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Googleが撤退したタブレットの跡地に建つのは?

タブレットから撤退

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Googleがタブレットから撤退したそうだ。

jp.techcrunch.com

GoogleのAndroidページからTabletカテゴリーが消えった。Androidのタブレット市場はHuaweiなどの格安タブレットとAmazon Fireぐらいしか目立たなくなっていたから、自然な流れではある。

 筆者も4年前のタブレット「Xperia Z3 Tablet Compact」を使い続けている。

www.kantakayama.com

頻繁に使うわけではないタブレットに性能は求めていないから、4年前の製品でも過不足なく使えてしまう。この名機を開発したSONYはずいぶん前にタブレットから撤退している。

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Appleの思惑、Googleの狙い

 今でもタブレットに注力しているのはAppleだ。廉価版iPadも登場し、一社でタブレット市場を牽引している。

 AppleはGoogleとは別の思惑がある。タブレットをスマートフォンの補完ではなく、Computerとして使われることを目指し、(明言はしていないが)将来的にはMacの代替を目指しているからだ。

Googleは、一時凍結を計画していたCromebookを存続させて、PCの座を奪おうとしている。事実、教育現場では成功を収めている。タブレットの利点である大型ディスプレイは大型化したAndroidスマートフォンが担うことになる。Androidタブレットの撤退は妥当な判断だ。

Googleが撤退したAndroidタブレットの跡地にAppleがiPadで占めることができるのか、大型化したスマートフォンが進出するのか注目だ。

 

<追記:2018/06/04>

今日になってGoogleはサイトを再び更新し、タブレット欄が復活した。ただ日本のサイトには、Huaweiなどの最新タブレットは紹介しておらず、旧モデルばかり並んでいて、やる気がありそうには見えない。

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【レビュー】現行MacBook ProにMagSafeを導入

MagSafeが忘れられない

キーピッチの薄さがよく言われる現行MacBook Proを筆者は快適に使っている。無駄のないデザインにわかりやすいインターフェイスは毎日使っても飽きない。

ただ、気になるのが充電環境だ。以前のMacBook Proにはあったマグネット式充電アダプタが、現行機種よりUSB Type-Cに変わってしまった。左右どちらのType-C端子から充電できる(TouchBar付きモデルの場合)のは充電ケーブルの取り回しに便利だが、ケーブルを挿さないといけないのは面倒だ。

「Magsafe」の画像検索結果

マグネットを内蔵したMagSafeなら、ケーブルをルーズに近づけても端子が繋がるので、暗い場所でも苦労することがなかった。

サードパーティ製品を活用

MagSafe廃止に不満な人が多いらしく、サードパーティからいくつかのマグネット式端子が登場していたけど、評判が芳しくなかった。

USB Type-Cの充電ケーブルもあったが、なぜかホワイトのケーブルがなかった。筆者はApple Watch、iPhone用のワイヤレス充電ケーブルも全てホワイトにまとめているので、統一したかった。

そこで、そこそこ評判が良かった製品を買ってみたのでレビューする。Amazonで2,000円でした(2018/06/01現在)。

シンプルで小さい

 ものが小さいのでパッケージはシンプル。箱を開けると、マグネットでコネクタ同士がくっついてしまうぐらい磁力は十分だ。

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コネクタは非常に小さい。ブランドネームは表裏に記載があり隠すことはできない。色はMacBook Proのスペースグレイより少し濃い。写真では見づらいが、5ピン配列なので接続する向きが決まっており、MagSafeのように表裏区別なく繋げることはできない。ただ形状から向きを間違えることはないし、USB Type-Cコネクタは表裏どちらでもMacbook Proに挿せるので、左右どちらのUSB Type-C端子につなげても、それほど不自由はない。

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初代MagSafeに似ている

Macbook Proの右側に繋げたところ。形状からすると初代MagSafeに似ている。個人的には、横にケーブルが伸びるMagSafe 2より、ケーブルが後ろに伸びる初代の方が好みだ。ただオリジナルのMagSafeに比べると磁力は小さい。

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Mac側の端子を挿しても、それほど目立たない。むしろMacを閉じた状態でも左右の向きがわかって嬉しい(筆者はよく左右の向きを間違える)。

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いまのところ、端子も熱くならないし、充電も普通にできている。MagSafeが恋しい人にはおすすめだ(もちろん自己責任でお願いします)。

 

 

なぜXiaomiのデザインはAppleに似てしまうのか

どこのメーカーの製品だと思いますか?

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Apple製品そっくりだが、中国メーカーXiaomiの製品だ。外観だけではなく、カラフルな広告の画像もiPhone Xの壁紙と似ている。

この新型スマートフォンの名前は「Mi8」で、Mi7をスキップして登場したMi6の後継機だ。おそらくiPhone 8と合わせるためにそうしたのだろう。ちなみに小型モデルの名前は、「Mi8 SE」。

あまりに似すぎて、以前のサムソンとAppleのデザイン論争を想起して心配になってしまう(サムソンとAppleの裁判は係争中)。どうしてアジアメーカー製品のデザインはApple製品に似てしまうのだろう。

一番売れる選択

著作権意識やモラルが低いと考えがちだが、彼らからすれば「一番売れる選択をしているだけ」だそうだ。中国系メーカーの人と話したときそう言っていた(全員がそう思っているかわからないけど)。経営にとって最適な選択をしているだけで、顧客が望むものを作って売るのが商売だから、デザインを盗んでいる感覚はない。

我々の感覚からすれば「モラルが低い」と思ってしまうが、これは文化の違いと言わざるを得ない。

グローバルベンダーになるために

ただ、その姿勢ではいつまでもAppleに追いつかないし、自社ブランドは育たない。Lenovoがアジアメーカーから脱皮しグローバルカンパニーになる過程で、ThinkPadをもつIBMのPC部門など多くの企業・部門を買収し、自社ブランドに取り込んだ。サムソンもAppleに賠償金を払うなど痛い目に遭いながら、自社ブランドを強化してきた。

XiaomiやHuaweiもグローバル企業に脱皮するためには、買収などで自社ブランドの強化に努めることが必要だと思う。

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iPhoneのカメラを起動する4つの技

カメラはスマホの中心

スマートフォンでよく使われる機能のひとつがカメラだ。スマートフォンが普及して大きく変わったのは、写真を撮影する機会が増えたことだろう。

iPhoneのiOSもアップデートする度に、カメラを使いやすくする試行錯誤を繰り返している。

最新のiOS 11では、iPhoneのカメラを起動する方法が4通りある。

  • ロック画面のアイコンを強く押す
  • ロック画面を左スワイプ
  • コントロールセンターのアイコンをタップ
  • 標準のアイコンをタップ

ロック画面のアイコンを強く押す

ロック画面の右下にある「カメラ」アイコンを強く押す。

アンロックのあとでも、iPhone Xでは通常画面で右上から下にスワイプすると表示できる。

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ロック画面を左スワイプ

ロック画面を左へスワイプする。必ずしも右端からスワイプする必要はないが、うまくいかない人は右端から長めにスワイプすると良い。

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コントロールセンターから

コントロールセンターに「カメラ」アイコンを配置できる。コントロールセンターを呼び出すにはiPhone Xでは右上から下へスワイプ、その他のiPhoneでは下から上へスワイプする。

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アイコンを「強く押す」とセルフィーやビデオ撮影などの機能をショートカットして選べる。

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アイコンをタップ

iPhoneの最初からある起動方法。他にもカメラを起動する方法がいくつもでてきたので、筆者は「カメラ」アイコンをフォルダーにいれて使わなくなった。

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こちらも「強く押す」ことでショートカットメニューが選べる。

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シャッターチャンスを逃すな!

いろいろあって悩みそうだけど、自分がやりやすい技を覚えて、シャッターチャンスを逃さないようにしよう!

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スマートフォンが辿るいつか来た道

微増のスマートフォン市場

2018年の第1四半期(1月〜3月)で全世界のスマートフォンの販売台数がわずかに増加したと調査会社Gartnerが発表した。

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前年同期比で1.3%増。スマートフォンがある程度行き渡り、買い替えサイクルも伸びているスマートフォン市場は飽和状態に差し掛かっていると言われる。

iPhoneが登場して10年で、一般の人が使うには不自由ないスペックまで到達し、わざわざ買い替える意義を見出しづらくなっている。

いつか来た道

これはPCが辿った道と似ている。インテルが毎年新しいCPUを発表しても、一般ユーザーは現行PCの速度に不満がなく、CPUパワーを使う新たな用途もでてこなくなり、PC市場の成長は止まった。

PCはWindowsのモデルチェンジ戦略で数年ごとに買い替えを促すイベントがあったが、OSを適時アップデートできるスマホは、そのきっかけもない。

もうひとつ、以前のPC市場と状況が似ているのは市場の寡占化が進んでいることだ。1995年のWindows 95発売で広がったPC市場は、徐々にビックベンダーだけが生き残れる市場へと変わり、7年後の2002年にHPがコンパックを買収、2004年にLenovoがIBMのPC部門を買収した。それからLenovo、HP、Dellの3社で半数以上のシェアを握る寡占化が進んだ。

市場が伸びているうちは多くのベンダーが参入するが、市場の伸びが停滞すると、大量生産による安価な製品を製造できる大手ベンダーの力が勝る。

スマートフォンも大手4社(サムソン、Apple、Huawei、Xiaomi)で5割以上のシェアを握り、今期はさらに占有率が高まった。Huawei、Xiaomiの中国メーカーが安価な製品で台頭する姿も、PC市場で台湾メーカーのAcerとASUSが伸びた姿と被る。

欧米的な経営スタイルのHuaweiがLenovoのようにグロバールカンパニーになる可能性を秘めているのも、当時のPC市場と似通っている。

今後、PCが辿ったようにスマートフォンもコモディティ化が進み、一般ユーザーが安い製品に集中し、さらに寡占化が進むと思われる。

Appleはどうする?

今期シェアを伸ばしたAppleが、市場が変わる中で今後どのような戦略をとるのかは注目だ。PC市場ではシャアを追わず、高品質高マージンの戦略をとってきた。

スマートフォン市場ではiPhone SE2を発表し低い価格帯も取りにいくのか、今までのようにハイプライス、ハイマージンの戦略を維持するのか。iPhone全モデルが高価な有機ELモデルになる噂もある。

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恐らく今年の秋に発売するであろう次期iPhoneで、Appleがどちらの戦略を取るのか明らかになるだろう。

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消えたAppleストア

予告画像を削除

新しいAppleストアの予告画像が消されてしまった。

以前は、このような画像がAppleストアのサイトにあった。本ブログでは、左は噂がある京都、右は東京駅(もしくは従業員の募集があった大阪駅)周辺と予想していた。

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画像だけではなく、「今後5年の間に、いくつかのストアをオープンする」とAppleのシニアディレクターが明言していたので、年内に2店舗は信憑性が高い観測だった。

オープンまで時間がかかるAppleストア

デザインが凝っているAppleストアは工事の期間がとても長い。建物から新築したApple表参道の場合、工事開始からオープンまで一年以上かかっている。着工してから内装だけでも三ヶ月。店員のトレーニングなどの準備も必要だ。

Apple京都が出店すると予想されていた「京都ゼロゲート」はまだ工事中のようである。そして、都内または大阪といわれたもう1店舗は推定場所すら定まっていない。

オープンする場所も決まっていないのに年内オープンを予告しないだろうから、画像を出した4月の時点で店舗の場所は決まっていたはずだ。

仮説1:工事が長引いている

年内に工事が終わらないから画像を消去したのは納得できる理由だが、とはいえ、まだ6月に入ったばかり。年内オープンの計画を変更するには、いくらなんでも早すぎる。

仮説2:手続きや契約に不備があった

不動産の手続き、契約は複雑だ。まさか店舗予定地から遺跡が出土して遅れたということもないだろうが、手続きや申請に時間がかかり着工が遅れることはよくある話だ。

仮説3:Apple側の事情

Appleの完璧主義はAppleストアも例外ではない。最近オープンしているAppleストアは「Appleストア 2.0」とでも言うべき、新しいデザインが採用されている。グローバル全体のAppleストアに新たなデザインルールが決定し、そのルールに合わせるために工事が遅れることは有り得そうだ。

たとえデザインが変わっても、すでに工事がはじまっている店舗なら、そのままオープンした方が効率良いが、一国や一店舗の事情より、グローバル企業では全世界の仕様を統一することが優先される。

仮説4:もうすぐオープンする

予告画像の削除は、新店舗がオープンする日付が決まったので、差し替えの準備と考えられる。希望的観測も含んでいるが、この仮説がもっとらしい気がする。

来週はWWDCが開かれる。毎回オープンニングでクックCEOが一年間の成果をビデオや画像で説明する。ひょっとしたら、その中に新しいAppleストアの発表があるかもしれない。

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Apple Watchの「通知」を管理する技まとめ

「通知」の管理が大変

Apple Watchを使い始めてすぐに気になるのが「通知」の多さだろう。デフォルトではiPhoneの「通知」がすべてApple Watchにも届く。iPhoneでば放っておけても、Apple Watchだと振動で知らせてくれるので「通知」をつい見てしまう。

「通知」とうまく付き合うのがApple Watchを使いこなすには大事だ。

いくつか良い技があるので紹介したいと思います。

iPhoneを使っていると「通知」は表示されない

まず基本的なことから。「通知」を表示するアプリを選択できる。iPhoneだけに「通知」を表示することも可能。

1. iPhoneの「Watch」アプリから「マイウォッチ」→「通知」

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2. アプリごとに「通知」の表示・非表示を選択できる

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「通知」が届いたら下にスワイプ

結構重要。不要な「通知」なら届いた時に下にスワイプすると一瞬で「通知」を消せる。「通知」をタップすると、「通知」の一番下の「閉じる」を押さないと「通知」が消えない。メールなど本文が長いと、スクロールするのが面倒だ。不要な「通知」ならすぐに下スワイプ。

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iPhoneと異なるパターン設定

iPhoneとは違うルールで「通知」を設定することができる。たとえば、「カレンダー」で「予定主席者の回答」だけオフにするなどができる。

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おすすめは、メールの設定変更だ。1日何十通もメールが届く人は、Apple Watchで通知をいちいち消していると面倒に感じるだろうが、オフにしてしまうとメールの着信がわからず、大事なメールを見逃してしまう。それではApple Watchをつけている意味がない。

特定のメールだけ「通知」が届くように設定できる。

1.  iPhoneの「Watch」アプリから「マイウォッチ」→「通知」→「メール」

2. 「カスタム」を選択

3.  メールの受信ボックスごとにオン・オフを選択。重要なメールだけをVIPに設定しておけば、通知が届くメールを選別できる。

VIPは、iPhoneの標準アプリ「メール」から設定できる。VIPにしたい「差出人」を「メール」から選び「VIPに追加」をタップ

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「強く押す」ことで一括削除

Apple Watchは画面を「強く押す」ことで様々なショートカットができる。「通知」を表示したときに「強く押す」と、すべての通知を一括消去できる。たまに「強く押す」のが苦手な人がいるが、そういう人は「画面を押し込む」ことを意識すると成功する。

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「通知」を制すればApple Watchはより快適に

以上のように、様々な手法で「通知」をコントロールできる。自分が本当に必要な「通知」だけを受け取って、快適なApple Watch Lifeを!

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iPhoneのトリプルレンズが覗くARの世界

トリプルレンズ搭載?

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次期iPhoneがトリプルレンズを搭載する噂が増えている。

www.gizmodo.jp

情報ソースによって多少異なるが、3〜5倍の光学ズーム機能対応とのこと。Huawaiがすでにトリプルレンズ搭載のスマートフォンを発売しているので、荒唐無稽のスペックではない。

ARはどうなった?

ただ、それだけでは面白くない。AR(Augmented Reality。拡張現実)に用いるのはどうだろう。AppleはiOSでAR対応ソフトウェアを開発するための「ARKit」を発表した。

有名なところでは現実の風景にポケモンが登場する「ポケモンGO」、あとは家具を自宅にバーチャルに配置するアプリなどが登場したが、日常で実用的に使っている人がどれだけいるのだろう。

www.apple.com

標準アプリが普及の先鞭

ARを試す機会がないのもユーザー増加の妨げになっている。Appleが便利な機能をiOS内に組み込んでユーザーが日常で触れるようにすれば、ユーザーも増えると思う。

たとえば、トリプルカメラを用いて、実物の距離・高さをカメラで計測し、3Dサイズを記録しCGで再現するなどだ。定規代わりにつかうアプリは存在するが、標準OS内に取り込むことで使う人は確実に増える。

複数のカメラを用いれば、より正確に距離を測定できる。

Googleが再びグラス型の機器を開発している報道もある。Appleには普段使いのARを実現してほしい。

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働き方改革がパソコンを救う

全年齢がインターネットを利用

総務省が2017年の通信利用調査を発表した。

13歳から59歳の年齢層でインターネット利用者が9割を超えた。6歳から12歳まででも約75%と全年齢でインターネットが生活に浸透しているのがはっきりとわかる。

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スマートフォンでインターネットを利用している人が約54%とパソコンでの利用者を上回り、全年齢でスマホの利用者が増えている。

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スマホ保有率がパソコンを上回る

スマートフォン保有者数もパソコンを初めて上回る。

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PCの退潮

PCの退潮、スマホの隆盛を裏付ける調査だ。企業ではPCの利用は減っていないだろうから、家庭でのPC利用が急速に減少しているのを裏付けている。

スマートフォンが登場するまで、PCは情報収集と創出の両方に利用されていた。そのうち情報を得るデバイスとしてスマートフォンが登場し、PCはその座を奪われた。スマートフォンは電話本来の役割であるコミュニケーション手段を拡張して、LINEなどのメッセージアプリとSNS文化を生んだ。

クリエイターのためのPC

PCには、クリエイティブな役割が残った。ただ、人は「創る」よりも、人が創ったコンテンツを消費するのを好む。当たり前だけど、楽だからだ。苦労してコンテンツを創るのを好む人は少数派だ。

利益を生み出す企業では、PCはまるでボールペンのように「文房具」として生き残るが、家庭の情報消費の手段としては使われなくなるだろう。

働き方改革がPCを助ける?

一方で、テレワークやフリーランス、兼業など、種々様々な働き方を選べるようになり、在宅での仕事する人が今後増えていく。在宅勤務の作業なら、PCの方がスマホより生産性は高い。

情報流出防止のため、社内のPCを持ち出せない企業も多いらしい。そうなると在宅勤務を行うには、バーチャルデスクトップなどで社内の情報にアクセスするためのPCが必要になる。

働き方改革はPCの福音になるかもしれない。

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iOS11.4搭載の「iMessage in iCloud」の使い方

iOS 11.4公開

AppleはiOS 11.4を公開した。

iphone-mania.jp

11.3で対応する予定だったAirPlay 2やHomePodのマルチスピーカ化にようやく対応。ただ、このふたつの機能の恩恵を受ける日本人ユーザーは現時点では少ないだろう。

iMessage in iCloudとは?

もうひとつの目玉が「iMessage in iCloud」だ。メッセージアプリ「iMessage」のデータをクラウド上に保管し、複数のデバイスで同期をとる機能だ。

メッセージのやりとりにLINEしか使っていない人には関係ないが、Appple純正だけにApple製品を複数持っているなら、iMessageは使い勝手が良い。iPhone Xでは「アニ文字」も使えるし。

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iMessage in iClouldの主な機能

  • 複数デバイスで同期を取れる
  • iCloudにメッセージデータを保存できる
  • 新しいデバイスにメッセージ内容を復旧できる

設定方法

1. iPhoneの「設定」の一番上にある「ユーザー名」をタップ

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2. 「iCloud」をタップ

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3. 「iCloudを使用しているAPP」内の「メッセージ」をオン

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複数デバイスで同期を取る

今までも時間が経つと同期がとれていた気もするが、iMessage in iCloudを設定すると、すぐに同期がとれる。

メッセージを受信すると、MacとiPhoneのいずれか使用しているデバイスに「通知」が届く(未使用時はiPhoneが優先)。

iPhoneで既読にすると、Mac側も瞬時に既読になる。今までは同期がうまくとれず、MacとiPhone両方で既読にすることもあったが、これからはその手間はいらない。

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iCloudに保存

iMessage in iCloudを設定すると、メッセージの保存期間を「無制限」に変更すると案内が出る。

今までもメッセージの保存期間は「無制限」を選択できたが、これからはiCloudに保存できるので、他のアプリのデータと同様にデバイス内のデータはストレージ容量に応じて最適化される。その場合でもiCloudには全てのメッセージデータが保存される。iCloudの容量が不足すれば、クラウド上にも保存できなくなるが、その場合は警告してくれる。

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新しいデバイスへの復旧

iPadなどの新しいデバイスを購入する時、同じApple IDでログインすれば、過去のメッセージを復旧できる。

一度使ってみよう

iCloudに対応したことで、iMessageはさらに使いやすくなった。今まで使っていなかった人は良い機会なので、一度使ってみよう。LINEは複数のデバイスでの利用が難しいが、iMessageはそんなことはない。特にMacとiPhoneを使用している人は便利なはずだ。

もっともメッセージアプリは相手がいないと使えないのだけど。

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リビングからホームへ広がるスマートスピーカー

GoogleがAmazonを抜く

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Google Homeの売上がスマートスピーカー市場で初の首位になったそうだ。

japan.cnet.com

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引用:Canalys

優秀なGoogle Home

今までスマートスピーカー市場では先駆者のAmazon Echoが強かったが、後発ながらGoogleが追いついた格好となった。スマートスピーカーは音声認識の精度やどの質問に回答できるかで比較しやすいので、多くのユーザーがテストしている。多くのテストでGoogle Homeに良好な結果が出ている。

筆者の自宅にも両方設置しているが、音声認識の精度も回答できる質問の幅も質が高いのはGoogle Homeだ。

スキル付与は面倒

Amazon Echoも日々進化しているが、スキル設定が面倒くさい。Amazon Echoは好きなスキルを設定することで新たな機能を付与でき、iPhone初期のようにアプリを追加する愉しみがある。ただ、現状スマホほど頻繁にスマートスピーカーを使用するわけではないので、いちいち新しいスキルを調べて追加する手間を掛けたくない。

Google Homeは何もしなくても勝手に新たな機能が付与されるので、手間いらずだ。Amazonは自社のAmazon Echoだけではなく、多くのサードパーティ製品にAlexaをインストールしてもらうのが目的の一つなので、サードパーティが新たな機能を付与しやすいように「スキル」を採用したに違いないが、手間いらずのGoogleの売上が今回は上回った。

一家に一台から一部屋に一台へ

GoogleかAmazon、はたまたalibabaが勝つかわからないが、スマートスピーカー市場が急速に拡大していくのは間違いがない。すでに「これ本当に使うの?」という段階から、一家に一台を通り越し、一部屋に一台という段階にUSでは入っている。

リビングを制するのはITベンダーの長年の悲願だったが、リビングからホームへ戦場は拡大しつつある。

Amazon Echo Dot、ホワイト

Amazon Echo Dot、ホワイト

 

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iPhone全モデルに有機ELを採用するリスク

iPhone全モデルに有機EL?f:id:tkan1111:20180529194103p:plain

Appleが今年の新型iPhone全てのモデルに有機ELディスプレイを採用すると報道があった。

www.bloomberg.co.jp

この報道により、液晶ディスプレイを供給しているジャパンディスプレイ、シャープの株価が下落した。

リスクが大きい有機ELディスプレイの採用

記事にもあるように有機ELディスプレイ搭載のiPhone Xが予想よりも売れていない現状、すべてのiPhoneに有機ELディスプレイを採用するリスクをAppleが取るだろうか。

一週間前の記事ではジャパンディスプレイがAppleから液晶を受注したとの報道もあった。

newswitch.jp

広い価格帯をカバーしたいAppleの思惑

iPhone 8の方がiPhone Xより台数がでている。もしもiPhoneの全モデルが有機ELディスプレイになったら、iPhone 8の価格帯はどうやってカバーするのだろう。

スマートフォン市場が飽和化しつつある中でAppleがiPhoneの総売上をさらに伸ばすためには、今までより広い価格帯の製品を複数供給する必要がある。噂になったiPhone SE2もその戦略の一環と思われる。

www.kantakayama.com

可能性があるのはiPhone X Plus?

有機EL搭載のiPhone X、小型液晶ディスプレイ搭載のiPhone SE2、その間に入る大型液晶ディスプレイ搭載の次期iPhone 8(iPhone 8s?)が消滅する可能性は低いと思われる。

可能性があるとすれば、より広い価格帯をカバーするために、大型有機ELディスプレイ搭載のiPhone X Plusの発売だろうか。WWDCで発表される次期iOSの中に、将来のiPhoneを示す手がかりが見つかるかもしれない。

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auのNetflixセット料金はお得か?

Netflixと連携

KDDIがNetflixとのセット料金を発表した。

japan.cnet.com

20GBのデータ利用量にプラス1,000円で、Netflix(ベーシック)、ビデオパスと5GBのデータ利用量が追加できる。

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お得かどうか分析

これはお得なのだろうか。20GB以上利用する人であれば、5GBの追加料金は5,000円になるので、確かにお得だ。30GBのプランは20GBより2,000円プラスなので、ちょうど25GB使いたい人には1,000円プラスで他のサービスがついてくることになる。25GBピッタリ使いたい人がどれだけいるかわからないが。

ビデオパスとNetflixの両サービスが付与するのはどうなのだろう。詳しく確かめていないが、重複する作品もあるだろうし、Netflixだけを視聴したい人にはビデオパスは不要だ。

しかもNetflixのベーシックプランはSD画像なので、テレビ画面で視聴するならHD画像が選べるスタンダードプランが必要だろう。そうなるとプラス月額300円だ。

サービスに活路を見出す携帯キャリア

各携帯キャリアは格安SIMに押されて、回線使用料だけではなく、サービスの拡販に活路を見出している。

携帯最大手NTTドコモは、dポイントを中心にdTV、dマガジンなどのサービスを促進している。スポーツネット中継のDAZNと提携し、通常料金より約800円安い「DAZN for docomo」を提供して好評だ。

auもビデオパスなどを展開しているが、ドコモとは差が開いている。auは販売サイトと連携して効果を出てきている。動画配信サービスでも「DAZN for docomo」の対抗として、今回のNetflixとの連携があったのだろう。

USを中心に世界を席巻するNetflixだが、日本ではドコモのdTVと大差がついており、追いつくためにもauとの連携は渡りに船だったわけだ。

【図】定額制動画配信(SVOD) サービス事業社別 市場シェア推移【図】定額制動画配信(SVOD) サービス事業社別 市場シェア推移

思惑が見え隠れする料金プラン

ただ、筆者の感想では、あまりお得な感じがしない。Netflixの通常料金よりも支払う金額が大きいので、「DAZN for docomo」と比べてお得感が低い。

ビデオパスも広めたいauとあまり値引きをしたくないNetflix双方の思惑が絡み合い、あまり有用だとは思えない5GBを追加して無理やりパッケージにした印象を受ける。

このauとNetflixの連携が成功するかどうか注視したい。 

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iPhoneのNFC開放の背後に日本の携帯キャリア

iPhoneのNFCをアンロック

AppleがWWDCでiPhoneとApple WatchのNFCチップをアンロックする噂が流れている。

iPhone 6からNFCを搭載しているが、Apple Pay以外の用途には使えないようにロックしてある。日本ではiPhone 7からSuicaやiDなど日本独自仕様にも対応し、使う機会は増えたが、本来のNFCはドアの解錠やポイントの付与など、様々な用途に使える規格だ。

引用:NFCポータルサイト

すでにApple社内では社屋へのアクセスにiPhoneを利用しているという情報もある。

飛行機も電車のように

XperiaなどのAndroid機では、以前から使えた機能なのでNFC機能のアンロックは喜ばしいことだ。個人的には、飛行機に搭乗する際のQRコード提示をNFCによる認証に変更してほしい。Apple WatchのSuicaで電車に乗った人なら、アプリを起動せずに飛行機に搭乗できたら便利なのがわかるだろう。ANAとJALは、おサイフケータイですでにNFCでの搭乗に対応しているので、AppleさえNFCを開放すれば、すぐに対応できるはずだ。

AppleがiPhoneのNFCをアンロックすれば、飛行機の搭乗以外にも会社へのアクセス、ポイントの付与など多くのサービスがiPhoneをかざすだけで利用できるようになる。

iPhoneでNFCを利用できないから、Tポイントなど多くのポイントサービスがバーコードでのポイント付与をはじめているが、アプリをいちいち起動しなければならない。アプリによっては毎回新しいバーコードを更新するので、ネット回線が脆弱なとき(余計なWi-Fiを掴んだとき)は使えないこともある。

iPhoneの動向が影響する日本のサービス環境

Apple Payがはじまり、iDとQUICPayに対応した店舗が急激に増加したように、日本ではスマホのシェアを握るiPhoneの動向がサービスの普及に大きく影響する。

もっとも、iPhoneのシェアが大きすぎて、日本のサービスがApple次第というのは困りものではあるが、近年はAppleが日本重視の姿勢をみせているので(以前であれば日本独自仕様のSuica対応などありえなかった)、日本の携帯キャリアからの意見を採用する可能性は以前より大きい。

NFC機能開放が日本の携帯キャリアからの要望かはわからないが、携帯キャリアへ要望を伝えることは無駄じゃないかもしれない。

 

僕がポメラを選ばない理由

新しいポメラ

キングジムがタイピングツール「ポメラ」の新型を発表した。

「DM30 ポメラ」の画像検索結果

ポメラを買わない理由

ポメラはテキスト入力に特化したメモツールだ。筆者のように小説やブログを執筆する者には最適なツールだ。ポメラを愛用している現役ライターの方々も多い。

新しい機種が出る度にチェックするが、ポメラを一度も買ったことがない。

以前記事にしたように、iPhone+Bluetoothキーボードの執筆環境のほうがなれているからだ。

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www.kantakayama.com

ここで、ポメラとiPhone+Bluetoothキーボードを比較してみよう。

セットアップしやすさ

  • ポメラ

実際にタイピングできるまでのセットアップのしやすさを比較。これはポメラの圧勝だ。ポメラはカバーを開ければすぐにタイピングができるのが売りで、開いてから3秒も経たずに入力を開始できる。

iPhoneは、iPhoneのロック解除、Bluetoothキーボードの設置、スタンドにiPhoneをセットなど、いくつもの手順を踏まないとタイピングできない。

モビリティ

  • iPhone+Bluetoothキーボード

可搬性の良さはiPhoneとキーボード。iPhoneは必ず持ち歩くから、あと必要なのはBluetoothキーボードだ。多くのBluetoothキーボードが200g、ポメラDM200で580g、今回発表したDM30が450gとキーボードだけのほうが軽い(当たり前だが)。iPhoneを足せばキーボードの方が重いが、スマートフォンを持たずにポメラだけ持ち歩くことはないだろう。

データの同期

  • iPhone+Bluetoothキーボード

筆者にとって、データの同期がポメラの最大の弱点だ。初期に比べて、QRコード、Gmail経由など様々な同期を行う手段を増やしてきたが、それでも常にクラウドに接続しているiPhoneとは利便性で比較にならない。

ポメラだけで完結すればよいのだが、自宅に戻ればPCを使いたくなるし、文書も保存したくなる。一度クラウド環境に慣れてしまうと、同期が取れていない複数の機器で文章を書くのが不安になる。どれが最新版かわからなくなるからだ。

デスクスペース

  • ポメラ

使用する時に使用するデスクスペース。画面とキーボードが直結しているポメラに分がある。iPhoneとキーボードだと、スタンドが必要なのでスペースを取る。スタンドに置いてあるだけのiPhoneが不安定だから、飛行機のテーブルで揺れるとiPhoneが落ちそうになる。ポメラはその心配がない。

机がなく膝の上に置いて使う場合もポメラが圧勝だ。iPhoneとキーボードでは膝の上で作業しづらい。電車の中で使う場合はポメラが便利だろう。

キーボード

  • お好みで

どちらのキーボードが良いかは好み。ポメラの歴代キーボードは非常にしっかりしていて打ちやすい。ポメラほど堅牢なコンパクトBluetoothキーボードをみたことがない。ただ、キーボードは交換ができるし、種類も豊富だ。自分好みのキーボードを見つけられたらiPhoneとキーボードのスタイルが有利だ。

日本語環境

  • ポメラか?

いわゆるIME。ポメラは「ATOK for pomera」を搭載する。iOSのIMEは以前よりは使えるようになったが、簡易版とは言えATOKにはかなわない。

ただ、ネットで語句を調べ、過去の文章を引用できるのはiPhoneとキーボード。文章を完成させる総合力を問えば、両者互角だ。

画面

  • iPhone+Bluetoothキーボード

画面は、ストレート型のDM200がTFT液晶、今回の新型DM30が電子ペーパーディスプレイ。筆者のiPhoneはiPhoneXなので、有機ELディスプレイ。画質はiPhone Xの圧勝だ。いくら文字しか打たないとしても、文字の精緻さは比較できない。

個人的には電子ペーパーディスプレイは好きではない。以前よりもずいぶん改善されたが、それでも画面リフレッシュとスクロールの遅さは辛い。

価格

  • iPhone+Bluetoothキーボード

ポメラは意外に高い。今回発表したDM30は電子ペーパーディスプレイ搭載で41,417円(2018/05/25 Amazon調べ)、すでに発売しているDM200が34,980円(同じくAmazon調べ)。3,000円台からあるBluetoothキーボードは非常に安い。スマートフォンが別途必要だが、前述の通りポメラを買ってもスマホを買わない選択肢はないので、スマホの金額は除外して比較する。

4勝3敗1引き分け

色々と要素を並べてみると、両者ほぼ互角だった。ポメラを使う上で筆者が一番気にかかるのはデータの同期だ。Wi-Fi対応のSDカード「FlashAir」を使えば、ポメラからのEvernoteなどのクラウドサービスへのアップロードができるみたいだが、筆者が行いたいのは『転送」ではなく「同期」だ。一つの原稿で複数の版ができてしまうと、どれが最新版か判断するのが大変だ。誤って古い原稿を推敲してしまうと非常に面倒なことになる。

やはりしばらくはiPhoneとBluetoothキーボードで執筆を続けようと思う。