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自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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IT企業は天使か悪魔か

邪悪になるな

「Don't Be Evil」(邪悪になるな)といえば、有名なGoogleのスローガンだ。今は「Do the right thing」(正しくしよう)に変わったそうだが、世界をより良くするために活動するGoogleの方針は変っていない。

www.gizmodo.jp

世界を変えるIT

「ITは世界を良くする」カルフォルニアで生まれた若きIT企業の経営者たちは、旧世界の悪弊を打破して、人がもっと生きやすく、平等で公平な世界をITで作れると信じている。

FacebookのザッカーバーグCEO、Amazonのジェフ・ベゾスCEOも、同じように世界を変えようと思っている。ザッカーバーグはアメリカ大統領選挙に出る噂があるぐらいだ(ITではないが、西海岸で成長したスターバックスの創業者ハワード・シェルツ会長も大統領選を目指している噂がある)。

無料サービスの代償

インターネットは多くの人に成功の機会を与えた。無料で多くの情報を入手でき、自分の主張を世界に発信できるようになった。

たしかに世界は変わった。ただ代償もあった。サービスと引き換えに人は個人情報を企業へ渡すことになった。全世界の人々から集めた個人情報を使ってGoogleとFacebookは顧客の嗜好にあったカスタマイズされた広告を表示し、商売にした。

ザッカーバーグは政府の公聴会で「広告は、人々のために無料でサービスを提供する最適な方法だ」と証言した。ザッカーバーグは真剣にそう考えているに違いない。今のやり方は、完璧ではないが少なくても今よりは世界をマシにすると。

独善と言えば、独善だ。情報漏えい事件をきっかけに、改善策を施すとザッカーバーグは約束した。

すべての中心はお客様

先日のAppleの開発者イベントWWDC2018の冒頭でティム・クックCEOが「Customer at the Center of Everything」(全ての中心にお客様)と説明した。お客様は人と解してもいい。

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クックが今回このスライドを持ち出したのは、GoogleとFacebookへの強烈な皮肉だ。WWDCの中で「Appleは個人情報で商売しない」と宣言し、個人情報保護を強化する取り組みを説明した。

そのAppleもスティーブ・ジョブズの頃は「独善」だった。ジョブズの天才的な発想だけが善で、理解しない客とライバルを容赦なくけなした。

クックの時代になり、Appleは変わった。顧客の意見を取り入れて製品を改善してきた。今回のWWDCはハードウェアの発表もなく、地味だったという意見が多いが、顧客や市場が要望に基づいたOSの改善が目立った。

顧客が望むかどうかわからない突飛なアイディアを披露するのではなく、顧客が望む地道な改善をAppleは選んだ。古い機種でも快適に動作できるようにし、5年前の製品でもアップデート対象とした。

一方で個人情報を守るあまり、音声認識などビッグデータを用いるカテゴリーでAppleはGoogleやAmazonの後塵を拝している。

どちらかが一方的に善で、どちらかが悪ということはない。今後、双方のせめぎあいの中で、最適な解に落ち着くのだろう。それは、きっと今よりも正しい世界に違いないと筆者は思う。

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watchOS 5からわかる新Apple Watch4

watchOS 5発表

WWDC 2018でAppleが発表したwatchOS 5は、秋に正式リリースされるだろう。

例年通りなら、Appleは新Apple Watch series 4を発表するはずだ。今回発表のwatchOS 5から新しいApple Watchを予想してみよう。

50%の新機能がワークアウト

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AppleのサイトにでているwatchOSの主な機能は9つ。USのみの対応である「学生用IDカード」をのぞくと、半分がエクササイズ関連だ(赤字の機能)。

watchOS 5の主な機能

  • アクティビティの競争
  • 自動ワークアウト検出
  • 新しいワークアウト
  • 新しいランニング機能
  • トランシーバー
  • Appleの Podcastアプリケーション
  • Siriのアップデート
  • 強化された通知機能
  • 学生用IDカード

打倒Garmin

最初はラグジュアリー時計市場も狙っていたApple Watchは、series 2よりエクササイズ向けに重心を移してきた。

watchOS 5にもランナーや運動する人が要望していた機能を多く追加してきた。ランニング向けウォッチとしてはGarminが大手だったが、Apple Watch登場後は、ウェアラブル時計の市場でシェアを落としている。

昨年Q4のウェアラブル市場ではAppleが21%、Garminが6.5%のシェアだった。Appleが昨年より50%以上出荷台数を伸ばしているのに対して、Garminは5%以下しか伸びていない。

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引用:IDC

求められるバッテリー持続時間

当初iPhoneがないと満足にワークアウトに使えなかったApple Watchは、series 2でGPS、series 3でCellularモデルを追加し、iPhoneがなくても使えるように進化していった。

ただ、まだGaminに負けているのがバッテリー持続時間だ。Apple Watch series 3がGPSを使用した屋外ワークアウトつまりマラソンをしたときのバッテリー持続時間は最大5時間。

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Garminの最新モデル「ForeAthlete® 645 Music」はGPSと心拍計で最大14時間。Apple Watchとの差は大きい。

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バッテリー増量と省電力化

5時間あれば十分と思われそうだが、フルマラソンとスタート前の準備時間を考慮すると5時間では足りない。保つかもしれないが、ランニング中に途切れるリスクは絶対に避けたいのがランナーだ。

次期Apple Watchでバッテリーが強化されると予想する。ただ重くなってしまえば、少しでも荷物を軽くして走りたいランナーは毛嫌いするだろう。

今回の発表ではApple Watchの省電力化の話題はなかった。ランナーに訴求できるバッテリー増量と省電力化による持続時間の改善が新型Apple Watchでは見られるに違いない。

今更トランシーバー搭載の理由

もうひとつのヒントは「トランシーバー」だ。トランシーバーのようにApple Watchユーザーが交互に話す機能だ。Apple Watchはすでに電話にもFacetime Audioにも対応して、音声で会話ができる。トランシーバーは面白いが、コミュニケーションツールとしては退化している。それなのに、どうしてこの機能が必要なのだろう。

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音声電話の進化形は、テレビ電話だ。iPhoneはFacetimeで対応しているが、カメラがないApple Watchでは相手を見て会話ができない。もしも、次の新型Apple Watchがカメラ内蔵なら、退化したようなトランシーバー機能は付与しないだろう。

以上から、新型Apple Watchはカメラを内蔵しないと予測する。エクササイズが主目的な今のApple Watchにとって、重量増になり、バッテリを食うFacetimeは厄介者だ。

あくまでも予想ですから

WWDCで発表した内容から予想してみました。バッテリー増量、省電力化、できれば薄型軽量化が新Apple Watch 4で実現すると予想する。

根拠は薄いですが、新製品がでるまで、こうやってあれこれ考えて楽しめるのがApple製品の楽しみですよね。

iOS 12から予測する新型iPhone 9

隠される新機能

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WWDCでAppleが発表したiOS 12は、ユーザーと市場の意見を取り入れた「正常進化」だった。一言でいえば、そつがない内容だ。問題になっている個人情報保護、スマホ漬けにも対応していた。

今後は、配布したベータ版の検証を経て、完成した最新iOSを搭載した新型iPhoneを秋に発表するのがここ数年の流れだ。

新型iPhoneにはiOSベータ版では隠された機能が付与され、これが製品のサプライズになってきた。

歴代iPhoneの主な新機能

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  • iPhone 5  4インチ液晶
  • iPhone 5s Touch ID
  • iPhone 6  Apple Pay、4.7インチ液晶
  • iPhone 6s 3D Touch 
  • iPhone 7  日本向けApple Pay、光学手ぶれ補正
  • iPhone 8  ワイヤレス充電

以前はナンバリングを変更する時に液晶を大型化したデザインに変えて、「s」シリーズのときに機能を追加していたが、iPhone 7は6sとデザインがほとんど変わらず、目立った新機能もなかった。

昨年は、sシリーズをスキップしたiPhone 8は新しいデザインで登場し、ワイヤレス充電機能を追加した。デザインと機能の両方が変わった。iPhone 7に間に合わなかったデザインと機能が追加された説が流れた。

新型iPhoneは?

今年はiPhone 8sが登場するターンだが、昨年は特殊でデザインを大きく変更したiPhone Xを発売した。今年iPhone XのノッチデザインをスキップするとiPhone 8s(iPhone 9?)のデザインは今後一年間でかなり陳腐化すると思われるので、ノッチデザインを標準iPhoneにも採用すると思われる。

Memojiは新型iPhoneのヒント

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もうひとつの根拠がWWDCの発表の中にある。iOS 12の新機能「Memoji」だ。Memojiは、昨年iPhone Xに搭載した新機能「TrueDepthカメラ」を使ったAnimojiの拡張機能だ。iPhone X限定の機能としてはWWDCではMemojiの説明にかなり時間をかけていたので、他のiPhoneにもTrueDepthカメラを搭載してくると思われる。

新型ナンバリングiPhoneは、TrureDepthカメラとFace IDがついたノッチデザインになるだろう。

そうなるとデザインが変わるので、名称はiPhone 9だろうか。新機能はFace IDだが、これだとiPhone Xと同等なので新鮮味がない。

watchOS 5にもヒントあり

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他にも新機能はあるのだろうか。予測は非常に難しいが、watchOS 5の発表にヒントがある。watchOS 5の発表の最後に、Apple Watchが学生ID代わりになる話がさらりとあった。学生証を持ち歩かなくても教室への入退室や学生食堂の支払いなどが可能になる機能だ。

この機能は、どうしてApple Watchだけの機能なのだろう。NFCチップを用いて認証するなら、iPhoneもNFCを搭載している。

今回のWWDC前に流れた噂のひとつにNFC開放があった。新型iPhoneではNFCを開放したソリューションを提供するのではないか。学生証やポイントカード、飛行機の搭乗など、NFCを開放してくれればできることは多い。

NFCを搭載した旧iPhoneでもできそうだが、(どういった理屈をつけるかわからないが)新型iPhoneに限定すれば、目玉機能になる。

秋までのお楽しみ

例によってAppleは何も発表しないが、これから新型iPhoneの噂が徐々に増えていくだろう。予測の答え合わせをしながら、秋にあるだろう新型iPhoneの発表を待ちたい。

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ナデラCEOが呼び起こしたMicrosoftの古き精神

再び成長するMicrosoft

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Microsoftの時価総額がGoogleの親会社アルファベットを上回った。

headlines.yahoo.co.jp

ナデラCEOの手腕

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PCの世界では絶対的な地位を誇っていたMicrosoftはスマートフォンの時代になりAppleとGoogleに負けたが、サティア・ナデラCEOに変わり、クラウド戦略へ一気に舵を切ったのが功を奏した。

ナデラCEOは、Microsoftにおける過去の成功体験を徹底的に破壊した。

Microsoft Officeをクラウド化し、パッケージでソフトウェアを販売するのではなく、定額サービスにした。Windowsだけにこだわらず、Web、iOS、Androidとマルチプラットフォーム化を行いユーザーの拡大に努めた。

Windowsもバージョンアップする度にユーザーの買い替えを促すのも止めた。スマートフォンの時代になり、OSを有償で売るのが難しくなってきたからだ。

これらは過去の成功体験にしがみついていたら、できなかった変革だ。

勝つまで戦う

ナデラは既存のビジネスを破壊しただけではなく、古き良きMicrosoftの精神である「競争心」を復活させた。

AmazonのAWSに大きく差をつけられていたクラウドサービスだったが、Azureで急速な追い上げをみせている。忘れている人も多いと思うが、過去のMicrosoftは競争に滅法強かった。

先行するライバルを打ち負かし、圧倒的なシェアを獲得してきた。ブラウザ競争では先駆者のNetscapeをInternet Explorerで叩き潰した。表計算といえば、今ではEXCELだが、昔はLotus 123だった。

ナデラは「勝つまで戦う」というMicrosoftの精神を呼び起こした。その結果が今の時価総額に顕れている。今後はクラウド、IoT、MR、そしてAIと新たな分野にMicrosoftは攻め続けるだろう。その先の課題はナデラの後継者がいるかどうかだ。

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「戦いは数だよ」を実践するAmazon Alexa

Alexa for PC ODM発表

AmazonがAlexaを搭載するWindows PCの規格「Alexa for PC ODM」を発表した。ODMとしてPCベンダーがAlexa搭載PCを販売するための規格だ。

gigazine.net

広がるAlexaワールド

家電などすでに多くの機器がAlexaを搭載しているが、いよいよPCにもAlexaが踏み込んでくる。もともとPCはマイクとスピーカーを装備しているので、規格に従って高性能化すればAlexaのボイスサービスが使える。

スマートスピーカーはリビングを飛び出し、各部屋に配置されてきており、家全体が主戦場になってきている。 

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リビングからホームへ

ホーム全体にAlexa対応機器が置かれれば、家電のコントロールだけではなく、物販やサービスに繋がる。Alexa搭載の洗濯機が「そろそろ洗剤がありません。注文しますか?」とAlexa対応PCが声を掛けてきたり、家のどこにいても音楽が聴けるようにAmazon Musicに入りたくなる。

物量で押すAmazon

GoogleもAppleもAmazonと同じ家全体を狙っているが、家電などに浸透していて、今度はPCにも広がるAmazonが数の面でリードしている。Google Homeの売上が伸びているとは言え、スマートスピーカーという限定のデバイスの話で、音声認識機能をもつ機器の数ではAlexaが圧倒している。

ドズルが言う通り「戦いは数だよ」になるのか、GoogleやAppleが逆転するのか。WWDCでAppleは音声認識には一切ふれませんでしたね、そういえば。

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藤井七段がAIを越す

AIにも想定外の妙手

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昨日の藤井七段の一局がAIを超えたと話題になっている。第31期竜王戦5組決勝で、AI(将棋ソフト)も想定していなかった手で藤井聡太七段が勝利した。

将棋を知らない人もわかるように説明すると、互角の戦いの中で、飛車金両取りを相手ができる手に自ら踏み込み、最も価値が高い飛車駒と最も価値が低い歩を交換する手に出た。打った瞬間、多くの人が悪手と見なしたが、この数手先で相手は投了に追い込まれた。

ほとんどのプロ棋士も予想できなかった手で、将棋ソフトが数億ノード計算しても出てこない妙手だった。この手を見て、藤井七段がAIを越えたと評する意見がネットに溢れた。

「枝切れ」する将棋ソフト

どうして藤井七段は将棋ソフトも見過ごした手にたどり着いたのだろう。

将棋ソフトが「枝切れ」した手を追求したことに尽きる。「枝切れ」とはその手から無数に広がる変化を読まない(後回しにする)ことを指す。将棋は数億数兆手の変化があるので、いくら将棋ソフトとは言え、すべての変化を調べるには時間がかかる。価値が低い手の読みは後回しにする。

飛車金両取り、大駒である飛車切りは価値が低いのでソフトは先を読まなかったのだ。

しかし、藤井七段は先を読んで、その先に詰みまで見つけた。

圧倒的な計算能力

藤井七段の圧倒的な計算能力の高さが前提としてある。詰みの手順もとても難しいにもかかわらず、藤井七段は合計約30分の短い間に着想している。詰み将棋選手権4連覇からもわかるとおり、藤井七段の計算能力の高さは全棋士の中で群を抜いている。ただ、いくら藤井七段の計算能力が高くても、最新コンピューターに叶うはずがない。

大局観とは

藤井七段がコンピューターに勝ったのは「大局観」のおかげだ。大局観の説明は難しいが、盤面全体を俯瞰して、過去の経験と培ったセンスから、現在の形勢を認識し、次の手を編み出すことだ。盤上の駒をデータではなく、画像として捉えると一流の棋士は言う。言葉では説明できなくても、ひと目見て良い絵画かどうか、一流の画家や批評家がわかるのと似ているかもしれない。

藤井七段は、盤上を見て「飛車を切ってもいけそうだな」と「枝切れ」をしないで、その先を読んだ。

この大局観をもつのが、コンピューターには非常に難しい。(今のところ)絵画の評価をできないのと同様に、画像として局面を判断するまでにはコンピューターは至っていない。

この棋士の特殊能力ともいえる大局観をコンピューターが打ち破るには、盤面全体を評価値として落とせるようになるか、さらに高速化して全ての変化を読む必要がある。

人間がAIに勝つわけではない

もっとも、この一局を見て、人間がAIに勝てると考えるのは早計すぎる。藤井七段自身が言っているように、全体的には将棋ソフトの能力は人間のはるか上をいっている。昨日の藤井七段が放った手の95%以上はコンピューターと同じ手ではあるが、その手を見つけるのにコンピューターが費やした時間は人間より圧倒的に短い。

同じ持ち時間、同じ環境であれば、人間が現代の将棋ソフトに勝つのは無理だ。だからといって、将棋に魅力を失ったわけではない。オートバイが人間より速くても短距離走競技が存在するように将棋も十分楽しめる。

人間の中で藤井七段の棋力は圧倒的だ。最近では藤井七段の手を解説者が説明するも難しくなってきている。

むしろ、藤井七段のようにプロ棋士でも先を読めない手を将棋ソフトの結果を補助線として楽しむのが正しい観戦法だ。

否定してもMojave登場でも消えないMacとiPadの統合

Mojave登場

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新しいmacOS「Mojave」


WWDC2018キーノートでAppleがを発表した。近年はカルフォルニア州にある山の名前を冠していたが、今年は砂漠の名前。黒系の画面に変更できる「ダークモード」、デスクトップのファイルをまとめてくれる「Stack」などを装備する。

砂漠に名称を変えても、大幅な変更ではなく、一部の修正・追加にとどまる。

統合は否定したが・・・

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iOSとmacOSを統合している?

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明確に「No!」

最近、よく言われる「iOSとmacOSの統合」についてAppleは明確に否定したが、一方で、iOSアプリ開発キットである「UIKit」をmacOSアプリ開発と移植し、iOSアプリからmacOSアプリへの移植をスムーズに行えるように取り組んでいるとも説明があった。

すぐにではないが、iPad Proがコンピューターとしてクリエイターが認めたときに、macOS上でiOSアプリが動く環境を作る布石と思われる。

いずれ、iPad上でmacOSがエミュレータで動く将来もあり得る。

Macの未来は誰もわからない

開発者のイベントであるWWDCは、Macのアップデートに相応しい舞台だが、今回Macハードウェアのアップデートは一切なかった。macOSに追加した機能も小規模だ。

どんなに否定しても、Appleの中でMacのプライオリティは落ちていると思われる。

ただ、Appleもすべての将来を見通せているわけではない。MacとiPadの連合軍がWindows PCを凌駕し、macOSとiOSが共存する未来もあり得る。

 

iOS 12については、こちら

 watchOS 5については、こちら

 WWDC2018直前予想の答え合わせは、こちら。 

筆者の著作は、こちら

 

 

 

watchOS 5のまとめから考察する次期Apple Watch

watchOS 5登場

AppleはWWDC 2018のキーノートでwatchOS 5を発表した。

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エクササイズにフォーカス

watchOS 5には、エクササイズとコミュニケーションにフォーカスした機能が追加された。

2年目以降のApple Watchはランニングなどのエクササイズ向けの機能を追加してきたが、今回もヨガなどの新たなワークアウトを追加し、エクササイズ向けウェアラブル機器の地位を強固にしようとしている。

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ヨガがワークアウトに加わった

自動で記録

watchOS 5では、自動的にワークアウトを設定してくれる機能が加わった。ランニング時にワークアウトをスタートするのを忘れても、GPSやモーションからApple Watchがランニングしていると自動で判断してくれる。

同じ機能をもつサードパーティ製アプリもあるが、便利なことは間違いない。サードパーティ製アプリの機能といえば、Nike+ Run Clubにある友人とのソーシャル連携もwatchOS 4は取り込んでいる(他社アプリの機能を加えるのは以前からAppleがやっていることだ)。

ワークアウト以外には、Apple Watch単体でも楽しめるトランシーバー機能は昨年登場したCellular搭載モデルを高める機能だ(もちろんiPhoneと併用でも使用できる)。

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トランシーバー機能

Siriは生命線

iOS 12と同様にwatchOS 5にもSiriのショートカット機能が加わり、ユーザーの行動をチェックしてSiriが次の行動を色々提案してくれるようになった。

また、「Hey Siri」と言わなくても、Apple Watchをつけた腕を上げるだけでSiriを起動できるようになった。

腕時計という構造上、両手を使わないとスワイプ・タップができないApple Watchにとって声で操作できるSiriは相性もよく、Siriの恩恵を最も受けるデバイスだ。

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Siriが次の行動を提案してくれる

watsoOS 5から見える次期Apple Watch

3年間同じ形状のApple Watchは、大画面化やカメラ内蔵など大幅なモデルチェンジも噂される。今回の発表から次期Apple Watchが見えるだろうか。

今回発表した中で、大型画面が必要な機能はなかったと思う。むしろ小型画面でもSiriを活用していく方向に思える。

カメラを内蔵してFace timeに対応するのも面白いと思ったが、テレビ電話ができるようになるのにトランシーバー機能を付与するのも不自然な気がする。

筆者の考えつかないような新機能を次期Apple Watchが搭載することを期待する。

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ユーザーの要望を取り入れたiOS 12まとめ

ハードウェア発表がなかった理由

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WWDC 2018のキーノートは、4大OSの次期バージョンの説明のみで終わり新しいハードウェアの発表はなかった。開発者向けのイベントであるWWDCとしては原点回帰といえる。iPhone SE2の登場、MacBookシリーズのアップデートを筆者も予想したが、みごと外れた。

ハードウェアを発表しなかった理由をつければ、iOSデバイスの成長でMacの重要性が低下し、Macのモデルチェンジが緩やかになったということだろう。噂のiPhone SE2やその他のプロダクトは開発者向けイベントで発表する意味はなく、別のイベントを用意したほうが効果的とAppleは判断したと思われる。

手堅い正常進化

では、発表になった次期OSはどうだったのだろう。全体を見ると、「手堅い正常進化」だった印象を受ける。Appleが新しいビジョンを見せたというよりは、ユーザーからの不満や要望に答えた機能の拡張が多かった。

特にAppleの売上を支えるiOSはその傾向が強い。世界でも最もスマートフォンで利益を上げているAppleが冒険する必要はないが、フラットデザインを採用したiOS 7からすでに5年が経過している。そろそろ変化の年だったが、Appleが選択したのは現状からのわずかな進化だった。

iOSの変更点を見てみよう。

iOSの主な進化

  • 高速化
  • 新しいAR環境
  • 自分のAnimojiが作れる「Memoji」
  • 強化した写真アプリ
  • カスタマイズできるSiri
  • iPhoneの使いすぎ防止
  • 最大32名でFacetime

高速化

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2013年からのiOSデバイスすべてがアップデート対象

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CPUパフォーマンスをコントロール

iOS 12はアプリ起動を40%、キーボードの表示を50%、カメラ起動は70%を速くなるそうだ。もちろん新しいiPhoneではなく、今使っているiPhoneの話だ。iOS 12は、iOS 11が使える全てのiPhoneがアップデート対象だ。

バッテリー問題で旧モデルを切り捨てていると非難されたAppleの罪滅ぼし? にも見える大盤振る舞いだ。

AR環境

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レゴブロックをiPadで見るとレゴが動き出す

複数のデバイスでひとつのAR環境を操作するプログラムを開発できる「ARKit2」を搭載。レゴブロックをiPadでのぞくと動くレゴたちが見えるデモを行っていた。昨年は「流行りだから、うちらもやっていますよ」程度のアピールだったが、今年のAppleは本気だ。

Apple純正の定規アプリ「Measure」を発表。筆者も「事前予想」で指摘したようにAppleが純正アプリをだすことで、ユーザーは安心してARに触れることができる。自分でAR対応アプリを探して、試すユーザーは多数派ではないのだから。

Memoji

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髪型、目の色、ソバカスなどかなり細かく設定できる

「メモジ」ではなく「Me モジ」。任天堂のMiiによく似ているが、Memojiはカメラに写る自分に合わせて表情を変えることができる。実際の映像に組み合わせることができるので、こちらもわかりやすいAR技術の紹介にもなっている。

写真アプリ

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新しい写真アプリ

検索機能などを強化。場所やイベントから写真を検索できる。Googleフォトの後追いだ。機能が追いついても、Googleは写真のストレージ料金は原則無料だ。有料のiCloudで対抗できる判断なのだろうか。

Siri

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ユーザーが行うことをSiriが提案してくれる

スケジュールや過去の行動から、次に行うべき行動をSiriが提案してくれる。Apple Watchの新しい文字盤「Siri」の進化系にみえる。
「ショートカット」機能がつき、複数のワードでの命令が可能になった。こちらはGoogle Home、Alexaではすでに実現している機能。音声コマンドではメニューの階層をたどるよりも、一言で命令した方が効率良いので、必要な機能だ。

使いすぎ防止

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iPhoneを何に使っているかレポートしてくれる

睡眠時に通知を表示しない機能や通知をまとめる機能など、スマートフォン依存になっているユーザーの使いすぎを防止する機能が増えた。

スマートフォン漬けが社会問題になりつつあり、色々な団体から要望が上がっていた。

子供のスマートフォン利用を制限することもできるようになった。

複数人でのFacetime

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今までできなかったのを知らなかった。電話会議にも使える? 話す人の映像を自動でズームするところなどAppleのセンスを感じる。

地続きの景色を見せるiOS

見てきたように、iOS 12はユーザーの要望を取り入れた機能が多い。一方で、ARや写真アプリのようにGoogleなどのライバルに追いつくための変更も随所に見える。

そつがないアップデートだが、このアップデートから見えるのは現在と地続きのちょっと先の景色で、新しい世界は見えてこない。

噂になっていたNFC開放もなかった(学校での入退室にiPhoneを使う説明はあったが、全面的なNFC開放ではないようだ)。

ハードウェアを絡めた斬新な機能は次期iPhoneと一緒に発表されるのだろうか。

watchOS 5は、こちら

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WWDC2018直前予想の答え合わせは、こちら。 

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WWDC2018直前予想の答え合わせ

開幕!

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WWDC 2018キーノートが終わりました。新しいハードウェアはひとつも発表されませんでした。

直前予想の答え合わせをしておきますね。

iPhone SE2: 発表する → なし

影も形もなかったですね。iOS 12の説明にも小型iPhoneの影すら見つけられませんでした。サイレントローンチでしょうか。

MacBookなどMac製品: 登場する → なし

WWDCでMacのアップデートを行うのは昨年だけだったようです。「MacとiPadの統合はない」と力強く言っていました。そこは当たりました。

AirPower: 登場しない → 正解

こちらも正解。あの雰囲気で充電器はだせないですよね。今秋のiPhone登場まで引っ張ります。

iPad: 登場しない → 正解

こちらも正解。iPadについてほとんど触れませんでした。

iOS / macOS / tvOS / watchOS: 登場する → 正解

登場するのは正解。あとSiriの説明にかなり時間を割いていたので、こちらも正解ですかね。ショートカットとは、ちょっと斜め上でしたが。

 

詳細な説明は、またあとで行いますね。

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シャープが不採算の東芝パソコン事業を買収する理由

パソコン事業に再参入

シャープが東芝のパソコン事業を買収するようだ。

<追記 2018/06/05>

本日正式に発表されました。

シャープ、東芝のPC事業を40億円で買収 ~PC市場に再参入 - PC Watch

 

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www.nikkei.com

シャープは2009年にパソコン事業から撤退したので、報道が事実なら再参入ということになる。

パソコン事業はコモディティ化が進み、薄利多売のビジネス構造が続いている。寡占化も進み、Lenovo、HP、Dellの三社で70%のシェアを握る。今から参入しても儲からないし、大手三社には追いつかないだろう。だから東芝も不採算事業として売却を決めたわけだ。

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薄利多売の事業をなぜ買収?

ただ、シャープだけは事情が異なる。シャープの親会社である鴻海精密工業は、EMS

(受託製造)で成長した企業であり、HP、Dellのパソコン製造を受託している。

自社ブランドがない(弱い)EMS企業にとって、自社ブランドは悲願であり、だから鴻海も携帯や家電ブランドが欲しくて、シャープを買収した。ただ、鴻海が買収したときにはシャープはすでにパソコン事業を止めてしまっていた。

そこで、鴻海は新たに「DynaBook」ブランドを買収することにしたと思われる。自社の向上で開発製造した自社パソコンを「DynaBook」ブランドで販売する可能性が高い。

LenovoはNEC、富士通のパソコン事業を統合しても、両者のブランドと工場を残したが。鴻海は東芝の工場(今は杭州にある)ではなく自社の工場で製造するのではないか。欲しいのはDynaBookブランドだけなのだから。

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今年iPhoneを買い替えた人のためのホームバー使用方法。ホームバーは上下左右に動かす

ホームバー

iPhone X以降のiPhone(iPhone XS、iPhone XR、iPhone XS Max)にはホームボタンの代わりに、アプリの切り替えなどのためにホームバーを使う。物理的なホームボタンとは異なり、画面上のホームバーをスワイプすることで様々なアクションができる。

複雑そうだけど、覚えてしまえば簡単。一枚の画像にまとめたので参考にしてください。

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上スワイプ:ホーム画面に戻る

今までの「ホームボタンを押す」のと同じ挙動。中央付近で指を止めると、起動している他のアプリに移動できる画面になる。
この画面にアプリをタップして上にスワイプすると起動していたアプリを停止することができる。

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下スワイプ:簡易アクセス

画面上部が下部に移動する。片手で操作する時にiPhone Xの細長い画面でも上の画面にアクセスしやすくなる。ダイアログボックスを表示していても、文字入力の途中でも使えるので便利だ。筆者はSafariのアドレスバーに触る時や一番上にスクロースする時に活用する。

両手でiPhoneを操作する人は使わないのかな。

「簡易アクセス」機能を使うには設定が必要。

1.「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」を選択

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2. 「簡易アクセス」をオン

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左右スワイプ:アプリスイッチャー

他のアプリに簡単に切り替えることができる。右スワイプは「直前に使用したアプリ」が並ぶ。最初の段階では左スワイプを使うことはできないが、一度左スワイプで前のアプリに移動した後だと最初のアプリに戻ることができる。

うまくいかない人は、画面の一番底を左右に振るようにするとうまくいく。

すぐに慣れます

長年慣れ親しんでいたホームボタンがなくなったけど、ホームバーにはすぐに慣れる。iOS 12になっても、ホームバーの挙動に変化はなかった。Appleはホームバーの動作に自信をもっているのだろう。当分ホームバーはなくならないと思うので、きちんと基本をマスターしておきましょう。

WWDC 2018 直前予想

WWDC 2018開幕

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いよいよ日本時間で今夜WWDC 2018が開幕する。例年通りAppleが何を発表するか注目が集まっている。

ここにきてハードウェアは何も発表しない予想が増えている。

ヤダヤダー! WWDC 2018ではiPad ProもMacBookも発表されないかも… | ギズモード・ジャパン

筆者の予想は、一週間前とほとんど変わらない。

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 直前に改めてアップデートしてきます。

iPhone SE2: 発表する

飽和状態のスマートフォンの売上を維持・拡大するために、Appleはラインナップを増やす必要がある。安価なモデルであるiPhone SE2は中国メーカーに対抗するのにうってつけの製品だ。事前情報通り、Face ID搭載の新形状で登場するだろう。

MacBookなどMac製品: 登場する 

昨年同様に、MacBook ProなどでCPUやSSD容量をアップデートする。開発者のイベントであるWWDCは、開発機であるMacを発表するには絶好の舞台だ。Macの位置づけが相対的に下がっている現状、WWDC以外に発表する場がない。

噂になっているARM版MacBookは時期尚早と判断する。

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AirPower: 登場しない

WWDCに充電器であるAirPowerは馴染まないと思う。AirPowerを発表すると、AirPowerに対応した新型AirPodsも発表しなければならず、さらにWWDCの目的から遠ざかってしまう。あるならイベント後のサイレントローンチだろう。

iPad: 登場しない

廉価版がでたばかり。

iOS / macOS / tvOS / watchOS: 登場する

例年通り発表のメインになるのが各OSの紹介になるだろう。今年は新機能追加よりもOSの安定に注力する報道が多い。

他社の動向をみたときに、やるべきことはSiriの大幅アップデートだ。拡大するスマートスピーカー市場で遅れを取りリビングの機器を他社に制圧されるのはAppleにとって大きなリスクだ。

そこがわからないApple経営陣ではないだろう。

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HomePod: 登場しない 

廉価版HomePodの登場が噂されているが、ハードウェアの進化よりもまずはSiriの拡張だ。HomePodを大量に販売するより、手元に持っているiPhoneの音声認識が進化した方がAppleにとっては有利だ。今秋登場するだろう新型iPhoneに高機能マイクを追加するかもしれない。

当たるも八卦当たらぬも八卦

いろいろと予想したけど、マーケティング的に筆者は予想しているので、確証があるわけではない。まあ、「予想」を逆さに読んだら「うそよ」、「予測」を逆さに読んだら、「  」ですからね。

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macOS搭載「iMessage in iClould」の使い方

iMessage in iCloudを搭載

AppleはmacOS 10.13.5を公開した。

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iOS 11.4と同様に「iMessage in iCloud」機能を追加。内容はiOSと同じ。

iMessage in iClouldの主な機能

  • 複数デバイスで同期を取れる
  • iCloudにメッセージデータを保存できる
  • 新しいデバイスにメッセージ内容を復旧できる

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使用開始するためには、iOSとは別にmacOSでも設定が必要だ。でもiOSだけ設定した場合は、どうなるのだろう? Macから送信したメッセージだけローカルのみに保存されることもないだろうけど、、、。

とりあえず設定方法は、こちら。

iMessage in iCloudの設定方法

1. 「メッセージ」を起動→「環境設定」→ 「アカウント」タブをクリック

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2. 「”iCloudにメッセージを保管”を有効にする」にチェック

あとは、勝手にiCloud上に過去のメッセージ情報を同期してくれる。

同期するとiCloud上にメッセージ情報が保管されるので、当然iCloudのストレージ容量を使うことになるが、よっぽど動画をやりとりしていない限り容量は限定的だろう。

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iOSのコントロールセンター機能ランキング

iOS 11からコントロールセンターをカスタマイズできる。「ミュージック」などの上半分は変更できないが、その下に好きな機能を追加・削除・移動できる。

追加できる機能は全11種類。筆者視点で使える機能をランキングする。

カスタマイズ方法

1.「設定」→「コントロールセンター」→「コントロールセンターをカスタマイズ」

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2. 「+」マークをタップすると、コントロールセンターに追加できる。右の三本線アイコンをドラッグしてアイコンの順序を並び替える。

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コントロールセンター機能ランキング

第5位 Apple TV Remote

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Apple TVを持っている人なら必須。アプリの「Remote」と同様にApple TVを操作できる。3D Touch機能はないので、強く押しても無反応。アプリのRemoteより画面がコンパクトなので指の移動量が少なくてすむ。

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第4位 計算機

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 飲み会後の割り勘、海外へ行ったときの円換算するときに便利。3D Touchで「最新の結果をコピー」できる。直前の計算結果が残っているので、覚えなければいけない番号を「計算機」に残しておいて、コントロールセンターから瞬時に参照する裏技も使える(銀行の暗証番号に使うのは止めたほうがいいけど)。

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第3位 タイマー

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カップラーメンを食べる時に活躍する「タイマー」。3D Touchで設定する時間を選択できる。筆者は「Hey Siri。3分タイマー」とSiriを使うときが多いけどSiri嫌いの人は便利かと。

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第2位 カメラ

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使う人が最も多い機能「カメラ」。3D Touchに対応していて、自撮りやビデオ撮影をこの場で選択できる。ポートレート機能も選択できると今初めて知った。

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1位ではないのは、カメラを呼び出す方法が他にもあるからだ。

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第1位 フラッシュライト

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個人的にはスマートフォンを持ち歩くようになって、もっとも重宝している機能のひとつが、このライトだ。東日本大震災で停電したときに真っ暗な部屋で懐中電灯アプリをダウンロードして明かりが灯った時には未来を感じた(当時コントロールセンターからの呼び出し機能はなかった)。

3D Touchに対応していて、明るさを選べる。もっとも明るく設定しても、再度起動すると一番暗い設定に戻ってしまうが、アイコンを強く押した指をそのまま上にスライドすると素早く調整できる。

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番外:メモ 

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標準アプリ「メモ」を使う人には便利。3D Touchに対応していて、すぐにメモを残せる。筆者はEvernote派なので、使っていない。

同じく番外: Wallet

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筆者はコントロールセンターにWalletを配置しているが、使っていないので番外。Walletに登録したカードや航空チケットを呼び出せる。3D Touchを使えば「メインカード」をその場で選べる。

ただ、クレジットカードを呼び出す時はApple Payで支払うときだから、サイドボタンダブルクリックの方が手っ取り早い。

Walletに格納した航空チケットは、フライト時間が近づくと「通知センター」に表示されるので、コントロールセンターから呼び出すことがない。

色々試してみよう

他にもブロガー御用達の「画面収録」や「ボイスメモ」など追加できる。自分の使い方に合わせてカスタマイズしよう!

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