレスイヤホン全般のことではあるが、AirPods Proは耳から外すと首にぶらさげることはできないので、手でずっと持っていないといけない。ヘッドホンやケーブル付きのイヤホンであれば、耳からはずしても首にぶら下がるので、手に持っていなくても良い。

ただ、AirPods Proは外部音取り込みモードが優秀なので、外部音を取り込むことができるので、耳から外さなくてはいけないケースは少ない。

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耳から外すと停止する

AirPods Proは自動耳検出をオンにしていると、耳から外すと聴いている音楽が自動的に停止する。耳が痒くて、片耳を外すだけで停まってしまう。

ただ、「自動耳検出」をオフにすれば、耳から外しても停まらなくなる(オフにすると、自動認識もしなくなるけど)。

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4.5時間しか保たない

AirPods Proのバッテリー持続時間は最大4.5時間。サイズの割には優秀だが、フルマラソンを走るとき、長時間働く時にはバッテリーは切れてしまう。

ケースに戻せば5分間の充電で1時間再生できるが、その間使えないし、集中力が途切れてしまう。他のワイヤレスイヤホンなら、もっと長く使えるものも多い(ソニーのWF-1000XM3は最大6時間、 BoseのQC30は最大10時間)。

ボリューム調整ができない

AirPods Proにはボリューム調整するためのスイッチがない。ボリュームを変更するためには、Siriにお願いするか、iPhone・Apple Watchで操作する必要がある。

ちょっとボリュームを変えることもイヤホン本体でできないのは、不便だ。Siriにお願いするのは、人前ではやりづらい。

やたら目立つ

AirPodsよりステム部分(イヤホンの尻尾)が短くはなったが、他のイヤホンと比較して耳からはみ出ている部分は長い。

色もホワイトしかないので、やたら目立つ。人目を気にする人にはお勧めできない。

高価

AirPods Proは税別27,800円。安いワイヤレスイヤホンなら3,000円台からある。

 AirPods Proのライバルである同じノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホン、ソニーのWF-1000XM3の定価は25,800円で、2,000円安い。

普通に考えて、30,000円近いイヤホンは高価な部類と言える。

すべてを許容できるなら、やっぱり買おう

思いつくAirPods Proの欠点は、以上だ。読んでいただくとわかるとおり、結構無理筋な強引に挙げた欠点も多い。

ちょっと高価だけど、バランスが取れた良い製品だと筆者は思う。

これらの欠点を許容できるようなら、やっぱり買ってしまいましょう。品切れの店舗が多いけど、Apple Storeではたまに入荷するので、狙ってみるのもよいかと。

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複数のAmazon Echoを買ったら「部屋割り」をしよう。その設定方法を解説

2台目のAmazon Echo

Amazon Prime Dayなどで大幅値引きされたAmazon Echoを、2台目として買った人もいると思います。

自分もAmazon Echo 2ndに追加して、Amazon Echo 3rdを購入した。

2台のAmazon Echoを使う時は、別々の部屋で使うことが多いと思う。そういうときは、Amazon Echoの「部屋割り」(グループ化)を行おう。グループを設定することで、Amazon Echoを設定した部屋全体の家電を「Alexa、電気をけして」と言ってコントロールすることができる。

また、グループ化すると「優先スピーカー」を設定できる。優先スピーカーに設定すると、その部屋で「Alexa、音楽を聴かせて」と命令すれば、そのスピーカーだけから音楽を流せる。

Amazon Echoセットアップ時にもグループ化できるが、スキップした場合は、後からグループを追加できる。

その方法を記します。

新しくグループを作成してAmazon Echoを追加する方法

  1. iPhoneのアプリ「Amazon Alexa」を起動
  2. 「デバイス」をタップ

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  3.  右上の「+」マークをタップ

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  4.  「グループを追加」をタップ

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  5.  Amazon Echoを設置した部屋をタップしてチェックを入れる。部屋名がない場合は、作成→「次へ」をタップ

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  6.  設置したAlexaデバイス→「保存」をタップ

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既存のグループにAmazon Echoを追加する方法

  1. iPhoneのアプリ「Amazon Alexa」を起動
  2. 既存のグループをタップ

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  3.  右上の「+」マークをタップ

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  4.  設置したAlexaデバイス→「保存」をタップ
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優先スピーカーの設定方法

  1. iPhoneのアプリ「Amazon Alexa」を起動
  2. 既存のグループをタップ
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  3. 一番下段の「セットアップ」をタップ

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  4.  優先スピーカーにするAlexa端末→「保存」をタップ

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現状は限定的、将来は?

グループ化するメリットは、部屋の家電をコントロールすることと優先スピーカーに設定できることだけだ。

現状は、各部屋へのメッセージを送る場合、現状は端末名を言わないといけないので、Alexaデバイスの名前を「リビング」など部屋名に変更するのが便利だ。

グループ化した名前でメッセージを送れると便利だと思う。

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好調なAppleのQ4決算に背後に見える、Appleグラスの存在

好調な決算

AppleがQ4の決算を発表した。売上高が前年同期比のプラス2%とQ4としては過去最高の売り上げとなった。好調な理由と、今後の見通しを解説します。

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伸びた「iPhone以外」

伸びたのは、iPad、Apple Watch、サービスだ。

iPadはプラス14%。モデル数も増え、モデルチェンジした廉価版iPadの売り上げが伸びたと思われる。タブレット市場は実質iPadの寡占化が進んでいる。iPadOSではマウスの使用も解禁されて、PCの代替になろうとしている。

Apple Watchなどのウェラブルデバイスは前年同期比プラス54%。Apple Watch 5発売前なのに大幅に伸びた。前期も大幅に伸びたので、Apple WatchとAirPodsが一般化してきたのだろう。

体感的にもApple Watchを身につける人が大幅に増えたと思う。Apple WatchのSuicaで改札を通る風景も日常的になった。日本では電子マネーの普及がApple Watchをさらに後押しするだろう。

10月に突然発売されたAirPods Proは、評価が高く品切れも起きていて、ヒット商品となっている。

サービスは前年同期比プラス25%。Apple TV+開始前なので、Apple Musicが伸びたと思われる。Apple Musicは他社デバイスで利用できるようになり、シェアを伸ばしている。

不調だったiPhone

iPhoneは前年同期比マイナス10%で、iPhone 11への買い控えが起きたとAppleは言っているが、マイナーチェンジになったiPhone 11の売り上げがどれだけ伸びたかはQ4にならないとわからない。

Apple全体に対するシェアは52%と、この一年でiPhone依存が弱まってきている。iPad、Apple Watch、AirPods、サービスとAppleの多角化戦略が功を奏しているように見える。

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Appleの次の課題

とはいえ、iPhone脱却はまだ道半ばだ。過半数をiPhoneの売り上げに頼っている経営は不安定だし、米中の貿易戦争の行方もまだ見通せない。

iPhone依存から脱却するためには、まずはApple Arcane、Apple TV+を成功させることだ。

競合が多い市場なので、開始すれば売り上げがすぐに伸びることはなく、コンテンツを制作するために長期的な投資が必要で、iCloudやApple Musicのようにプラットフォームを作れば良いというサービスとは異なる。

じっくり時間をかけてサービスを育てていく必要がある。

もうひとつの課題は、次に伸びるハードウェアの開発だ。iPhoneとApple Watchの性能は煮詰まってきている。iPhone 11はカメラ性能以外はほとんど進化しておらず、Apple Watch 5はApple Watch 4とハードウェア的には進歩していない。

そろそろ次の独創的な製品が必要な時期だ。サービスの時代といっても、Appleはやはりハードウェアの企業であり、自社のハードウェアを中心にしてサービスを拡販するのがAppleのやり方だ。

サービスの売り上げに繋げるためには、ユーザーの空き時間を奪うことが重要になってきている。多忙な現代人の時間を奪い取らないとサービスの売り上げは伸びない。

そのために必要なハードウェアは、噂に上がってきている「Appleグラス」かもしれない。

来年のAppleは、サービスを拡販するための新ハードウェア開発が課題になると思う。

 

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