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GAFA脅威論は適当か。プラットフォーム独占がもたらす弊害。僕らができること

GAFA脅威論

ここ最近GAFA脅威論が国内外で広まっている。GAFAとは、アメリカのIT主要であるGoogle、Amazon、Facebook、Appleの頭文字を並べた用語。

GAFAに対する脅威論をざっくりいうと、こちら。

  • 大量の個人情報を収集し、ビジネスをしている
  • プラットフォームを独占していて不公平
  • 法人税を節税している
  • なんとなく嫌い

実際にどのような脅威があり、対策があるのか考えてみます。

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どの企業も個人情報収集は行っている

過度な個人情報の収集が最も懸念されているが、個人情報の収集は、大なり小なりどの企業でも行っている。

個人情報保護法以降、個人情報の売買は以前よりも難しくなっている(不可能ではない。今でも名簿の売買は認められている)。そこで、アンケートやプレゼントなど様々な手法で企業は個人情報の収集に躍起になっている。個人の嗜好を知ることで、効果的なプロモーションを実現できるからだ。

GAFA、特にGoogle、Amazon、Facebookの3社は他の企業とは段違いの人数の個人情報を保有しているので、ビジネスを優位に進めることができる一方で、情報流出が懸念されている。Facebookの情報流出問題は記憶に新しい。

膨大な個人情報(というとオブラートに包まれているが、言ってしまえば個人の秘密だ)を適切に管理すればよいが、悪意を持って利用すれば、個人を破滅に追いやることもできてしまう。

その辺りの問題については、筆者の小説「箱の中の優しい世界」で扱っているので、興味があれば読んでみてください。

箱の中の優しい世界

箱の中の優しい世界

 

最も大きな問題はプラットフォームの独占

筆者が思う最も大きな問題はプラットフォームの独占だ。Googleは膨大な検索プラットフォームに広告を掲載し利益を得ている。Amazonは強力なマーケットを有する。Facebookは個人のコミュニティをプラットフォーム化した。

プラットフォームをインフラと置き換えれば、電気水道やテレビ局など多くの企業がインフラの管理を行っている。

ただ、どのインフラも一企業が管理していないか、許可制のビジネスとなっていて、私企業が濫用できない仕組みになっている。

ところが、GAFAは私企業が占有しつつある。Googleの検索シェアは全世界で90%を超える。アメリカでのEC市場の50%以上はAmazonが占めている。

プラットフォームを独占できれば、企業は自社が優位になるようにプラットフォームを変えることができる。

さらに大きな問題は、自社が占有するプラットフォームの上で、自分たちもプレイヤーとしてビジネスを行っていることだ。

Googleは検索プラットフォームの上に自社で販売する広告を掲載する。当然、多くの費用を払ってくれる企業の広告掲載を優先する。自社の広告のためにプラットフォームを操作することもできる。

Amazonは自社のマーケットプラットフォームの上にAmazonは自社開発の製品も販売している一方で、ライバル企業の製品を排除する権限をもつ。

自分の店にどんな商品を並べるかは店の自由ではあるが、その店舗の力があまりに大きかったら、市場を強権的にコントロールできてしまう。

個人情報保護ではエンジェル的立場にいるAppleも例外ではない。自社のOSであるiOSでは、Appleに競合するビジネスを認めていない。iOSアプリ上で、Amazonで電子書籍を購入することはできないし、Google Playで映画も買えない。

プラットフォームを独占することも問題だが、プラットフォーム上で自社が有利にビジネスを行えることがより大きな問題なのだ。

繰り返す「独占」の是非

過去にも同じような議論はIT企業でもあった。MicrosoftのOSとOfficeだ。自社のOfficeを使いやすいようにWindowsを改変し、他社の類似製品を排除したとMicrosoftは訴えられた。Microsoftを分社化する圧力が強まった。

色々な議論の末、結局Microsoftの分社化は見送られたが、MicrosoftがWindowsを自社の都合が良いように変更することには制限が加えられた。

すでに独占していたオフィスソフト市場は揺るがなかったが、楽曲販売などのそれ以外のビジネスではMicrosoftは市場を独占することなかった。

分社化は可能か?

今回はどうだろう。Googleの検索プラットフォームと広告ビジネスを分離することはありえるのだろうか。Googleの検索が無料なのは、広告で利益を得ているからだ。もしもGoogleを分社化し検索プラットフォームと広告ビジネスを分離すれば、検索機能は有料化するしかないだろう。

Amazonの製品開発部門を分社化するのはどうだろう。自社店舗で自社開発の製品を販売するのは普通の商行為だ。スーパーマーケットがPB(プライベート・ブランド)を販売するのも一般化している。どこまで市場を独占したら、自社製品を販売できないのか線引きは非常に難しい。

Microsoftの分社化議論のときもあったが、政府が私企業のビジネスにどこまで介入するかが問われる。

 

プラットフォームの占有が問題なのはわかるが、ではどうすればよいのか明確な方策は定まっていない。大事なのは占有の是非ではなく、公正な取引が保たれることだ。今できることは我々が不利にならないように巨大企業を監視する目をもつことが重要だ。

顧客の要望が強まれば、企業は動かざるを得ない。正常な市場を維持するのは、我々の役割でもある。

AirPods 2は15分で100%充電? 新型AirPodsの噂を検証

新型AirPods 2の噂

3月後半のイベントでAppleが発表するといわれる新型AirPods 2の新しい噂がでている。AirPods 2のワイヤレス充電はスピードが速く、約15分で0%から100%まで充電できるという。今回の報道のソースは、こちら

  • 約15分で100%までワイヤレス充電が可能
  • 本体サイズは少し大きくなる
  • Apple Pencil 2っぽい仕上げ

本当なのだろうか。検証してみます。

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高速すぎるワイヤレス充電

初代AirPodsケースのバッテリー容量は398mAh。2代目も同程度のバッテリーか少し大きいと思われる。

iPhone XSのバッテリー容量は2658mAhで、ワイヤレス充電速度は最高7.5W。iPhone XSは0%から約1時間半で50%まで充電、100%充電されるまでは約3時間半かかる。

AirPodsのバッテリー容量はiPhone XSの約15%。仮にiPhone XSと同速度でワイヤレス充電できると仮定すると、AirPodsの満充電には約30分かかる計算になる。

15分での満充電がかなり高速だとわかる。新型AirPodsは15Wのワイヤレス充電に対応しているのだろうか。小型なAirPodsを急速充電すれば本体がかなり発熱するので、iPhoneよりも高速化は難しい。

一般的に100%に近づくほど充電速度は遅くなる。電圧を細かく調整する可能性があるからだ。現行AirPodsが15分で50%近く充電できるので、100%近くは充電できるだろうが、100%の充電は難しいと思う。

本体サイズの大型化?

これは可能性が高いだろう。ワイヤレス充電機能を内蔵すれば現行ケースのサイズが少し大きくなるのは理解できる。イヤホンは現行と同じ形状と思われる。iPhone付属のイヤホンやApple Watchがそうだったように、身につけるデバイスの形状をAppleは容易に変更しない。AirPodsのイヤホンはとても小さいので変更できる余地も少ない。

Apple Pencil 2ような仕上げ?

Apple Pencil 2はマット仕上げで、つるつるした材質だった旧モデルよりも、滑りづらくなっている。現行AirPodsの材質もつるつるしていて、滑りやすい。AirPods登場時は耳から落ちることが懸念されたが、実際にAirPodsを落としやすいのはケースから取り外す時だ。マット仕上げになれば、この弱点を改善することができる。

Apple Pencil 2の外観が変わったのは、ゴージャスよりもシンプルで実直なデザインにAppleのデザイントレンドが変化したことが窺われる。マット仕上げになるのは確度が高いと予想する。

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まとめ

  • 15分での満充電は難しい
  • 本体サイズは若干大型化
  • マット仕上げ

新型AirPods 2の噂も具体的になってきた。3月のイベントでの発表が楽しみだ。

Apple Watchのワークアウトでトラック1周のタイムを計測するセグメント機能の紹介

偶然見つけたセグメント機能

Apple Watchのワークアウトを起動してランニングしていて、何気に画面をダブルタップしたら、見慣れない画面に変わった。

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「セグメント」と呼ばれる機能で、タイム・距離・ペースを計測してくれる。たとえば陸上トラック1周分のタイムやペース、いつものランニングコースの片道のタイムなどを計測できる。

長い間Apple Watchのワークアウトを使っていたが、初めて知った。いつ追加された機能なのだろう。

セグメントの使い方を説明します。

セグメントの使い方

セグメントの使い方は簡単。ワークアウト中に画面をダブルタップするだけ。そこまでのタイム・距離・ペースが区切られる。セグメントは何回でもできるので、トラック1周毎にタイムを計測することができる。

1 つ目のセグメントが 9 分 3 秒経過したところ

各セグメントの情報はiPhoneアプリ「アクティビティ」のワークアウトから参照できる。

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まとめ

  • 一定距離・時間のタイム・距離・ペースを計測できる
  • ワークアウト中に画面をダブルタップ

Apple Watchのワークアウトはランニング中なら1キロごとのタイムを自動的に記録してくれるが、特定の距離を走るタイムを計測するにはセグメントが便利だ。もちろんランニングだけではなく、サイクリングなどにも利用できる。

ぜひ活用していきましょう。

AirPods Proのバッテリー残量を確認する6つの方法【iPhone】【Apple Watch】

AirPodsのバッテリー残量の確認方法

AirPodsのバッテリーが劣化してきて、バッテリーの残量が気になるようになってきました。iPhoneやApple Watch、MacでAirPodsのバッテリー残量を確認する6つの方法を紹介します。

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Apple Watchで確認

  1. AirPodsを耳に装着
  2. Apple Watchの画面を上スワイプして、コントロールセンターを表示
  3. バッテリー表示をタップ

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  4. 「省電力モード」下にAirPodsの表示が。緑の円がバッテリーの残量
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この表記はApple Watchと接続していなくてもiPhoneと接続していれば表示される。iPhoneを取り出さなくても、AirPodsのイヤホンのバッテリー残量が確認できるので、便利。

iPhoneにケースを近づけてフタを開ける

接続しているiPhoneにケースを近づけてフタを開けるとイヤホンと充電ケース両方の残量がわかる。Bluetoothの通信距離ではなく、物理的に触れるぐらい近づけるのがポイント。

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Siriに訊ねる

Siriに向かって「AirPodsのバッテリー」と言えば、残量を教えてくれる(この画像だとAirPodと言っていますが、意地悪せずにSiriは教えてくれます)。

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もちろんApple WatchのSiriでもOK。

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コントロールセンターで確認

音楽再生中の時に使える技。iPhoneのホーム画面から右上から下スワイプでコントロールセンターを表示して、ミュージックパネル右上の青い部分をタップすると、AirPodsのバッテリー残量がわかる。

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ウィジェットで確認

iPhoneのホームボタンから右スワイプで表示できるウィジェットの「バッテリー」でAirPodsのバッテリー残量も確認できる。

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ウィジェットの追加は、ウィジェット画面一番下の「編集」をタップして、バッテリーの+マークをタップ。

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Macのボリューム

MacのメニューバーのスピーカーマークをクリックするとAirPodsのバッテリー残量を確認できる。Macと接続していなくても同じiCloudアカウントでログインしていれば、表示される。

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iPhoneユーザーがMacを買うと感動する5つのオススメ連携機能

iPhoneとMacの連携

iPhoneのユーザーがパソコンを選ぶ際に、同じApple製品ということでMacを選びことも多いだろう。筆者もWindowsマシンをずっと使っていたが、iPhoneをもち始めた時にはじめてのMacとしてMacBook Airを購入した。それ以来、ずっとWindowsとMacを併用している。

iPhoneとMacを同じiCloudアカウントで使うと、様々なメリットがある。

実際に使ってみて便利な機能を紹介します。

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電話

iPhoneにかかってきた電話をMacで受けることができる。Facetimeだけではなく、普通の電話も受けられる。Bluetoothイヤホンも使えるので、Macで音楽を聴きながら作業をしているときに電話がかかってきたら、音楽が自動停止して、キーボード操作で電話を受けることができる。

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Macで電話をかけることもできる。「連絡先」から選ぶこともできるし、電話番号を入力することも可能。

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MacとiPhoneが同じWi-Fiネットワークに接続していることが条件。Macで作業しながら電話を受けて話せるので、とても便利だ。

ユニバーサルクリップボード

iPhoneとMacのクリップボードを共有できる。iPhoneでコピーした文章・画像などをMacでペーストできる機能だ。

iPhoneでキャプチャーした画像をMacで加工したい時に、「写真」で保存しなくても、「コピー」すれば、Macのクリップボードに直接送ることができる。

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Mac側では普通にペーストすれば良い。

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筆者のようにブログを書く時にキャプチャーする機会が多い人には、とても助かる機能だ。

ブログを書かなくても、例えばスマホに長文を打たなければいけないときにMacのキーボードで文章を書いてコピー→iPhoneにペーストなんて事もできる。

Handoff

一方のデバイスの作業を引き継げる機能。Apple標準アプリの他にHandoff対応のサードパーティ製アプリで、使用できる。

一番便利なのは、Safariで参照している画面を引き継げること。大きな画面で参照したい時に、iPhoneで読んでいた記事をMacへ簡単に転送できる。

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Handoffは(ユニバーサルクリップボードもそうだが)Wi-Fi環境がなくても、MacとiPhoneがBluetooth通信ができる距離にあれば使用できる。Wi-Fi環境がない外出先でも連携してくれるのがありがたい。

Safari

iPhone・Mac両方でSafariを使っているなら、ブックマークなどを共有化できる。どちらかのデバイスでブックマークを変更したら、もう片方のデバイスのブックマークもすぐにアップデートされる。

ブックマークだけではなく、開いているタブも共有できる。

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別のデバイスからタブを閉じて整理しちゃうことも可能。

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ファイル

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初期のiPhoneにはPCのようなファイル構造をもっていなかったが、iCloud Driveが登場し、iOS内でもフォルダ・ファイルを管理できるようになった。iCloudを通してMacとリアルタイムにファイルを共有できる。

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他にもいろいろ

紹介した機能の他に、Mojaveから導入されたiPhoneカメラの連携やインターネット環境を共有できるInstant Hotspotなどの機能もあるが、筆者は使ったことがない。

iCloudはWindowsマシンでも利用できるが、他の連携機能はMacしかできない。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスを常用しているなら、Macも導入してみるとWindowsマシンでは味わえない新鮮な経験が味わえて面白いと思う。

2年使ったAirPodsで、何時間音楽を聴けるか調べてみた。10%を切ってからが意外と長い

2年経過したAirPodsのバッテリーを調査

筆者がAirPodsを使い始めたのは、 2016年12月20日。2年以上前だ。それから、最初の1年はほぼ毎日、2年目以降はBoseのワイヤレスイヤホンを併用していたが、2日に1日以上の頻度で遣っている。

バッテリーだから、使えば(使わなくても)劣化するのは当たり前だけど、いきなり使えなくなったら困るので、何時間使えるか正確に知りたい。

というわけだ2年経過したAirPodsのバッテリー状況を調査します。

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バッテリー消費量を計測

満充電したAirPodsと接続したiPhoneで音楽を流し続け、バッテリーの消費量を10分毎に計測した。ボリュームは真ん中ぐらい。

最初の10分で13%のバッテリーを消費した。それ以降は、10分毎に12%前後のバッテリーを消費し続けて、120分(2時間)経過した時に警告音が鳴った。AirPodsはバッテリーが10%を切ると警告音が鳴る仕様だ。

10%を切ってからは、バッテリーの消費量は鈍化し、10分につき約1%しか減らなくなる。連続使用170分過ぎに再び警告音。バッテリー残量が1%を切ると2度目の警告音が鳴るので、この時点でバッテリーをほぼ消費し尽くしたのだろう。

180分に到達する前に音が突然途切れ、iPhoneで確認すると通信も切断されていた。

連続使用中のAirPodsのバッテリー残量

  • 10分後:87%
  • 20分後:75%
  • 30分後:63%
  • 40分後:52%
  • 50分後:44%
  • 60分後:36%
  • 70分後:29%
  • 80分後:24%
  • 90分後:19%
  • 100分後:13%
  • 110分後:10%
  • 120分後:9% 警告音がなる
  • 130分後:8%
  • 140分後:7%
  • 150分後:6%
  • 160分後:5%
  • 170分後:3% 2度目の警告音
  • 180分前:音が切断される

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オーディオブックを聴きながらランニングした時は、30分ぐらいで警告音がなった気がしたので、2時間半近く使えたのは予想よりも長かった。

とは言っても、新品のAirPodsは最大5時間再生できるので、2時間半では半減だ。2年間の使用でバッテリーが劣化しているのは間違いない。

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180分再生して切断後、イヤフォンをケースに入れてバッテリー残量を確かめたら、左が4%で、右が65%だった。この数値が正しければ、消耗して警告をだしていたのは左側だけということになる。

ただ、バッテリーが劣化してくると、バッテリー残量の表示は当てにならない。片側だけ著しくバッテリーの消費が激しい場合に初期化すると改善する報告もあるので、試してみるのもよい(筆者も初期化を一度試した)。

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充電は早い

バッテリーの消耗も早いが、充電も早い。最初の5分で20%、10分後には97%まで充電されていた。

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充電された状態で装着すれば、再び再生できるようになる。10分の充電で再度使用できるなら、バッテリーが弱まっても使いようがありそうだ。

AirPods 2はまだかな

とは言っても、バッテリー残量をいつも気にしながら使うのはストレスがたまる。同じものを買うのは負けた気がするので(何に?)、早くAirPods 2をだしてください、Appleさん。

 

Apple Watchに睡眠記録機能⁉ 課題は「いつ充電するか?」

Apple Watchに睡眠記録機能⁉

2020年までにAppleがApple Watchに睡眠記録機能を追加する報道があった。

 

睡眠記録とは、寝ている間の動きや心拍数から眠りの深さや睡眠サイクルを記録し、正しい睡眠ができているか判定し、心地よい起床をサポートしてくれる機能だ。

Sleep Cycleなど、Apple Watchにも多くのアプリが登場している。

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バッテリーが課題

Apple Watchは発売当初から連続使用時間が課題だと言われてきた。Apple Watchのバッテリーは一日保たず、毎日充電が必要だ。Fitbitなど従来のスマートウォッチは複数日の間、連続使用ができたので、Apple Watchの弱点と言われてきた。

実際に使用すると、iPhoneと同じように就寝前に充電すればよいので、日中の使用には問題がない。ただ、寝ている時につけることができないので、睡眠を記録することができない。

入浴中などの短い時間で充電する、2台のApple Watchを併用するなどで解決するしかない。

報道では、睡眠中はApple Watchが「省電力モード」に移行してバッテリー消費を抑えるアイディアをAppleは検討しているようだ。

ただ、現状は省電力モードは時計しか表示できず、通知を受けることもできない(寝ている時に通知をうけたくないですけどね)。

省電力モードだと72時間以上バッテリーが保つので、日中は正常モード、夜間は省電力モードなら、丸一日充電しなくてもよい。ただ、2日保つかどうか微妙なところなので、結局いつかは充電しないといけない。

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いつ充電するか

省電力モードを活用したとしても、充電するためにApple Watchをいつか外さないといけない。現行Apple Watchだと80%までの充電に1.5時間、100%までの充電に2時間かかる。

現在のApple Watchは急速充電に対応していない。iPhoneと同様に7.5Wのワイヤレス充電ができれば充電時間を短縮できる。そうなれば、入浴中などのちょっとした時間で充電を完了することができる。

3月に登場すると言われる充電マット「AirPower」では、iPhoneの急速充電に対応しているだろう。現行世代かどうかわからないが、Apple Watchも急速充電に対応するようになるかもしれない。

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iPhoneアプリがMacで動作? App Store統合計画にみるAppleの強い意志

iPhoneアプリがMacで動作

1つのアプリがiPhone、iPad、Macで動作する環境をAppleが構築すると報道があった。iOSアプリをmacOSで動く計画があると2018年のWWDCで発表したので、この報道には信憑性がありそうだ。

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OSは今までどおり

これはMacとiPhoneが統合するという話ではない。macOSとiOSは別のOSのままで、ひとつのパッケージの中にMacとiOSデバイスで動作するアプリをまとめることができると考えるとよい。

解像度もOSも異なるMacとiOSデバイスが単一のプログラムで動作し、開発の手間が半減するわけではない。

iPhone用に作成したアプリをMacに移植しやすくなり、今まで別々に登録しないといけなかったのが、統合されたひとつのApp Storeに登録できるようになる。

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Macの救済策?

Mac向けアプリの開発は、以前より減ってきている実感がある。App Storeを経由せずに、自社のサイトでアプリ提供しているソフトウェア企業も多い。たとえば、Amazon MusicのアプリはApp Storeには登録されておらず、Amazonのサイトからダウンロードできる。

iOSのアプリは、そんなことはない。iOSデバイスには、App Store以外からアプリを原則ダウンロードすることできない(企業の社内向けアプリは別)。

MacはApp Storeのアプリだけをインストールする設定も可能だが、アプリを自由にインストールすることができる。

自由闊達に制約なく使えるのが昔からのPCとMacの文化だ。自由にカスタマイズ、アプリを開発・導入できるのはユーザー・開発者にとってプラスではある一方、セキュリティや著作権に問題が起きやすい。

そういった改善点を解消するためにiOSでは制約された開発環境が構築された。Appleが認めていないアプリはインストールできず、OSに影響を与えるおかしなアプリがあればAppleが配信停止することもできる。

いわばiOSは「Appleが作った箱の中の楽園」だ。開発者からすれば制約があるiOSだが、新しいOSであるiOSは開発環境も整っており、iPhoneのヒットにより、iOSアプリは爆発的に増えた。

一方、相対的にMacの地位がおちていることもあり、自由なはずのMac用のアプリは減ってきている。

ユーザー数が多いiOSに開発者の目が向けられている流れを変えずに、iOSアプリを開発する時にMacにも対応してもらうために、今回のApp Storeの統一計画があるように思う。Mac用アプリがApp Store経由だけから供給されればセキュリティ面でもプラスになる。

「Macは残す」Appleの強い意志

Appleは、「macOSはなくさない」と昨年も強く宣言している。MacBook Air、Mac miniとずっと放置されていたハードを刷新し、過去にないほどの機種も用意した。

Appleの売上の約8割をiOSデバイスが占める現状でも、AppleのサイトではMacが冒頭に並ぶ。

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AppleはMacを維持するつもりだ。今回のApp Store統合が本当なら、「Macは残す」というAppleの強い意志がここからも見て取れる。

Apple WatchでSuicaするための9つの注意点

Apple WatchでSuica

Apple Watchを使って便利なことのひとつはApple Payが使えること。iPhoneを取り出さなくても電車にも乗れるし、買い物もできる。

特にSuicaをエクスプレスカードに設定すれば、Apple Watchをかざすだけで他の操作は一切いらない。

便利なSuicaだが、Apple Watchで使う際に気をつける点がいくつかあるので、記しておきます。

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1枚のカードをiPhoneと併用できない

Suicaは1つのデバイスにしか登録できない。iPhoneとApple Watch両方でSuicaを使いたければ、2枚のSuicaカード(物理的か電子的かどちらでも良い)が必要だ。他のクレジットカードはApple WatchとiPhoneの両方で同じカードが使えるので、混乱しやすい。

iPhoneのアプリ「Suica」で登録できる。Apple Watchに転送したSuicaカードの左上には「Apple Watch」マークがつく。

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iPhoneからApple Watchにカードを追加(転送)するには、iPhoneのアプリ「Watch」の「WalletとApple Pay」から行う。

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必ずエクスプレスカードに設定する

エクスプレスカードはサイドボタンをダブルクリックしなくても、かざすだけで使うことができる。エクスプレスカードに登録できるのはSuicaだけなので、必ずSuicaを登録しよう。

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左手で十分

Apple WatchのSuicaで電車に乗るのに、自動改札機が右側にあるのでApple Watchが左手だと使いづらいという話がApple Pay開始時からあるが、筆者の感覚では左手でも十分使える。左手を少し伸ばすだけで、自動改札機にふれることができる。

もちろん右手への装着に慣れたのであれば、それでも問題ない。

電源オフ・省電力モードでは使用不可

Apple Watchの電源を切っている時、省電力モードの時はSuicaを使えない。iPhone XSなど最新iPhoneにはある「予備電力機能付きエクスプレスカード」機能はApple Watchにはない。「予備電力機能付きエクスプレスカード」機能があれば、バッテリーが切れても5時間はSuicaが使える。

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オフラインでもSuicaは使えるが、チャージはできない

ネットに繋がっていなくてもApple Payを使うことはできる。iPhoneを自宅に置いて外出してもApple Watchがあれば電車に乗れる。

ただし、チャージはできない。Cellular版ならApple Watch単体でもチャージは可能。watchOS 5からApple Watch単体でもWi-Fi設定ができるが、認証が必要な公共ネットワークには接続できない。Apple Watch単体で電車に乗る際は残高に注意。

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Apple WatchではApple Payでしかチャージできない

VISAはApple Payで使えない。三井住友のVISAカードを使っている人もいると思うが、あれは三井住友カードのiDを登録して使っているので、Apple Pay内でVISAを使っているわけではない。ちょっとややこしいが。

Apple WatchのWalletにあるチャージ機能はApple Payしか対応していないので、MasterやJCBなどApple Payに対応したカードを登録していないとApple Watch単体ではチャージできない。

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Apple WatchからではApple Payでしかチャージできないが、iPhoneのアプリ「Suica」からならVISAのクレジットカードからでもチャージできる。

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Apple Pay対応のカードを登録していれば、Apple Watch単体でもチャージできる。そのためにはiPhoneではなくApple WatchにApple Pay対応のカードを登録しないといけない。

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オートチャージができるのはビューカードだけ

Apple Watchだけではないが、指定の残高以下になった場合自動で自動でチャージする「オートチャージ」機能を使うには普通のクレジットカードではだめで、ビューカードではないといけない。

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コンビニ・駅売店では「Suicaで払う」と言うだけ

エクスプレスカードに登録しておけば、コンビニなどで払う時は「Suicaで払います」と店員に伝えて端末にApple Watchをかざせばよい。サイドボタンをダブルクリックする必要はない。マックスバリュやローソンにあった古い端末ではApple Watchを二度かざさなければいけなかったが、最近はみかけない。

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かざすだけでは使えない自動販売機がある

複数の電子マネーに対応している場合、エクスプレスカードにSuicaを設定していてもApple Watchをかざすだけでは購入できない。サイドボタンをダブルクリックしてSuicaを選択してからかざす必要がある。

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まとめ

Apple WatchのSuicaでの支払いは、おそらく最も簡単迅速な決済方法だろう。何の操作もいらないので、最近流行りのQRコード決済などとは比べ物にならないぐらい便利だ。

時にSuicaビューカードをメインカードとして使っている人はオートチャージもできるし、ポイントと貯まるので、Suicaを使う理由のためだけにApple Watchを購入しても良いと思います。

定番無料メモアプリ「Evernote」「OneNote」「Google Keep」のApple Watch版を比較

Apple Watchのメモアプリ

理由はわからないけど、iPhone純正のアプリ「メモ」はApple Watchに対応していない。おそらくiPhoneとApple Watch間の通信を少しでも減らしてバッテリーを保たせたい意図があるのだろう。

手元で買い物リストや自転車の鍵の暗証番号などのメモをみることができるのは非常に便利だ。

定番のメモアプリ「Evernote」「OneNote」「Google Keep」のApple Watch版を比較します。

<2019/10/21追記>

Apple Watchに追加されたリマインダーをメモとして使う技がある。

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Evernote

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Apple Watchで長い文章を入力しようという人はいないだろう。ちらっとメモを見ることができて、思いついたアイディアなどをさらっとメモできれば良いと思う。

PCやiPhoneでも有名なEvernote。筆者も常用している。

Apple Watchでできることは、こちら。必要最低限のことを網羅している。

  • メモの参照
  • テキストメモの作成
  • 音声録音メモの作成

テキストメモの作成(入力は音声認識)と音声録音メモの作成の他に、直近のノートとショートカットに登録しているノートを参照できる。貼り付けた画像も参照できるのが良い。

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テキストメモと音声メモが残せるのと、直近のノート・ショートカットが参照できる

ノートのタイトルも入力でき、リマインダーも可能。以前はあった「検索機能」はいつのまにかなくなっていた。他のメモアプリも機能を搭載していないので、Appleが規制しているのかもしれない。

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左がテキストメモ、右が音声録音メモ

Apple Watch版の使い勝手は悪くないので、PCやiPhoneでEvernoteを使って情報を蓄積している人は、Apple Watchでも迷わずEvernoteを使うべきだろう。

OneNote

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Microsoftの定番メモアプリ「OneNote」。仕事で使っている人も多いと思う。OneNoteはiPhoneとApple Watchに対応している。

Apple Watchでできることは、こちら。

  • 最近使ったメモの参照
  • クイックメモの作成

Evernoteと同様に検索機能はない。音声録音メモも作成できない。音声認識でのメモの作成だけができる。画像の参照はできない。画像を貼ったメモを参照すると、画像抜きのメモが表示される。

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入力は音声認識のみで、音声録音はできない。入力した内容はクイックノートに保存される。本当にクイックメモだけなので、メモに追加することはできない。筆者の環境だけかもしれないが、2回に1回ぐらいの確率でマイクに話した内容が表示されないことがあった(音声認識はされていて、テキストは残る)。

面白いのは、Apple Watchで入力したメモが即座にiPhoneのOneNote画面に反映される機能だ。Apple Watch上では追記できないが、iPhoneでは即座に追記・修正できる画面になるので、Apple Watchで冒頭を音声で入力して、iPhoneでメモとして仕上げることができる。

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Apple Watchに入力したテキストが自動的にiPhoneでも表示される

PCやiPhoneでOneNoteを使っている人は、Apple Watchでも迷わずOneNoteを使ってもよいだろう。

Google Keep

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Google謹製のメモアプリ。最近Apple Watchに対応した。GoogleはGoogle MapのApple Watch版の供給を停止するなど、Apple Watchに消極的だと思っていたので、意外な対応だ。

AppleWatchで、できることは、こちら。

  • メモの作成
  • メモの参照
  • メモの固定・アーカイブ
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画像メモも参照できる

 画面を強く押すとメモを作成できる。入力は音声認識のみで、音声録音はできない。

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画面を強く押すとテキストメモを作成できる

メモを参照している画面で、画面を強く押すと、メモを固定することができる。固定したメモは画面の一番上に並ぶので、買い物リストなどすぐに見たいメモにアクセスしやすい。

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メモ画面で強く押すと『固定」できる

対応して直後なのに、必要最低限のことができる。テキストメモを残す、メモを参照することに徹した割り切りが良い。

まとめ

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Evernote、OneNote、Google KeepのApple Watch版を比較してきた。メモアプリは、メモの蓄積とどのデバイスでもメモを作成できるのが大事なので、日頃使っているアプリを使いがちだ。

だから、Apple Watch版の出来で常用するメモアプリを変更しづらいが、比較してきたように機能は結構違う。画像付きのメモを参照できて、音声録音も可能なEvernoteが一歩秀でいると思う。

どのアプリでも、メモアプリを使うのはApple Watchはもっと便利になる。まだ使っていない人は、他のデバイスの機能も比較検討して、Apple Watchでメモアプリを使ってみよう。

新型MacBook Proは16インチ? 新型iPhone 11はすりガラス? 噂のApple製品を考察

多数のApple新製品情報

Apple関連の情報で有名なアナリストMing-Chi Kuo氏が、Apple関連の新製品情報を公表した。

  • 16インチMacBook Pro
  • 新型iPhone 11
  • 新型Mac Proは2019年発売
  • 31インチ6Kモニタ

盛りだくさんの内容だ。信憑性と背景について考えてみます。

16インチMacBook Pro? 

16インチと16.5インチMacBook Proがデザインを一新して登場するそうだ。13インチ前後に、12インチMacBook、MacBook Air、MacBook Pro、iPad Proと多くの製品を販売しているAppleだが、15インチのノートPCはMacBook Proだけで、それ以上のディスプレイサイズのMacは存在しない。

2011年まで17インチMacBook Proがあったが、それ以降は販売されていない。

小さい需要も取りにいく「フルラインナップ戦略」を実行している今のAppleなら、大型ノートPCを開発しても不思議ではないが、新しいモデルとして16インチはちょっと中途半端なサイズだ。現行の15インチMacBook Proの後継と思われる。

現在のMacBook Proはバタフライキーボードの不具合、あまり評判が良くないTouch Barなど設計上の課題を抱えている。登場から3年経過しているので、新デザインがが登場しても不思議ではない。

より薄型軽量になり、Face IDを搭載してくる可能性はあるだろう。

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すりガラスボディのiPhone 11

今年のiPhoneは昨年と同じディスプレイサイズのラインナップだそうだ。つまり、6.1インチのiPhone XR、5.8インチのiPhone XS、6.5インチのiPhone XS Maxの後継機が今年登場することになる。

フルスクリーンになった現在のiPhoneは今後ディスプレイサイズをあまりいじらないと予測する。これ以上の大型化は噂の新型iPad miniに近づくし、廉価版のiPhone XRが登場したのでiPhone SE路線も中止だろう。

Apple製品は全面的にUSB-Cに移行すると思われていたのに、USB-Cポートを採用せずLightningポートを継続するとのこと。

しかし、ちょっと信じられない。iPad Pro、MacbookがUSB-Cに移行したのに、iPhoneだけLightningポートを維持する理由が思い当たらない。

iPhone 11は、すりガラスが採用されるそうだ。ワイヤレス充電を実現するためにiPhone Xからガラスボディが採用された。すりガラスを採用する技術的意図はちょっとわからない。デザインのためだろうか。

次期モデルから双方向ワイヤレス充電が可能になるとのこと。iPhoneの上にデバイスを置くとワイヤレス充電ができるようになるらしい。iPhoneより小型のデバイスといえばAirPods。新型AirPods 2はワイヤレス充電が可能になるとAppleも公言している。

デバイスを置いた状態ではiPhoneを使いづらいので長時間は無理でも、短時間の緊急避難的充電だったら、使う意味があるかもしれない。

他にも、Face IDの強化、バッテリー容量の拡張、トリプルカメラの搭載が予想されている。現行Face IDは寝起きで認識されないことがあるし、横向きでは使えないので、改善される可能性は高い。

バッテリー容量を拡大するにはボディの拡張が必要だが、現行のボディバランスをかえてまでバッテリーを増やす理由があるのだろうか。バッテリー容量を増やすのは、連続使用時間の延長、CPUの強化による消費電力の増加が理由になるが。

トリプルカメラの噂は以前からでている。次期iPhone XS Maxに搭載されると言われている。

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モジュール型Mac Pro

Mac Proの更新はAppleが公言しているので確実に行われるだろう。現行のMac Proは拡張性の低さが課題なので、WindowsのデスクトップPCのように自分で拡張できるようになるのだろう。

昨年、「オワコン」と呼ばれていたMac miniが、様々なオプションを選べる形で再登場したので、その流れでカスタマイズできるMac Proは登場するだろう。

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31インチ6Kモニタ

Appleのモニタはずいぶん長い間発売されていない。Mac Proが刷新されたタイミングで登場するのだろう。様々なサイズのLEDディスプレイをAppleが共同開発している噂もあるので、信憑性は高い。

未来を変えるデバイスの登場は?

様々な製品の予測を検証してきたが、楽しみではあるが、未来を変えるような画期的なデバイスとは言い難い。

iPhoneの売上が停滞している中、数多くの製品を投入する「フルラインナップ戦略」でAppleは再成長をもくろんでいるが、人々がAppleに求めていてるのは「わくわくした製品」だ。

そのデバイスがあれば、自分の生活や未来を変えられると思えるもの(たとえ錯覚でも)。そのような製品は自動運転車以外でも、あるはずだ。ただ、それはハードウェアではなくAIを中心とするソフトウェアで実現されるかもしれない。6月にあるだろうWWDCでその片鱗が見られることを期待する。

Apple Watchの通知の仕組みを解説

Apple Watchの通知

Apple Watchのキモのひとつが「通知」機能。iPhoneを見なくても、メールやメッセンジャーが届いたことがわかる。

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通知の仕組みをお伝えします。

iPhoneに届く? Apple Watchに届く?

通知はiPhoneかApple Watchのどちらかに届く。どちらに届くかは、こちら。

  • iPhone・・・ロック解除状態
  • Apple Watch・・・iPhoneがロック状態・スリープ状態かつApple Watchがロック解除状態

ざっくり言えば、iPhoneを使っていない時にApple WatchをつけていればApple Watchに通知が届く。iPhoneとApple Watchの通知は連携しているので、Apple Watchで通知を削除すれば、iPhoneの通知も消える。

通知の表示方法

文字盤の上に表示される「赤点」は「通知センター」に未読の「通知」が届いたことを示す。赤点をタップすれば、未読の通知の内容が表示される。

通知センターを見るには、文字盤の上端から下へスワイプする。

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通知センターには、未読の通知一覧が表示される。

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通知の削除方法

通知の削除方法はいくつかある。

通知を左スワイプ

通知を左スワイプして、「X」をタップすると削除できる。

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「…」をタップすると通知を管理できる。「目立たない形で配信」にすると「赤点」表示されず「通知センター」に「通知」が直接届くようになる。

 

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通知を強く押す

「通知」で画面を「強く押す」ことで、通知をすべて削除できる。これが一番速いかな。

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下へスワイプ

「通知」をタップして詳細を表示したあとは、下へスワイプで削除できる。

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通知の管理

iPhoneのアプリ「Watch」から通知を管理できる。

  1. 「マイウォッチ」タブ→「通知」をタップ
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通知インジケータ・・・文字盤上部の「赤い点」を表示

通知のプライバシー・・・「オフ」にしていると「赤い点」をタップした時に「通知の詳細」が表示される。「オン」の場合は、通知センターの通知をタップした時に「通知の詳細」が表示される。

アプリごとの通知管理

アプリごとに通知の設定を行える。Apple標準アプリは、他のアプリと異なり、アプリごとに詳細な設定が行える。

 

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通知以外の上部アイコン

通知以外にも上部にアイコンが表示される。「再生中」「ワークアウト」をタップすると、それぞれのアプリ画面が開く。

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左から「再生中」「ワークアウト中」「ロック状態」

通知を制するものがApple Watchを制す

Apple Watchを使って最初に便利だと思える「通知」。通知を上手に活用することで、Apple Watchをより活用できる。

新型Air Pods 2はワイヤレス充電対応でブラックモデル⁉

新しいAirPods 2の噂

あちこちから新型AirPods 2の噂が出てきている。

  • ブラックモデルもある
  • 滑りづらいコーティング
  • ワイヤレス充電対応

噂の真偽を検証します。

引用:MacRumoers

 ブラックモデル

昨年から噂があったブラックモデル。初代AirPodsはホワイトモデルだけで、独特の形状は「耳からうどんがでている」と揶揄された。

MacやiPhoneは多色展開なので、別色の登場はあり得るだろう。MacもiPhoneもスペースグレイの設定があるので、ブラックよりもスペースグレイのAirPodsが登場するかもしれない。

実現度:80%

滑りづらいコーティング

AirPodsが登場した時は完全ワイヤレスイヤホンが一般化しておらず、使っていると「落ちるんじゃないの?」と心配された。実際は、耳につけているときにAirPodsが落ちることは少なく、ケースから取り外す時にAirPodsを落とすことが多い。

現行のAirPodsはツルツルしていて、摘みそこねることがある。ケースもテカテカしていて、傷つきやすい。指に馴染むコーティングへ変更になってもおかしくない。

実現度:70% 

ワイヤレス充電対応

Apple公式でも公言されているので確実だろう。

 

実現度:100%

3月には登場してね

色々な噂があるけど、ワイヤレス充電だけでもいいから、早く新型が登場してほしい。発売日に購入した筆者のAirPodsのバッテリーは30分ぐらいしか保たない。

3月のイベントが噂されているので、ぜひそこで発表してほしい。5秒でポチるから。

どこでも指紋認証を実現する特許をAppleが申請。Face IDは無理筋な技術?

どこでも指紋認証

画面で指紋認証ができる技術の特許をAppleが申請した。

スマートフォンの画面に指を置くと音波を用いて指紋の画像を取得し、画面のどの部分でも指紋認証できる特許だ。

特許が実現すれば、Face IDの代わりにiPhoneへ搭載されるかもしれない。
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引用:USPTO

Face ID導入の意味

Face IDは、目的実現のために導入されたかなり強引な技術だと思う。Appleのミニマルなデザインへの追求は、不要なポートを次々に減らし、物理的なスイッチを減らしてきた。フルスクリーンを実現するために、長年使われてきたホームボタンをAppleはなくす必要があった。名前の通り、ホーム画面を元に戻すホームボタンの役割はホームバーに代替できたが、ホームボタンはTouch IDとして指紋認証の役割も担っていた。

そこで、Appleは指紋認証の代わりにFace IDを開発した。背面に穴を開けて指紋認証に使うことはAppleにとって我慢がならなかった。

ホームボタンをなくすために、不評がでるのを承知でノッチデザインを採用し、TrueDepthカメラシステムを搭載した。

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Face IDのメリット・デメリット

新しい機能は、以前の機能よりも優れていないといけない。だが、Face IDは進化した点もあれば、退化した点もある。

進化した点

  • ホームボタンをなくし、ディスプレイの面積を増やせた
  • ボタンに指を置く必要がなくなった
  • 指が濡れていても認証できる

退化した点

  • マスクしていると使えない
  • デバイスを横にしていると使えない(iPhoneの場合)
  • デバイスが近すぎたり、寝起き(?)だと認証しない

iPhone Xを一年以上使ってきて、 顔面を認証されなかったことは、それまでにFace IDで認証されなかったときより、頻度が高い気がする。

Face IDはマスクを常用する人には、使いづらい機能だ。

Appleの理想が実現?

Face IDはAppleの理想の技術ではない。フルスクリーンさえ実現できれば、Face IDではなくても構わない。画面に指を置くだけで使えるなら、使い勝手は良い。指紋の画像を照合するなら、濡れた指でも使えるかもしれない。

個人的には、Face IDは無理筋の機能だと思うので、新しいTouch IDが実現すると嬉しいし、iPhoneの新しい売りとなるだろう。

Apple Watchでフルマラソンする時に気をつける6つの事

Apple Watchでマラソン

マラソン用のウォッチはガーミンが定番だが、Apple Watchはスポーツウォッチとして使える十分の性能がある。筆者もApple Watchをつけてフルマラソンを完走した。

ただ、Apple Watchとフルマラソンを走るなら、いくつか気をつける点があるので、書いておきます。

iPhoneを携行する

Apple Watchをマラソンに使うのは、タイムやペースを記録する、音楽を聴く、電話やメールの通知を受け取るのが理由だろう。

通常のランニングならよいが、フルマラソンの場合ならバッテリーが問題になる。Apple Watchをワークアウトで使う際の使用時間は最大10時間だが、GPSを利用した場合は最大6時間。

サブ4(4時間以内でフルマラソンを完走)の人なら良いが、それ以上にタイムがかかる人はiPhoneを携行したほうが良い。

6時間あれば完走できそうだけど、フルマラソンを走る前に準備時間もあるし、Apple Watchを日常で使っていればバッテリーが劣化しているかもしれない。万が一途中でバッテリーが切れてしまえば折角のランニングを記録できない。

Apple WatchのCellular版を使っているなら、最大5時間しか保たないので、走っている途中でバッテリーが切れてしまう可能性がさらに高まる。

4時間以内に走りきる自信がない人は、iPhoneを携行しよう。iPhoneと一緒ならApple WatchのGPSもCellular機能も稼働しないので、バッテリーが保つ。

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iPhoneを携帯しても、Apple Watchのワークアウトは利用できるので、手元で現在のペースや時間を把握することができる。

アプリはワークアウトを使用

watchOS 5でワークアウトは新しくなり、1キロのローリングペースを確認できるようになった。設定した目標ペースを下回ったら振動で通知してくれる。

フルマラソンで重要なのは一定のペースで走ることだ。1キロ毎のペースも通知してくれる。

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普段Nike Run Club (以下、NRC)を使って走っている人は、ワークアウトではなくNRCを使いたいだろう。NRCは1時間ごとのペースを教えてくれず、現在とトータルのペースしかわからない。現在のペースだけだと、給水やトイレで遅れた時に著しく遅いペースが表示されるので、ペースが把握しづらい。

ただNRCを使っているともらえるトロフィーに「フルマラソン最速記録」を残したい人もいるだろう。その場合は、Apple Watchでワークアウトを起動し、iPhoneでNRCを起動すると良い。

iPhoneから音楽を流すためにBluetoothイヤホンをiPhoneと接続しているなら、NRCの音声ガイダンスも聴くことができるので、一石二鳥だ。

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AirPodsのケースも携行

AirPodsで音楽を聴きながら走るなら、AirPodsのケースも携行しよう。AirPodsは最大5時間の再生ができるが、完走に4時間以上が必要な人は途中でバッテリーが切れる可能性が高い。AirPodsは15分間充電すれば3時間再生できるので、走りながら充電してまた使うことができる。

ケースは小さいから、携帯しても重くない。

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ウエストポーチを使う

iPhoneとAirPodsケースと持ち物が増えてしまったが、フルマラソンを完走するならサプリなど他にももっていきたいアイテムは多い。そういう時にウエストポーチが便利だ。

ウエストポーチにはペットボトルをホールドできるタイプと薄型があるが、マラソン大会なら数キロ毎に給水ポイントがあるので、かさばるペットボトルを携帯する必要はない。薄型でよい。

 音楽かオーディオブックを用意

フルマラソンの長い間、音楽かオーディオブックがあると飽きずに走れる。Amazonのオーディオブックサービス「Audible」がApple Watchに対応し、Apple Watch単体でもオーディオブックを聴くことができるようになったが、前述のとおりiPhoneとイヤホンを接続するなら、Apple Watchの機能を使う必要はない。音楽もオーディオブックもiPhoneに格納しておけば良い。

ただ、フルマラソンの辛い時間にオーディオブックの内容が頭にはいるかわからないけど。

Apple Watcのワークアウトなら、基本画面から左スワイプでオーディオコントロールができる。

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まとめ

  • iPhoneを携行する

  • アプリはワークアウトを使用

  • AirPodsのケースも携行

  • ウエストポーチを使う

  •  音楽かオーディオブックを用意

Apple Watchはフルマラソンに十分使えるが、バッテリーについては考慮する必要がある。

サブ4で走れるぐらいの脚力があればいいけど、自信がないならiPhoneを持っていこう。