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マラソンを走るランナーに2代目AirPodsをおすすめする7つの理由

2台目AirPodsはランナー向け

2台目AirPodsが登場してから3ヶ月。筆者はランニングのときに使用している。初代もランニングに適していたが、2代目はよりランナー向きになったと感じることがある。

AirPodsがランナーにおすすめな理由を記します。

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「Hey Siri」が使える

ランニング中は、なるべく走りに集中したいので、スマホを操作したくない。2代目は「Hey Siri」と口頭で命令できるので、フォームを乱すことなく、操作できる。

初代では「Hey Siri」が使えないので、イヤフォンのダブルタップにコマンドを割り当ててSiriを起動できたが、走りながらだと風切り音で反応しないことが多かった。

2代目はマイクが高性能化しているので、ランニング中でもきちんと反応する。

「Hey Siri 早送り」「Hey Siri ボリューム上げて」など「Hey Siri」直後にコマンドを繋げて話しても反応してくれる。

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反応が良い

AirPodsの左右イヤホンをダブルタップすると設定したコマンドを起動できる。初代はたまに反応しないことがあったが、2代目は反応が良い。

接続が速い

2台目AirPodsは接続も速い。AirPodsはマルチポイントに対応していないので、複数のデバイスに同時接続できない。自宅でMacに接続している場合は、ランニング前にiPhoneかApple Watchに切り替える必要がある。

初代だと切替時に若干待たされたが、2代目は瞬時に切り替わるので、ストレスがない。

イヤホンが軽い

ランニング中は持ち物をできるだけ減らしたい。AirPodsのイヤホンは4gしかない。他の完全ワイヤレスイヤホンと比較しても、最軽量に近い。たとえばソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP700N 」は7.6gある。軽さは正義だ。

ケーブルがじゃまにならない

すべての完全ワイヤレスイヤホンにいえるが、ケーブルレスはランナーにとっては重要だと思う。ケーブルがあると走行中にシャツと擦れてノイズが発生するので気が散る。

フルマラソンもOKの連続再生時間

2台目AirPodsの最大連続再生時間は5時間。5時間あればフルマラソン完走できる人もいるだろう。たとえ完走できなくてもAirPodsのCharging Caseは小型なのでポーチなどに入れれば携行できる。イヤホンのバッテリーがなくなっても、ケースに入れれば15分で3時間再生できるようになる。

耳から落ちない

AirPods登場当初は、耳から落ちそうという意見も多かったが、筆者は走りながら落ちたことがない。ケーブルがないので引っ張れることがないので、見た目よりも落ちづらい。落とすことがあるとすれば、AirPodsを外す時だ。小さくてツルツルしているので、摘みづらいことはある。

iOS 13に期待

iOS 13では、受信したメッセージをAirPodsに音声で流してくれる。

今でもSiriを使えばAirPodsにメッセージ内容を音声で流してくれるが、自動で聞くことができれば、さらに便利だ。

そうなると、AirPodsはさらにランナー御用達のデバイスになるに違いない。秋の登場が楽しみだ。

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Apple Watchで音楽を聞く際の注意点。「再生中」と「ミュージック」は違うアプリ

「ミュージック」と「再生中」

Apple WatchでiPhoneの楽曲を操作できるし、Apple Watch内蔵の楽曲を再生することもできる。ただ、Apple Watchに音楽再生アプリが2つあるので、混乱しやすい。

「ミュージック」と「再生中」の2種類のアプリだ。ややこしいので、解説します。

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「 ミュージック」アプリ

「ミュージック」は、Apple MusicやiPhoneとApple Watch内の楽曲を再生できる。左上に赤字で「ミュージック」と書いてある。

3行のうち一番上の「iPhone上」をタップするとiPhone内の楽曲を操作できる。

2行目と3行目はApple Watch内の楽曲またはApple Musicの操作ができる。

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「iPhone上」をタップすると、iPhone内のプレイリスト、アーティストを選択できる画面に移る。左上に「iPhone上」とある。

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「再生中」アプリ

楽曲を再生していると「再生中」アプリが自動に起動し、文字盤上にアイコンが表示される。

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アイコンをタップすると「再生中」アプリが起動する。左上に「再生中」と赤字であるので、「再生中」か「ミュージック」アプリのどちらが起動しているかわかる。再生中の楽曲名が、Apple Watch、iPhone、 Apple TVの枠内に表示される。

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タップすると、楽曲を操作できる。ただし、「ミュージック」アプリと異なり、プレイリストやアーティストを変更できない。あくまでも音楽再生を操作するのが「再生中」アプリの目的だ。

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何も再生していないのに「再生中」アプリを起動した画面。ここから各デバイスをタップすれば、各デバイス内の楽曲を操作できる。

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違いは左上の文字

「ミュージック」アプリと「再生中」アプリは、左上の文字で判別できる。両アプリの機能は微妙に異なる。「ミュージック」アプリではプレイリストなど楽曲を選択できるが、「再生中」は楽曲の選択はできずに、早送り・再生/停止・ボリューム調整だけができる。

  • 「ミュージック」・・・楽曲を選べる。操作もできる
  • 「再生中」・・・再生するデバイスを選べる。操作もできる

操作方法が異なるので混乱しがちだが、アプリの機能の違いを理解して、迷ったら左上の文字で判別しよう。

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携帯解約金の上限1,000円は本当に悪い政策なのか?このタイミングで話が出てきた理由

上限1,000円の是非

携帯電話の複数年契約の解約金を上限1,000円にするというニュースがでてから、多くのライターがこの事の是非について論じているが、多くは否定的だ。

「政府が口出しすることではない」「通信料金が高くなるだけ」「また新しい通信プランができて混乱する」などが主な理由だ。

政府が解約金に上限を設定したい理由は「各キャリアの競争を促して、通信料金を値下げすること」だ。解約金が値下げになれば、ユーザーは他のキャリアへ移りやすくなるので、各キャリアはサービス品質を高めるか値下げをして他キャリアと競争する必要がある。

日本の通信料金が高いのか? 

「日本の通信料金は品質に比べて安い」と大手キャリアの人間はよく言う。だが、各家庭の携帯電話料金の平均は10万円を超え、家計全体の4%に迫る。現代の日本では家計を圧迫している金額だ。ここを政府は問題視している。

問題は横並びの金額

携帯電話の解約料は大手3キャリアとも9,500円。これ以外にも各社横並びの料金はいくつもある。

特にシェアが大きいドコモとauは同一料金が目立つ。

1GB未満のデータ容量

  • ドコモ ギガライト:2,980円
  • au 新auピタッとプラン:2,980円

5分内の通話し放題

  • ドコモ:700円
  • au:700円

 音声通話かけ放題

  • ドコモ:1,700円
  • au:1,700円

 大手といっても会社によって財務体質も固定費も異なるはずなのに料金が同じになのは奇妙だ。 価格競争を避けて、横並びの価格設定をしていると言われても仕方がない。

最も多くのユーザーを抱えるドコモとau間に競争がなければ、価格も下がらない。今回の一連の政府の施策は、ユーザーを流動化させて価格競争を促すことにある。今回でてきた上限1,000円も同じ目的である。

競争がしづらいインフラ企業

では、他のキャリアに移る敷居が下がれば、ユーザーの流動化が起きて価格が安くなるかというと、そう簡単でもないところが難しい。携帯電話キャリアは全国で安定した通信品質を保つために莫大の投資を行っている。

いくらユーザーが流動化しても、国内で選べるキャリアは3つしかない。他の商品と異なり選択肢が少ないのだ。MVNOを選ぶ方法もあるが、MVNOは3キャリアの回線を借りているので、固定費は3キャリアの料金設定に依存する。

そこで楽天モバイル

長く続いた3キャリア体制を変えようとしているのが楽天だ。楽天は年内に携帯電事業を開始するために、新たな周波数を取得している。後発である楽天は、おそらく大胆な価格戦略に打って出るだろう。

今のタイミングで上限設定の話が出た理由は、ここにある。おそらくよっぽどのパラダイムシフトがない限り登場しない新しいキャリア登場のタイミングで、ユーザーを一気に流動化させて、価格競争を起こそうとしているのだ。

楽天が魅力的な携帯電話事業を始めても、長期契約の途中解約料金の9,500円を支払ってまで移るユーザーは少ないだろう。

楽天の携帯電話事業開始を千載一遇のチャンスと政府は捉えて、あの手この手でユーザーを流動化させようとしているのだ。

(本来望ましいことではないが)菅官房長官の圧力により、ドコモとauは「4割削減プラン」をつくったが、実際に4割下がるユーザーはごくわずか、新規携帯電話購入時のベネフィットがなくなるので、人によっては値上げになる。

これでは、携帯電話料金の支払いも減らない。この状態に業を煮やした政府は、楽天モバイルのサービス開始を期に、政府が上限を定める禁じ手を使ってでも、ユーザーの流動化を図ろうとしているに違いない。

莫大の投資が必要で、プレイヤーが少ないインフラ企業は、横並びの価格を設定する傾向にある。それが高止まりの要因だし、少ない企業が独占しやすいので、電気ガス水道などのインフラ関連の値上げは自治体・政府の許可が必要だ。だが、携帯電話は生活に必須ではないという理由で、許認可制になっていない。実際には、スマートフォンは国民の生活の無くてはならない物になっているにもかかわらずだ。

ユーザーが流動化するかどうかは、結局はユーザーにかかっている。ユーザーが行動しなければ、携帯電話料金も変わらない。楽天モバイルの通信品質・安定性は不透明だが、正しい情報を入手し、他キャリアやMVNOと比較して、過去にとらわれずに自分に最適なプランを選ぶことが、企業間の競争を生み、価格競争を起こすことになるだろう。

すべてはユーザーにかかっている。

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DAZNにお得に申し込む方法。今なら2ヶ月フリー

DAZN独占!

今回のコパ・アメリカは国内ではDAZNが独占配信している。日本代表戦が地上波で放映されないのは、ここ数十年で初めてのこと。DAZNに加入しないと日本代表戦が観戦できないのだ。

DAZNはイギリスのパフューム・グループが運営するスポーツ動画配信サービス。日本ではJリーグ全試合を中継しているので有名だ。

DAZNは申し込み方法によって料金が異なる。DAZNにお得に申し込む方法を記します。

 

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 DAZNに加入する方法

DAZNへの加入は、ネットで簡単にできる。氏名とEmail、パスワードを入力するとアカウントを作成できる。

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クレジットカード、デビットカード、PayPalでも支払える。

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ドコモユーザーならDAZN for docomo一択

DAZNの月額料金は、1,760円(税抜)。もっとも安くDAZNを利用するには、「DAZN for docomo」を利用することだ。ドコモユーザーなら月額980円で利用できる。ドコモユーザーは何も考えずに「DAZN for docomo」を選択すればOK。dアカウントでログインできる。770円の価格差があるので、圧倒的だ。

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家族にドコモユーザーがいればOK

ドコモ回線の契約ユーザーではない場合は、どうすればいいのだろうか。

自分ではなくても、家族の誰かがドコモユーザーならDAZN for docomoを利用できる。自分は格安SIMでも、親がドコモユーザーなら、dアカウントに親の回線契約を紐づければDAZN for docomoに安く加入できる。

注意点は、DAZNの支払いはドコモの携帯電話料金の支払い方法と同一になること。DAZNだけ支払いをわけることができない。

DAZNのためにFOMA契約するのはお得?

安くDAZN for docomoに申し込むためだけに回線契約を結ぶのはお得だろうか。DAZN for docomoに申し込むためには、スマートフォン用の契約「Xi」かいわゆるガラケー用の契約「FOMA契約」が必要だ。

一番安いFOMA契約は「タイプシンプルバリュー」で「ファミ割MAX50」か「ひとりでも割50」に申し込むこと。これなら743円。

DAZNとDAZN for docomoの価格差は770円なので、27円安くなる計算となる。

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ただし、新規申し込みには3,000円かかるので、DAZNの利用料金を安くするためだけにFOMAに加入するのは割高だ。

DAZN for docomoの方が割高なケースもある

ドコモの契約回線ユーザーではなくても、dアカウントユーザーならDAZN for docomoに申し込める。ドコモユーザーでなければ、DAZNとDAZN for docomoの料金は同一だが、DAZN for docomoとDAZNでは支払い方法が異なる。DAZNは日割り計算の支払いになるが、DAZN for docomoは月割り計算。月初に申し込めば変わりないが、月の途中での申し込みだとDAZN for docomoは割高になる。

iOSのアプリから契約すると割高

DAZNは税込1,880円の月額料金だが、iOSのアプリでは10円単位の価格を設定できないので、iOS経由の支払いだと1,900円の支払いになる。20円だけど割高になるので、申し込みはWebベースで行った方が良い。

今だと特別に2ヶ月無料だが申し込み方に注意

DAZNは申し込んでから1ヶ月は無料だが、6月25日までは2ヶ月無料になる。DAZN for docomoは対象外、AppleやGoogle Playなどのアプリ経由の申し込みも対象外だ。

Webブラウザから申し込むようにしよう。

まとめ

  • ドコモユーザーは迷わず「DAZN for docomo」
  • 非ドコモユーザーは「DAZN for docomo」を避ける
  • アプリ経由ではなくWebブラウザから契約する

申し込み方法によって料金が微妙に異なる。きちんと確かめて契約して、コパ・アメリカを楽しもう。

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Apple Watchで給油がしたい。電子マネーに対応しているガソリンスタンドを比較調査

Apple Watchで給油

多くのガソリンスタンドはセルフサービスになっている。支払いはスタンドの機械で現金かクレジットカードで行えるが、最近は電子マネーが使えるスタンドも増えてきた。

Suicaなどの交通系電子マネー、iD、QUICPayなどの電子マネーが使えればApple Watchで決済できる。Apple Watchなら、ガソリンスタンドで給油するときに何かを持ち出さなくても腕を近づけるだけで決済が完了する。

ガソリンスタンドでApple Watchが使えるか調べてみました。

 ENEOS

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以前の「エッソ・モービル・ゼネラル」は順次ENEOSに変わってきている。ENEOSは「Speedpass」という非接触型の決済手段を装備しているスタンドがある。

Speedpassは、Speedpass、Speedpass Plusという独自規格のトークンの他に、Apple Pay、iD、QUICPayに対応しているので、Apple Watchで決済できる。電子マネーを選んで、Apple Watchを近づければ決済完了。

スタンド検索すると、かなり多くのセルフスタンドでSpeedpassを導入している。

サービスステーション検索|JXTGエネルギー

 

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コスモ石油

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店舗数が多いコスモ石油はiDやQUICPayに対応しているスタンドもあるが、対応していないスタンドも多い。

イオン系のWAONに対応しているスタンドのほうが多い。神奈川県で検索すると、こちらの結果になった。

  • セルフガソリンスタンド・・・38店舗
  • WAON対応・・・31店舗
  • iD, QUICPay対応・・・11店舗

Apple Watchでの決済に対応しているスタンドは3分の1しかない。地方により差も大きく、鹿児島県内では1店舗も対応していない一方で、北海道・東北地方では対応している店舗が多い。

サービスステーション検索|コスモ石油マーケティング株式会社

出光昭和シェル

2019年に統合された出光昭和シェル。元々別会社だったので、スタンド検索もまだ別々だ。

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出光系スタンドは、交通系電子マネー、iD、QUICPayに対応しているが、導入している店舗はかなり少ない。

例えば神奈川県内で電子マネーに対応している店舗は見当たらない。当然Apple Watchで決済することはできない。

出光昭和シェル:出光興産株式会社

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昭和シェル系はどうだろう。昭和シェルはEasyPayというクレジットカードと運転免許証を紐づけた非接触型トークンを発行しているので、出光よりも多くのスタンドが電子マネーに対応している。

検索した限りではセルフスタンドの店舗のほとんどがiD, QUICPayに対応しているようだ。

出光昭和シェル:出光興産株式会社

昭和シェル系・ENEOSを探そう

Apple Watchで給油するなら、昭和シェル系スタンドならまず間違いなく、ENEOSも大体Okだ。コスモ石油は対応店舗数が少ないのでApple Watchで払いたいなら検索してからの方がよい。出光系スタンドは対応店舗数がかなり少ないので、避けたほうがよい。

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タイプ別おすすめの格安SIMを比較して選ぶ【2019年6月版】

格安SIM

格安SIMとして販売されているMVNO。官房長官の指示により大手キャリアが値下げされる見込みがあったので、一時期に比べて人気が落ちていたが、結局多くのユーザーにとっては大幅な値下げはなかったので、今また注目を集めている。

安いのはわかるけど、格安SIM業者は数十社ある。どの格安SIMを選べばよいかタイプ別に選んでみました。

速度を落としたくない

多くの格安SIMは、通常時それほど遅くなくても、平日の昼休みなどアクセスが殺到する時間帯は速度が遅くなる。

いつでも高速な回線が必要なら、セカンドブランドを選ぶのがベターだ。セカンドブランドとは、大手キャリアと密接な繋がりがある格安SIMブランドのこと。ソフトバンクのワイモバイル、auのUQ Mobileがセカンドブランドと言われる。

セカンドブランドの速度は大手キャリアに遜色ないことが多い。

音声通話3GB

  • UQ Mobile:1,980円 (家族2台目以降は500円オフ)
  • ワイモバイル:1,980円(1年間限定)

UQ Mobile

UQ Mobileの料金の特徴は、家族で2台目以降だと500円オフなこと。1台目は値下げにならないが、2台目以降はずっと値引きが続く。

音声通話付き3GBで1,980円は格安SIMの中では割高だが、500円オフの1,480円は他の業者と比較して十分に競争力がある。

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ワイモバイル

音声通話付き3GBの標準料金は2,980円で割高だが、1年限定の割引で1,980円、さらに光回線とセットだと更に500円引き、SIM単体契約だとそこから更に400円引き。光回線は少々敷居が高いが、SIM単体割引と一年限定割引で1,580円となるので、価格競争力もある。

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電話をかけることが多い

10分までの電話がかけ放題の「スーパーホーダイ」がつく楽天モバイルがお得だ。

音声通話2GB

  • 楽天モバイル:1,480円(2年間)  

楽天モバイル

3GBプランがないので比較しづらいが、2GBで月額基本料金は2,980円。楽天会員なら2年間は1,480円とリーズナブルな価格で、10分以内の国内通話がかけ放題なのはユニークな設定だ。

携帯電話でしゃべることが多い人には注目のキャリアだ。

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SNSの使用が多い

SNSの使用が多い人におすすめなのが「LIME Mobile」だ。LINEでの通信は全てフリーの「LINEフリー」、LINE以外でもTwitter、Facebookの通信もフリーになる「データフリー」がある。

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音声通話3GB

  • LINE Mobile:1,690円

音声通話付き3GBで1,690円も安いが、SNSフリーなので通常の3GB以上に余裕をもって使える。

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LINEだけフリーな「LINEフリー」なら、音声通話1GBで月額1,200円。

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通信容量が多い

動画鑑賞などを頻繁に行う人は消費通信容量も多くなりがち。そういった人には「エキサイトモバイル」がおすすめ。

音声通話3GB

  • エキサイトモバイル:1,600円(3GB+音声通話)

 3GBプランはそれほど安くはないが、20GBで3,980円は競争力がある(データ容量のみ)。50GBまでプランがあるのも珍しい。

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家族が多い

家族が多い人におすすめなのは、「IIJmio」だ。ファミリーシェアプランだと、データ容量を分け合えることができる。データ容量の分け合え自体は他の格安SIMにもあるサービスだが、ドコモ回線とau回線などタイプが異なるSIMでも可能なのは格安SIMでは珍しい。

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ファミリー通話だと通話料が20%オフなのも家族には嬉しい。大手キャリアの場合、家族間通話は無料だが、格安SIMは違う。LINEやfacetime Audioを使って通話料金を節約する方法はあるが、普通に電話しても安くなるのは格安SIMではあまりない。

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音声通話だけのいわゆるガラケーの人向けの「ケータイプラン」もあるので、スマホを使っていない家族でも利用できる。

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今だけでも最安

期間限定でも最も安くしたいなら、やはり「IIJmio」が良い。音声通話付き4GBで月額300円。現時点で最安値だと思う。

音声通話4GB

  • IIJmio:300円(7/31まで)

音声通話と3GBで1,600円が標準の価格。そこから3ヶ月間は1,300円割引になり、12ヶ月間は1GBが付与される。

IIJは昔からある大手の通信事業者で、回線品質も定評がある。今払う金額を最小限にしたければ、IIJmioは選択肢に入る。

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ずっと支払いを抑えたい

月々の支払いをとにかくずっと安くしたいなら、「ロケットモバイル」「DTI SIM」だ。

音声通話3GB

  • ロケットモバイル:1,400円
  • DTI SIM:1,490円

 ロケットモバイル

恒常的に月額1,400円というのはおそらく最安値だと思う。ただ、制限がある。3GBプランの場合、3日間で500MB使用すると通信速度が200kbsに制限される。これはかなり厳しい。3GBプランなら一日に使用できるのは平均100MB、3日なら300MB。平均より200MB多く使うだけで通信制限に引っかかってしまう。

ただ、毎日平均的に使用する人には、お値打ちな格安SIMである。

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DTI SIM

3GBで1,490円は格安だ。10GBの2,800円はおそらく最安。ロケットモバイルのように速度制限もない。

明確なデメリットがあるとすると、ひとつは通信速度の切り替えができないこと。多くの格安SIMは通信速度を低速にすることでデータ容量を減らさないようにできる。

たとえば、mineoには「mineoスイッチ」という設定があり、「節約ON」にすると通信速度は200kbsに制限されるが、データ容量は減らない。

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DTI SIMには専用のアプリもないので、設定はWebブラウザで行う。

こういったデメリットを許容できるなら、DTI SIMは有力な選択肢になるだろう。 

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人に親切をしたい、されたい

格安SIMの「mineo」にはパケットを分け合えるユニークなシステムがある。家族や友達だけではなく、見ず知らずのmineoユーザー同士でも分け合うことができる。

データ容量が1GBを切った場合、申請するとユーザーが余ったデータ容量を提供したフリータンクから最大1GBを取り出し、自分のデータ容量に追加できる。

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知らない人からみると、にわかに信じがたいシステムだが、mineoではこういった互助会システムが機能している。

金額も最安値ではないが、リーズナブルだ。

音声通話3GB

  • mineo:1,510円

 mineoでは、しょっちゅう値引きキャンペーンも行っているのでチェックするとよい。

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まとめ

  • 速度を落としたくない:UQ Mobile, ワイモバイル
  • 電話をかけることが多い:楽天モバイル
  • SNSの使用が多い:LINE Mobile
  • 通信容量が多い:エキサイトモバイル
  • 家族が多い:IIJmio
  • 今だけでも最安:IIJmio
  • ずっと支払いを抑えたい:ロケットモバイル, DTI SIM
  • 人に親切をしたい、されたい:mineo

調べると、一口に格安SIMといっても、多様なメニューや料金プランがある。自分に合った格安SIMを比較検討して、選ぶと良い。

大手キャリアの高額なプランには不満だが、格安SIMへ乗り換えるのは躊躇している人も、比較検討する価値はあると思う。

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我が家のスマートスピーカー事情。Google homeとAmazon Echoの役割分担

我が家のスマートスピーカー事情

筆者の自宅にはGoogle home miniとAmazon Echo dot(2代目)がある。キャンペーンで安いときに購入したものだ。

Amazon Echoはリビングのカウンターに、Google home miniはベッドサイドに置いてある。

併用して見えたこと、活用方法を記します。

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「Ok! Google」は面倒 

リビングとベッドサイドでは、リビングのほうが使う頻度が多い。どちらのデバイスをリビングに置くか、何度か試した結果Amazon Echoをリビングに置くことで落ち着いた。

一番の判断基準は「Ok Google」が面倒だからだ。スマートスピーカーは、ホットワードやウェイクワードと呼ばれる特定のキーワードを受話することで命令を受けつけるモードに入る。

Google homeは、「Ok! Google」「ねえ、Google」がウェイクワードになっているが、どちらも2単語で、しかもどちらも長音符が入る。平仮名で書くと「おーけー、ぐーぐる」「ねえ、ぐーぐる」となる。

これが長い。Amazon Echoはいくつかのウェイクワードから選べ、筆者宅では「Alexa」を採用している。一番短いからだ。

たかが、数文節の違いだが、毎日何度も発話すると、これが大きい。自分だけならまだ良いが、家族全員にウェイクワードを覚えてもらわないといけないので、短くてわかりやすいほうが望ましい。

リビングのAmazon Echo

リビングでは自分だけではなく家族も使う。

iOSアプリ「Amazon Alexa」の「アクティビティ」から家族が言ったキーワードを確認して、多かったのはこちら。

  • 音楽
  • 天気
  • 家電操作
  • 調べ物

音楽

一番多く使われているのは「音楽」。「Alexa、スピッツを聴かせて」などと発話して、音楽を愉しんでいる。Amazon Musicと契約しているので、Amazon Music内の該当した楽曲がシャッフル再生される。

Amazon Echo dotなので、音質はたいしたことないが、家族はあまり気にしていないようだ。

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Echo Dot  第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

Echo Dot 第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

 

天気

天気はシンプル。「Alexa、明日の天気」「Alexa、今日の気温」などと発話して、出かける前の天気を確かめている。

音声なので歯磨きなど他の作業しながらでも確認できるのが便利だ。

ただ、「注意報」が先に流れるのが、少々うざい。大事なことなのだけど、「強風注意報」などはしょっちゅう発令されていて、注意報を聞かないと、今日の天気がわからない。

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家電操作

自宅のAmazon Echoは、eRemote miniと接続してある。eRemoteは赤外線で家電を操作できるデバイスでスマートスピーカーと接続することで、音声によって家電を操作できる。

「Alexa、テレビをつけて」「Alexa、NHK」と発話することで家電をコントロールしている。もちろんリモコンで操作すればいいのだが、スマートスピーカーを使えばリモコンを探す必要ない。

HDDレコーダーで録画した番組を鑑賞しているときにCMを飛ばすときは「Alexa、早送り」と言えばCMをスキップしてくれるようにしてある。

ただ家電操作を積極的に活用しているのは筆者だけで、家族はリモコンを使うことが多い。

テレビを操作するときはソファに座っていて、Amazon Echoと少し離れているからか、たまに反応しないことがあるからだ。

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調べ物

いわゆる「検索」にもスマートスピーカーを活用している。以前はGoogle homeのほうがAlexaよりも検索精度が高かったが、ここ数ヶ月でAlexaの検索精度も格段に向上した。Wikipediaなどを検索した情報を教えてくれる。

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 寝室のGoogle home

起きて過ごす時間が短いので、寝室のGoogle homeを使う頻度はそんなに多くない。

使う頻度が多い用途は、こちら。

  • アラーム
  • 寝室の照明
  • 現在時刻

アラーム

Google homeは目覚ましとして使える。「OK Google、8時に起こして」と言えば、アラームを設定できる。

もっと細かい設定もできる。「Ok Google、平日は8時に起こして」と言えば、平日だけ毎日アラームが鳴る。

止めるときは「Ok Google、ストップ」でOK。

寝室の照明

寝室のGoogle miniもeRemote miniと接続してある。といってもリビングと違って寝室は家電が少ないので、照明とエアコンだけを設定してある。

特に寝る前に「Ok Google, おやすみ」と言って照明が消すことに使っている。照明のリモコンを探したり、立ち上がってスイッチを押したりしなくても良い。

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設定方法は、こちら。

  1. アプリ「Google home」を起動
  2. 「ルーティン」をタップ

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  3. 「ルーティンを管理」をタップ

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  4.  「おやすみ」をタップ。自分で新しいコマンドを入力するときは「+」マークをタップ

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  5. 「照明やコンセントの操作」のチェックマークをタップし、「歯車」をタップ

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  6.  eRemoteに設定した家電を選び、「オフにする」を選ぶ

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現在時刻

起きたときに「Ok Google, 今何時?」と尋ねると、目を開けなくても現在時刻がわかる。ちょっと早く起きたので、時間によっては二度寝しようと思うときには便利。

生活に密着したスマートスピーカー

筆者だけではなく、小学生の家族もスマートスピーカーを活用していて、日々の生活にすっかり溶け込んでいる。旅行でホテルに宿泊しているときはスマートスピーカーがなくて不便に感じるほど。

複数の人間が気軽に使うデバイスというのは、もしかするとビデオデッキ以来かもしれない。

特に家電操作は日々の生活を変えるほどのインパクトがあるので、スマートスピーカーを買ったけど活用していない人は、一度試してほしい。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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「携帯2年契約の解約料の上限を1000円に?」をあえてポジティブに論じる

携帯2年契約の解約料の上限を1000円に?

携帯電話のキャリアと2年契約を結び、途中で解約する場合は9,500円かかる。これは大手3キャリア全て同額だ(この時点で競争原理が働いていないが)。

この解約料の上限が1,000円になると日経新聞などが報じた。

総務省曰く「まだ議論中で決まっていない」ということだが、ユーザーが他のキャリアに移行しやすくすることでキャリア間の価格競争を行わせて、通信料金を値下げしたい総務省の意向があるので、上限が定められ解約料が安くなることは確実だろう。

「既存のビジネスモデルを崩壊させる」「お上がそこまで口出しするのか」「新しい料金プランを発表したばかりなのに、また違うプランを作らないといけない」など、いろいろな意見が出てきている。どれも、ごもっともだ。

ここで、ユーザー視点からあえてポジティブにこの値下げ方針を考えてみます。

昔の大きな携帯電話を使う人のイラスト

ユーザーの選択肢を増やす

解約料が値下げされれば、ユーザーは今よりも自由にキャリアを選ぶことができる。安いプランがあれば移行できるし、自分の生活パターンが変わったら、それに合わせてプランを選ぶことができる。

たとえばサラリーマン時代は昼休みも高速な回線が必要で大手キャリアと契約していたが、フリーランスになれば昼休みは重要ではないので格安キャリアを選びたくなる。

そういったときに解約料が高額だと、格安キャリアへ移行しづらい。

キャリアへ値下げを促す

「携帯電話料金は4割安くなる」という官房長官のプレッシャーもあり、ドコモとauが新しい料金プランを発表したが、4割安くなるユーザーはごくわずか。民間企業として当たり前だが、大手キャリアは売上と利益が下がりづらいプランを考えてきた。

携帯電話の購入とセットの長期契約が禁止されたので、新しい囲い込みとして「家族契約」を持ち出してきた。

「4割安くした」と言うなら、普通に同じギガ同士で40%安くすればわかりやすいのに、そうなっていない。3代キャリアの株価を見てもわかるとおり、市場も売上・利益が大幅に下がらないと見越している。

高い料金プランを大手キャリアが維持するなら、格安キャリアを選べば良いという話になるが、MVNOは名前の通り、大手キャリアの回線を借りているので、高品質で格安の通信を提供できるわけではない。それができているのは大手キャリアのセカンドキャリアというべきUQ Mobileとワイモバイルぐらいだろう。

ここで登場するのが楽天である。2019年10月より楽天が携帯電話事業に新規参入する。レガシーの施設を持たず、仮想化した設備で運営することでコストを大幅に下げられるとしている。

料金プランはまだ発表されていないが、安くなければ移行するユーザーは限定されるので、既存の大手キャリアより大幅に安い料金プランが予想される。

今回の解約料金の上限を定める話の裏には、この楽天参入があると思われる。どんなに圧力をかけても値下げをのらりくらりと回避する大手キャリアに業を煮やした政府が、新しいキャリアができる10月を千載一遇の好機と捉えて、更に大きなプレッシャーを大手キャリアに掛ける手段にでたのだ。

「これで料金を値下げしないのであれば、ユーザーは楽天に移行するけど、それでもいいのか?」と総務省が大手キャリアを脅しているわけだ。

ユーザーからしたら、料金が安くなるのは大歓迎なので、どんどんやってほしい(楽天の回線品質がどうなるかは注視が必要だが)。

結局ユーザーが決める携帯電話料金

政府主導で値下げが行われる事態になっているが、値下げされないひとつの要因はユーザーにもある。昔からの習慣でキャリアを変えずに高額な通信料金を払い続けてるユーザーが多ければ、キャリアは値下げをする必要がない。

既存プランでも契約満了時に移行することはできるのに、しない(契約満了時がわかりづらい、移行可能期間が短い問題もあったが)。

これではユーザーが舐められても仕方がない。携帯電話料金は家計の大きな支出になっている家庭も少なくないだろう。ユーザーももっと学習して、自分に合った料金プランに移行する努力は必要だ。

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Googleのクラウドゲーム「Stadia」が予想外だった理由。サービスが有料の時代

Stadiaの詳細を発表

クラウド型ゲームサービス「Stadia」の詳細をGoogleが発表した。11月のローンチ時のゲームタイトル、価格、そして対象地域だ。

Stadiaは2020年に本格開始する予定で、2019年は実験的なスタートでしかないが、それでも内容は予想外な内容だった。

どこが予想外だったか記します。

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既存ゲームがほとんど

11月のローンチ時のゲームタイトルは31作だが、そのうちStadia独占タイトルは2作のみ。既存のゲームがほとんどだ。新しいプラットフォーム向けにゲームを開発するのは容易ではないが、少なくてもサービス開始当初は、今までにない新しいゲームが楽しめることにはならなそうだ。

有料サービスのみ

Stadiaを利用するためには、当面Founder’s Editionというパッケージを購入する必要がある(129ドル)。Founder’s Editionの内容は、Stadiaコントローラー(69ドル)、Chromecast Ultra (59ドル)、3か月分のStadia Proサブスクリプション料金二人分だ。二人分なのは友人へプレゼントするためだ。

一ヶ月間遊べるStadia Proの料金は99ドル。無料で遊べるサービスメニューは当面提供されない。

Googleといえば、Gmail、Google MapやGoogle Photoなど無料サービスを基本とし、ビジネスに使用するユーザーには有料オプションを用意するビジネスモデルだが、Stadiaのサービス提供は真逆で、有料が基本となる。

既存のゲームを提供するためには当然仕入れのコストがかかるが、基本的無料のGoogle Mapも相当のコストがかかっている。

最初無料のサービスを提供して、ユーザー数が増えてから有料プランに切り替えてもよかったと思う。どうしてGoogleはお得意の無料サービスではなく、有料にしたのだろう。

「ゲーム」というGoogleにとって初めてのビジネスに対して慎重になっていることがひとつの理由だろう。クラウドの維持管理コスト、ゲーム開発・納入コストはもちろん、ゲームはレイテンシーを減らすために高いパフォーマンスを維持する必要がある。それだけのサービスを維持するコストがGoogleでも完璧には見極められていないから、当初は有料プランのみにしたのかもしれない。

もうひとつの理由は、サブスクリプションに対するGoogleのスタンスだ。Googleが提供するミュージック、映画はすべて有料だ。無料サービスのYouTubeも以前よりも多くの広告が導入されて、広告モデルなしの「YouTube PRO」が導入された。

Googleが率先した「インターネットサービスは無料」というモデルが、サブスクリプション型の隆盛をきっかけに大きく変わろうとしている。

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日本は対象外

11月に開始するサービスでは、日本は対象外だ。USやフランス、UKなど欧米諸国がサービス提供地域となる。2020年以降では、日本など非欧米諸国も対象になると思われるが、ゲーム大国である日本がローンチ対象国から外れたのは残念だ。

ローカライズの手間や、ローンチタイトルが欧米向けのものばかりなことから、日本を対象外にしたいのも理解できるが。

有料サービス主体への転換

インターネット勃興期から、インターネットのサービスは無料が基本だった。検索も動画も新聞記事もすべて無料で利用・鑑賞できた。何十年もインターネットを利用していても通信料金しか支払っていないユーザーも大勢いる。

検索は今でも無料だが、広告やショッピングサイトなどが一緒に掲載されるようになった。多くの新聞記事も有料になってきた。サーバやクラウドの運営コストは以前より安くなってきているのに、逆にサービスは有料化していく。

今までサービスが無料だったのは、個人情報をベースとした広告モデルがあったからだ。Gmailは無料で利用できる代わりに、メールの内容をGoogleが分析し、ユーザーにあった広告を表示している。そのモデルが各国で批判され、法律で規制されるようになってきている。

Stadiaのサービスが有料なのも、このような背景があると思われる。個人情報を利用した広告モデルをすべて是とはできないが、無料の楽園だったインターネットが大きく変わろうとしているのは間違いない。

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ディズニーデラックスとディズニープラスの違い

ディズニーデラックスとディズニープラス

ウォルト・ディズニー・ジャパン社はディズニーデラックスという動画配信サービスを3月26日から開始した。

ディズニー、ピクサー、スターウォーズ、マーベルの4ブランドの映画・動画が月額700円で見放題のサービスだ。

一方で、アメリカのディズニー本社は、「ディズニープラス」という動画配信サービスを11月12日より開始すると発表した。ディズニープラスと同じく4ブランドの映画・動画を配信するサービスで、料金は月6.99ドル(約780円)と金額も似ている。

しかし、ディズニープラスとディズニーデラックスは全く別のサービスだ。

本国よりも前に、どうして日本独自のサービスを開始したのか考えてみます。

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日本のディズニーのビジネスは特殊

ウォルトディズニージャパン社の日本でのビジネスの歴史は長い。1979年に旧ウォルトディズニージャパン社が設立された。

知っている人は知っていると思うけど、ウォルトディズニージャパン社は、日本のディズニーランドを経営していない。オリエンタルランドという企業が東京ディズニーリゾートを経営している。

初の海外でのディズニーランド事業にリスクを感じたディズニー社がディズニーランドの日本展開のフランチャイズ契約をオリエンタルランドと結んだ。

だから、ウォルトディズニージャパン社はディズニーランドの経営には直接携わっていない。香港やパリのディズニーランドはディズニー本社が直接経営に関与している。

ウォルト・ディズニー・ジャパン社はディズニーランドを経営していないが、本国のウォルト・ディズニー・カンパニー社の現実法人なので親会社の直接の指令で動いていて、サービスなども同様になるはずだ。

ディズニーデラックスが先行した理由

グローバル企業では、基本的に全世界統一したサービス・プロダクトを好む。社内のオペレーションも楽だし、コストも低く抑えられるからだ。

だが、今回のディズニーデラックスは、日本独自のサービスだ。ディズニープラスを11月に開始するなら、それに合わせてもよかったように思う。サービス内容も料金も似ているのだから。

ディズニーデラックスで使われている映像配信システムは、ディズニーデラックスで使われる予定のシステムは別物に違いない。

本国で11月にローンチするシステムを半年前に稼働するとは思えないからだ。

ディズニーデラックスとディズニープラスの大きな違いはdocomoの存在だ。ディズニーデラックスは、ウォルトディズニージャパン社がdocomoと協業して開始した。docomoはDAZNと「DAZN for docomo」を運営している実績もあったから、動画配信のパートナーとしては最適だと判断したのだろう。

おそらくだけど、「DAZN for docomo」とdocomoが提供する「dビデオ」の成功をみて、ウォルトディズニージャパン社とdocomoが日本独自で話を進めていたのだろう。

ディズニープラスのプロジェクトの話は、当然ウォルト・ディズニー・ジャパンにも伝わっていたと思うが、それでも日本現地法人が強行できた理由はよくわからないが、日本でディズニープラスを開始する予定がかなり先なのかと予想する。

ちょい足し需要を狙う?

ディズニーデラックスのターゲットは誰だろう? もちろんディズニーやマーベルなどのレーベルのファンだろう。今後はディズニーが統括する映画の動画配信はディズニーデラックスでしか観られなくなる。

ただ、いくらファンでもこの4つのレーベルだけでは物足りないと思う。動画本数ではAmazon Prime Video、Netflix、dビデオにはかなわない。

そこで700円という比較的安価な価格設定が生きてくる。Amazon PrimeやNetflix、dビデオユーザーがメインのサービスに「ちょっと追加」するのに絶妙な価格設定だ。

特に同じドコモが運営するdビデオユーザーがディズニーデラックスを追加する心障壁は低い。

ここにもウォルト・ディズニー・ジャパン社がドコモと手を結んだ理由がわかる。

4大レーベルは日本でも有名だが、ディズニーが文化というほど浸透しているアメリカに比べるとブランド価値は高くない。

ドコモと締結することで、動画の「ちょい足し需要」を狙ったと思われる。

何はともあれ、日本だけ先行して楽しめるディズニーデラックスは、ディズニーファンにとってオトクなサービスだ。

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WWDC19まとめと一番気に入ったAirPodsの新機能

WWDCで一番いいなと思った機能

WWDCキーノートでは、tvOS, watchOS, iOS, macOSの新しいバージョンだけではなく、iOSから独立したiPadOS、新Mac Proの発表もあった(今気がついたけど、AppleのOSの中で、iPadOSの「P」だけは大文字ですね)。

筆者が一番良いなと思ったのは、AirPodsの新しい機能「Announce Messages」だった。iPhoneに受信したメッセージを読み上げてくれる(Apple Watchも可?)。ランニングや運動していても、AirPodsをつけていればメッセージを耳で確認できる。

プレゼンではiMessageで受信したメッセージのデモを行っていたけど、LINEなども対応するのかな。

AirPodsの機能として紹介していたけど、別にAirPodsではなくても他のイヤホンでもできるような気もする。

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WWDC19まとめ

 

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iPhoneの「ミュージック」から削除した楽曲を復活させる方法

「ミュージック」アプリから楽曲を削除する

「ミュージック」アプリから楽曲を選択すれば、iPhoneにある楽曲を手動で削除できる。

「削除」には「ダウンロードを削除」と「ライブラリから削除」の2種類がある。

「ダウンロードを削除」は、iPhoneにダウンロードした楽曲を削除することで、「ライブラリを削除」は、その人のApple IDに紐づく楽曲ライブラリから削除することだ。

「iTunes in the iCloud」や「Apple Music」を使用している人は、iCloudに楽曲が保存されているので、iPhoneにダウンロードした楽曲を削除しても再度ダウンロードできる。

問題はライブラリから削除した場合。自分でリッピングした楽曲は復活できないが、iTunesで購入した楽曲は復活できる。ただその復活方法は、ややこしい。

意外と分かりづらい削除した楽曲を復活させる方法を記します。

ライブラリから削除方法

  1. 「ミュージック」アプリから楽曲を選択
  2. 右下の「…」をタップ→「削除」→「ライブラリから削除」
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削除した楽曲を復活させる方法(iOSの場合)

iTunes Storeで購入した楽曲はライブラリから削除しても復活することができる。ただし、「ミュージック」アプリから再ダウンロードすることはできない。削除した楽曲は「ミュージック」アプリから非表示になるからだ。「iTunes Store」で「非表示」を変える必要がある。

  1. アプリ「iTunes Store」を開く

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  2.  右下の「…その他」をタップ

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  3.  スクロールして一番下にある「Apple ID」→「Apple IDを表示」をタップし、Apple IDのパスワードを入力
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  4. スクロールして「iTUNES IN THE CLOUD」(なんで大文字?)の「非表示の購入済みアイテム」をタップ

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  5. 「ミュージック」→「歌手名」→「楽曲」の雲のアイコンをタップすればダウンロードできる
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削除した楽曲を復活させる方法(Macの場合)

なぜかややこしい楽曲の復活方法。「非表示」になっているのがポイント。Macで行う場合は「iTunes」から同じように非表示を解除する必要がある。

  1. iTunesを開き、「ストア」を選択、右側の「アカウント」をクリック(「購入済み」ではない)

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  2.  「iTunes in the iCloud」内の「非表示の購入済みアイテムの「管理」をクリック

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  3.  「表示する」をクリック

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  4.  「ストア」に戻って、今度は「購入済み」をクリック

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  5.  さきほど「非表示」から「表示」にした楽曲が復活しているので、クリックしてダウンロードする

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いつのまにか非表示にしている場合も・・・

削除したつもりはなくても、誤動作などでいつのまにか非表示になっている場合もある。「購入済み」にも表示されないので、なかなか気づきにくい。

非表示になっていないか、たまにチェックすると良いかもしれない。

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WWDC19で発表されたこと、そこから予想されることmacOS編。ユーザーに委ねられたMacの未来

新macOSは「Catalina」

WWDCのキーノートで新しいmacOS「Catalina」が発表された。Appleの4大OSの中でmacOSだけが唯一愛称を与えられ、最近はカルフォルニアの名前から使われている(以前はネコ科の動物だったが、ネタが尽きた)。今年のCatalinaは、カルフォルニア州南部の小島から名を取られた。

今まではダジャレがあったり、フェイク画像があったり、名称の発表に時間をかけていたが、今回はあっさり発表された。

それでもmacOS伝統の愛称はなくならない。特別だけど、時間はかけられない。このことがAppleの中のMacの立ち位置を象徴していると思う。

WWDCで発表されたこと、そこから予想できる今後のmacOSについて記します。

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iTunesの分割と新たな名称問題

Catalinaの説明の冒頭で、iTunesの歴史について語られた。iTunes拡大の歴史はAppleの歴史でもある。ミュージック、映画、iPod・iPhoneのシンク、Podcastと次々に追加されて行ったiTunesは「なんだかよくわからないアプリ」になってしまった。

プレゼンをしたクレイグはメールや予定をiTunesでみたい? とボケて、iTunesの解体を宣言した。

Appleの回答は、3つのアプリへの分割。iTunesの機能は、ミュージックを管理する「Apple Music」、ポッドキャストを管理する「Apple Podcasts」、映画・TV番組を管理する「Apple TV」が受け継ぐ。

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iPhoneの同期機能は、iPhone単体でアップデートができるようなり、バックアップデータや音楽ファイルも全てクラウドに保存できるようになった現在では優先順位が低くなった。

巨大化したiTunesの分割自体は結構なことだが、ややこしいのは名称だ。ミュージックアプリの名称「Apple Music」はAppleのストリーミング音楽サービス「Apple Music」と同じだ。Apple TVは、ハードウェアのApple TVと同じ名称で、この秋に開始する定額ビデオ配信サービス「Apple TV+」とも名称が似ている。

アプリもハードウェアもサービスも用途が同じなら、同一名称をつけるのが、Appleの新しい命名法則なのだろう。

ただ、さらにややこしいのは、定額ミュージック配信サービスの名称はプラスがつかない「Apple Music」なのに、定額ビデオの配信サービスにはプラスがつく。ちょっと矛盾している。

いずれ、この辺りの名称も整理されるのだろうか。

iPadをサブディスプレイにできる「Sidecar」

サードパーティ製のアプリは以前にもあったが、これからはOSがサポート。今やiPad最大のウリになったApple Pencilにも対応しているので、iPadにApple Pencilで書き込んだ文字がMacの画面に即座に反映される。漫画家さんやイラストレーターの方には朗報だろう。

Sidecarで作業スペースが拡張され、iPadとApple Pencilが一緒に使えるようになったMacBook Pro。

Macの将来

今回のWWDCは「独立」がテーマだとする論調が目につく。iOSからiPadOSの独立、単体で動作できるようになったApple WatchはiPhoneから独立したように見えて、確かに「独立」が一つのキーワードになりそうだ。

ただ、もともと全てのOSと基となるMacは独立ではなく、他のデバイスとの連携を進めている。

自分たちの原点であるMacはなくさない、とAppleは何度も公言する。macOSはAppleにとってそれだけ重要なOSだ、特別に愛称をつけるぐらいに。

一方で、macOSの進化の幅は小さい。今回のWWDCでもmacOSの発表する時間は短かった。

今回、デベロッパーツールが提供され、iPadアプリをMacに移植できるようになった。今のMacの課題の一つはmacOS向けのアプリが少なくなってきていることだから、iPadのアプリが簡単に移植できるのはmacOSの延命に繋がる。

その一方でiOSから独立したiPadOSは、次世代パーソナルコンピュータ向けOSを目指す。

おそらくAppleはMacをやめるつもりはなく、iPadOSとmacOSの新旧二つのパーソナルコンピュータ向けOSを並行して販売していくのだと思う。

iPadへの過度な傾斜は行わず、単価が高いMacも延命していくはずだ。開発管理コストは二重にかかるが、MacとiPadの両方が売れるのはAppleにとって悪い状況ではない。

いずれはクラムシェル型のiPadが登場し、Macでできることの多くがiPadでできるようになり、Macのユーザーの多くがiPadに移行する時が来るかもしれない。あるいは、クリエイターの多くがMacに止まるかもしれない。ユーザーがどちらを選択してもいいように、Appleは対処している気がする。

Macの運命はユーザに委ねている。

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WWDC19で発表されたこと、そこから予想されることiOS・iPadOS編。タッチパッドとキーボード一体型iPad、iPhone ARが登場?

独立したiPadOS

WWDC19で一番のサプライズは、iPadOSの発表だった。ただ予想されたことではあった。ここ最近のiOSの発表では iPhone向けよりiPad限定の新機能が多く、iPhone向けのiOSから分離独立するのは自然な流れだった。

WWDCで発表されたことと、そこから予想できることを記します。

WWDC 2019のステージに立つティム・クック。

iPadのPC化

独立したiPadOSが目指すところは、iPadのPC(パーソナルコンピュータ)化だ。

近年のiPadは、複数のアプリを同時に起動できる「Split View」の導入など、PCの機能を取り込んできた。

iPadOSには、今までiOSが頑なに拒否していた「USBやSDカードとの接続」、MacのFinderのようなファイル管理、同一アプリの画面の複数表示機能などを追加した。

特に筆者が驚いたのはホーム画面に「通知」や「今日の予定」が置けるようになったことだ。AndroidOSではできていたので、iOS初期から要望されていたが、ホーム画面にはアイコンしか置けないシンプルな画面にAppleは固執し続けていた。

「今日の表示」にカレンダー、天気、写真が表示されている、iPadOSの新しいホーム画面

フォントの変更も行えるようになり、Macじゃないとできないことが少なくなり、

iPhoneだけではなくMacからも独立して、iPadは新しいパーソナルコンピュータとなるための一線を越えたように思う。

AppleにはmacOSというパーソナルコンピューター向けのOSがあるのに、どうしてもうひとつのパーソナルコンピューター向けのOSが必要なのだろう。

大きな理由は、プロセッサの違いだ。現在のmacOSはIntel CPUベースで動作している。ハイパワーではあるが高価で消費電力も大きい。iPadのプロセッサはARMベースなので、Appleが開発することができ安価で省電力だ。

現状のmacOSをARMベースに修正する方法もあったと思うが、Appleはその手法を取らなかった。

それは、次世代のパーソナルコンピューターはタッチスクリーンをインターフェイスの中心にすべきだという思想がAppleにあると考えられる。

iPadOSでは、スワイプでコピー&ペーストができるようになる。画面を占有せずに入力できるフローティングキーボードも搭載する。これらは今までの非タッチスクリーンではできない機能だ。

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Microsoftが、既存のOSであるWindowsにタッチスクリーン機能を付与したのとは対照的に、AppleはタッチスクリーンベースのOSを改良してパーソナルコンピューターOSとしたのだ。

ついに登場する?キーボード一体型iPadとタッチパッド

iPadにはSmart keyboardなど純正のキーボードが用意されているが、Macのようなクロムシェル型のキーボードはない。

iPadがPCになるために最後に必要なのは、タッチパッドとかっちりしたキーボードだろう。膝の上でも安定して使える筐体、指を画面まで持っていかなくても操作できるタッチパッドは、効率性を上げるために必要だ。

ダークモード

噂通り、ダークモードがiOSに搭載された。筆者はMacでダークモードを使用しているが、使い慣れるとダークモードの方が自然に思えてくる。黒い画面に白い文字なので、黒板の文字を見ているようだ。

ダークモードは発光している部分が少ないので、省電力化に貢献できると言われる。特にOLEDでは効果が顕著で、OLED搭載が進むiPhoneのバッテリー消費の節約に貢献するはずだ。

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セキュリティというセールスポイント

今回のWWDCでプレゼンターが何度も言及したのが、セキュリティだった。Appleは個人情報を守るとしつこいぐらいに語られた。

クックCEOがインタビューでも「Appleは個人情報では商売しない」と何度も言っている。GoogleやFacebookなどのライバルと自分たちは違うと主張する。

あまりに何度も言われるので、これしかアドバテージがないのか? と思いそうになる。

iOS13では、Apple IDだけで他社のサービスにログインできるようなった。

次期iPhoneの目玉はARか?

アプリで活用できる「ARKit 3」が発表された。ただ、iOS 13自体にはARの新しい機能は発表されなかった。

一方で、ストリートビューと同じ機能をマップに付与すると発表された。

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噂によると次期iPhoneはトリプルカメラになるという。HDR撮影の強化など写真の品質を高めるために利用すると思われるが、それだけではなく、新しいカメラを使ってAR機能の強化に乗り出すのではないだろうか。

Googleがカメラからの映像にナビゲーションを同時に表示する機能をGoogle Mapに付与したように、現実の映像にナビゲーションを加える機能や、タンスを撮影すると中身が表示できるなど、現実と情報との融合を行うのではないだろうか。

それらの機能は既存のカメラでも行えるのだろうが、最新のiPhone限定にすることで、精度を高められ、新しいiPhoneのウリとなる。

iPhoneの買い替え需要が低迷している中、新型iPhoneだけの機能が魅力的にするのは、Appleにとって至上命題だ。

今回のiOS 13の新機能は、既存機能の改良にとどまるものが多かったが、販売回復のためにARを隠し玉にしているのは想像に難くない。

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WWDC19で発表されたこと、そこから予想されることtvOS・watchOS編。Apple TV Stickと省電力型Apple Watchが登場?

WWDC19開幕

年に一度のApple主催の開発者会議「WWDC」が始まった。今年のキーノートは、リーク情報と合致するところもあれば、サプライズもあった。

最大のサプライズはiPadOSとMac Proの登場だろう。Mac Proの形状は秋に発売開始することもあり、どこも正確にはリークできていなかったと思う。

キーノートは、主に、tvOS, watchOS, iOS, iPadOS, macOSの各OSのアップデートを中心に発表された。その中でAppleが語ったこと、同時に語らなかったことから予想できることを記します。

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tvOS

  • 語られたこと:マルチアカウント、PS4などゲームコントローラへの対応。Apple TV+、Apple Arcadeへの熱意
  • 語られなかったこと:廉価版Apple TVの発表?

セットボックス「Apple TV」のOS「tvOS」は、マルチユーザーをサポートする。家族が別々のアカウントを所有し、家族の好みに合わせて映画などをリコメンドしてくれる。これはNetflixと同様だ。

もうひとつ大きな変更点は、XboxとPS4のゲームコントローラに接続できるようになったことだ。

言うまでもなく、秋に登場する「Apple TV+」「Apple Arcade」のための改良だ。

モバイルだけではなく、大画面ディスプレイで映画を鑑賞するためにApple TVは重要なパーツだ。Netflixと勝負するためにはマルチアカウントは必須の機能だ。子どもが映画を選ぶのに大人向け作品を表示するわけにはいかない。

Nintendo Switchは大画面テレビと接続して遊ぶことができる。定額ゲームサービス「Apple Arcade」でもApple TVは重要なキーパーツになる。iPhoneなどスマートフォンでゲームを遊ぶ最大のネックはコントローラなので、今回のコントローラ対応は本格的にゲーム業界に参入するには大事な措置だ。

マルチアカウント、ゲームコントローラ対応から、新サービスを成功させたいAppleの並々ならぬ熱意を感じる。

ハードウェアの発表はなかったが、秋には廉価版のApple TVが発売するのではないだろうか。そう予想する理由は、Apple TVが両サービスを成功させるキーパーツだからだ。その割にApple TVはライバルのFire TVなどに比べて高価だ。秋にはApple TV Stickが登場するかもしれない。

watchOS 6

  • 語られたこと:新しい文字盤、App Store、計算機など新しいアプリ。iPhoneからの独立
  • 語られなかったこと:バッテリー性能の向上

Apple WatchのOS「watchOS」も、もうバージョン6。

今回のアップデートでは新しい文字盤が多く追加される。

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OS的の一番大きな変更点は、Apple Watch用「App Store」の対応だ。今まではiPhone経由しかアプリをインストールできなかったが、今後はApple Watch単体でアプリをインストールできるようになる。

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新たなアプリも追加された。「オーディオブック」「計算機」「ボイスレコーダー」だ。どれもサードパーティ製に存在するアプリではあるが、純正にあると安心して多くの人が利用するだろう。

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Apple Watchの重要なテーマである「健康」機能も付与された。

生理周期管理できるアプリや聴力に影響があるような騒音を計測して警告してくれる。

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App StoreのオープンはApple Watch単体で稼働するためのひとつのステップだ。ただ、Apple Watch単体でアプリをダウンロード・インストールしたらApple Watchのバッテリーを大きく消費する。

騒音測定も、今回許可されたアプリのストリーミング放送もバッテリーを大きく消費する機能だ。

今までは大容量バッテリーを搭載できないApple Watchの消費電力を気にしていたのに、今回のアップデートでは方針転換している。バッテリー消費が激しい機能も積極的に追加している。

秋に登場するだろう新型Apple Watchでは、省電力化かバッテリーの増量が予想される。

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