宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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ハウステンボス「変なホテル」に泊まってIT的にレビューしてみた

変なホテルに泊まった!

長崎ハウステンボスへ行く機会があった。せっかくなので前から気になっていた「変なホテル」に泊まってみた。

変なホテルとは、HISグループが展開する、ロボットを使って人件費を削減し安価な宿泊料金を実現した未来型ホテルだ。

長崎県ハウステンボスにオープンした後、千葉県浦安、愛知、東京と全国各地に展開している。筆者が宿泊したのは最初にできたハウステンボス内のホテルだ。

受付ロボットは飾り

変なホテルに入館すると最初に目につくのはフロントに並ぶ恐竜と女性型ロボット。中央の女性ロボットは「ゆめ子」さんというそうだ。

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ロボットの前に立ち、タッチパネルで「チェックイン」を選択すると、チェックイン作業を開始する。ロボットの音声ガイダンスに従い、いくつかの項目をタッチして電子ペンでサインを行うと完了。カードキーが出力される。タッチパネルではなく、空中に投影した映像を触るスタイル。机にキーを投影するそんなキーボードがありましたね。

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カンの良い人ならわかると思うが、チェックインするのに、この恐竜ロボットは不要だ。ロボットがいなくても作業を完了できる。タッチパネルによってセルフでチェックインできるビジネスホテルなどいくらでもある。

ロボットは、無人で殺風景な風景とやりとりを緩和してくれているに過ぎない。

たしかに生き物型のロボットがあることで、ただのコンピュータを操作しているのと違い、コミュニケーションが生じている気はするが、機能としては全く意味がない。

Pepperと同じ年に誕生

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これはソフトバンクが売り出したPepperと同じだ。Pepperは音声認識システムとタッチパネルがあればロボットの格好をしている必要はない。Alexaを内蔵したタッチパネルとできることはあまり変わらない。

「変なホテル」オープンとPepper発売は同じ2015年である。まだGoogle homeもAlexaもなく、iPhoneにむかって「Hey Siri」と話しかけるのが恥ずかしくてあまり使われていない頃だ。

あの頃であれば、話しかけやすいヒューマン型(恐竜でもいいけど)のロボットの存在意義はあったが、2018年の我々はスピーカーに話しかけるのにも慣れてしまっている。

店頭にあったPepperが徐々に姿を消しているように、「話しかけやすい」だけの目的から次の段階に接客ロボットは進化すべき時期だろう。

びっくりするほど認識しない「ちゅーりーちゃん」

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客室に入ると、「ちゅーりーちゃん」というロボットが置いてある。電気をつけたり、天気を教えてくれたりする。要はAlexaだ。ただ、音声認識能力はAlexaとは比較にならない。

定形の言葉しか認識しないにもかかわらず、その言葉をなかなか認識してくれない。特に娘の声では、ウェイクワードである「ちゅーりーちゃん」でさえ何度も言わないと駄目だった(自宅ではAlexa、Google homeもほぼ一発で認識する)。

「ちゅーりーちゃん、クイズをだして」と言うと、都道府県を当てるクイズを3問だしてくれるのだが、すべて正解しても「全問不正解でーす」と言われてしまう。

ちゅーりーちゃんがアップデートされているかどうかしらないが、ちょうど3年前のSiriがこれぐらいの音声認識だったように思う。

実用的だった顔認証

変なホテルの客室は顔認証で解錠できる(カードキーでも可)。カードキーをタッチして、顔を撮影すると登録完了。

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次回からはタッチパネルに触れて、カメラを見て認証されれば鍵が開く。

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これは、なかなかの認識率で、実用に足りているように思えた。試しにスマートフォンの顔写真でセキュリティを突破しようとしたが、認識しなかった。ホテルの入室にカードを取り出してかざすのは面倒なので、他のホテルにも広まれば良いと思う。

顔の登録作業は、チェックイン時ではなく、あとでドアの前で行う。チェックイン時に行うとフロントが混むからそうしたのだろうけど、ドアの前で顔を登録する作業をおこなうのは、ちょっと滑稽だ。

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2016年に増築された棟。華美ではないがシンプルできれい

実用的とは思えないロボットクローク

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ロボットが手荷物を預かってくれるクロークがある。24時間で500円と有料。コインロッカーのほうが普通に早いし、普通のホテルなら無料でクロークが預かってくれる。

工業用ロボットを改良したらしく、見た目のインパクトは良いけど、実用度は??

Amazon Goが国内にもあった

ポーターロボット

変なホテル内にはコンビニもある。店員はおらず、無人コンビニだ。無人コンビニというとAmazonの無人スーパー「Amazon Go」を思い出すが、変なホテルのスマートコンビニはその簡略版といえる。

入退室は顔認証で行い、入室すると鍵が締まり、クレジットカードで精算しないと退室できない。ちなみにAmazon Goは入室時にスマホをタッチすればよい。もちろん施錠されることはない。

クレジットカードの認証をしないと退室できないので、万引きしづらい(レジを通さないで商品をとれば万引きできるが、あとで発覚すれば顔認証しているので確実に捕まる)。

面白いのは、購入商品の読み取りをバーコードではなく画像認識で行うこと。レジのトレイに商品を置けば画像認識で何を購入したか把握して、合計金額を表示してくれる。

コンビニといっても、商品点数は少ないので実現できているのかもしれないが、商品ひとつずつバーコードをかざさなくてよいのは、なかなか便利だ。

出入りがはるかに激しい通常のコンビニに転用するのは難しいと思うが、ホテル内などのミニコンビニなら実用的だと感じた。

調べたら、NECが開発したシステムを使っているそうだ。

変なホテルは安いの?

変なホテルのセールスポイントは人件費削減による低コスト・低価格な宿泊料金だ。本当に安いのか調べてみた。

今日(2018年9月3日)宿泊料金を調べると、20平米の部屋大人二人平日で13,400円。ハウステンボスに隣接する「ホテル日航ハウステンボス」が22平米大人二人平日で16,667円。確かにちょっとは安いが、少し離れた場所にある普通のビジネスホテルならもっと安い宿もあるだろう。安さを求めるよりも、テーマパークの一種として楽しみながら泊まるのが正解に思える。

変化するホテル

話の種に泊まってみたが、思ったより面白かった。認識しないちゅーりーちゃんは困りものだったが、最新の音声認識技術を導入すれば(Alexa内蔵で良いと思う)、十分実用的だ。

今はまだ「面白いホテル」のレベルだが、このまま進化を続ければ「便利なホテル」になれると思う。「変なホテル」は「変わっているホテル」ではなく「変化し続けるホテル」という意味だから。

新型Apple Watch4は15%の大画面化? 連続使用時間は?

<追記:2018/09/13>

Apple Watch series 4が発表になりました。series 3との比較はこちら

新Apple Watchの大型化は確定?

新型Apple Watch 4は本体サイズを変えず、画面だけ約15%大型化するといわれている。実現するために、Appleは曲面ガラスの縁まで表示する特許を申請していた。

アンチエイリアス技術を用いて縁まで表示画素を密に並べることで大画面化を実現する内容で、特許申請の図はApple Watchの表示画面に似ている。

2 X Apple patent figus 1 and 3引用:Patentry Apple

気になる連続使用時間

視認性が高くなるのは、運動時の視認性を高めるので嬉しいが、気になるのは連続使用時間。Apple Watchは初代から腕時計なのにバッテリーが一日保たないと批判されていきた。

Apple Watchは38mmと42mmの2サイズあり、両サイズともバッテリー駆動時間は最大18時間。30分のワークアウト、4時間のLTE接続と結構がっつり使った場合の駆動時間なので、実際はもう少し長く使えることが多い。

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流出した画像をみると、本体の厚さはseries 3と変わっていないように見えるので、内部構造が劇的に変化しない限りバッテリー容量が増えることはないようだ。

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左が流出画像。右が現行モデル

しかも、流出画像に新しいコンプリケーションがあることから、新型Apple Watchは紫外線と温度センサーを内蔵している可能性がある。そうなると、ただでさえ小さなボディなのに、バッテリーのスペースがますます狭くなる。

 

ただ、OLED小型ディスプレイを採用しているApple Watchはディスプレイでのバッテリー消費量は相対的に多くない。

バッテリー消費量が多いのは通信

最もバッテリーを消費するのは、「通信」だ。Apple Watchは、近くにあるiPhoneとBluetoothで通信する。LTEで直接通信するとバッテリーの消費はより激しい。連続通話時間はiPhone接続時で最大3時間、LTEだと1時間しか保たない。

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連続使用時間を維持するために、他社製アプリのGPSの位置情報や通信によるデータ取得の頻度にAppleは制限を設けている。

W3チップの性能が鍵

連続使用時間を増やすには、通信時のバッテリー消費量を減らす必要がある。Apple Watch series 3はメインのCPU「S3」以外に通信を司る「W2」チップを搭載している。W2はGPSとFeliCa、モバイル通信モジュールを組み込んでいる。先代のW1よりバッテリー消費量を50%削減しており、LTEや高度計など多くの機能を追加したseries 3でもseries 2と同等の連続使用時間を維持できたことに貢献している。

連続使用時間が伸びるかどうかは、おそらくApple Watch 4に採用されるW3チップの性能によって決まる。W3チップの情報はほとんど出回っていないが、Bluetooth 5.0に対応すると思われる(W2はBluetooth 4.2に対応)。Bluetooth 5は、低消費電力化を実現したBLE(Bluetooth Low Energy)を進化させた最新のバージョンで、iPhoneには昨年採用されている。

連続消費時間の向上は、フルマラソンに使うには必要だ。ぜひ実現してほしい。

すべては9/12のイベントで明らかになる。

ソフトバンク新料金プラン「ウルトラギガモンスター+」と旧プランと比較。旧プランは9月5日までの受付

新料金プラン発表

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ソフトバンクが新料金プラン「ウルトラギガモンスター+」(以下、新プラン)を発表した。50GBにプラスして動画(YouTube, AbemaTV, Tver, Hulu, GYAO!)とSNS(LINE、Instagram, Facebook)はデータ通信量から除外するプランだ。

旧プランと比較

今までの50GBプラン「ウルトラギガモンスター」(以下、旧プラン)は月額7000円だったが、新プランは5980円なので値下げに見えるが、新プランは端末代金を割り引く「月月割」がない。iPhone X 64GBを24回払いにすると支払額は131,040円。旧プランなら、新規契約なら端末代金から月月割で77,040円割引される。

まとめると、こんな感じ。

  新プラン 旧プラン
データ定額 5,980 7,000
通話基本プラン* 1,500 2,000
一年お得プラン -1,000 0
おうち割光セット -1,000 -1,000
みんな家族 -2,000 -2,000
24ヶ月分料金 83,520 144,000
     
端末代金(iPhone X 64GB) 131,040 131,040
月月割   -77,040
端末料金 131,040 54,000
合計支払額 214,560 198,000
*1回5分以内の国内通話料金無料

条件を揃えると、24ヶ月の総支払い額は旧プランの方が16,560円安い(一ヶ月690円)。

新プランには動画とSNSが使い放題がついてくる特典がある。月月割もないので、他のキャリアへ乗り換えしやすい。一ヶ月690円でこれらの特典を得られるのは、動画を観る人にはお得だ。

逆に言えば、動画を観ない人には、旧プランの方がお得なケースが多いだろう。50GBあれば、多少動画を鑑賞しても大丈夫。そもそも旧プランの時ソフトバンクは50GBで動画はたっぷり観られると言っていたのだから。

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旧プランの受付は9月5日まで

新プランと旧プランどちらが良いか悩む人もいそうだけど、旧プランの受付は9月5日まで。はやめに決断する必要がある。もちろん、今の時点ではiPhone XSは販売していないので、その他のスマートフォンを選ぶ必要がある。料金プランだけの変更は11月1日からできる。

月月割を廃止する背景

ソフトバンクが端末料金を辞めるのは、端末購入補助金に対する総務省のプレッシャーがあると思われる。端末代金の割引でユーザーを縛るの良しと思わない総務省、最近では官房長官が「携帯電話会社は競争していない。4割安くできる」との発言もあったのが、今回ソフトバンクが思い切った対応をした背景にある。

動画の通信量を無料にする背景

どうしてソフトバンクは動画の通信料金を無料にする判断をしたのだろう。YouTubeやAbemaTVといったネット動画配信を鑑賞する人が増えたのが背景にある。ただ、日本でシェア1位のdTV(ライバルであるドコモのサービス)、有料のNetflix、Amazon Primeは対象外だ。

ライバルのKDDIは、au「Netflixプラン」を発売している。Netflixの会費をセットにした25GBのプランだ。ただギガだけを売る土管サービスではなく、コンテンツを含めた総合サービス企業をKDDIは目指している。 

 

ソフトバンクとauの動画サービス対決

ソフトバンクは、動画の通信量を無料にする動画専用の土管を作ることで、他社より優位に立とうとしている。auのプランはNetflixの鑑賞もギガを消費するので、料金だけで見るとソフトバンクのほうが有利に見えるが、新たな付加価値を売るというauには別の思惑がある。

どちらの作戦が勝つか注目だ。最初の勝負は新型iPhoneが販売される今月末になるだろう。

新しい文字盤は新型Apple Watch 4限定機能?

<追記:2018/09/13>

Apple Watch series 4が発表になりました。series 3との比較はこちら

新しいコンプリケーションについては、こちら

衝撃的な新しい文字盤

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しつこく新型Apple Watch 4について。流出した新Apple Watchが表示している新しい文字盤は情報量が多く、Apple Watchユーザー待望の新機能だが、新型Apple Watch限定の疑いがある。

豊富な情報量

 

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左が流出画像。右が現行モデル

新型Apple Watchは全体の大きさは変わらず、画面だけが大型化すると言われている。

現行Apple Watchは画面枠がかなり太い。背景が黒いのでわかりづらいが、左の流出画像と比較すると右の現行モデルは上下左右の枠が大きい。

流出画像は曲面に入るぎりぎりまで情報を表示できているように見える。

新しい文字盤は10個のコンプリケーションを同時に表示し、豊富な情報量をもつ。現行モデルの小さな画面で表示すると文字が小さくなり読み取れない可能性がある。

四隅のコンプリケーション

流出画像に登場した四隅のコンプリケーション。今までの文字盤では、隅のコンプリケーションはアイコンだけで、文字情報を表示できなかったが、流出画像ではストップウォッチの経過時間を表示している。隅に曲線を描いて表示する文字情報は、枠いっぱいまで画面が広がったからこそ実現できたように思える。

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新たなコンプリケーション

流出画像で確認できる新しいコンプリケーション「UVI」「気温」は、現行モデルでは計測できない数値だ。

この機能が新Apple Watchの”売り”なら、新しいコンプリケーションを用いる文字盤自体を新型モデル限定にしてもおかしくない。

ユーザー待望の文字盤だが……

筆者には、情報量が豊富なこの文字盤が登山向けに見える。気温もUVIも登山するのにはわかると便利な数値だ。

今までApple Watchは主にランニングと水泳向けとして取り上げられることが多く、登山向けとしてPRされたことがなかったので、新モデルは新しい方向性をもったApple Watchということになる。

新モデル限定とすることで、新しい文字盤をApple Watch 4のシンボル的存在として、現行モデルと差別化したとしても不思議ではない。

 

来年のiPhoneには3D Touchがない? 代替策は?

3D Touchを廃止?

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来年のApple Watchでは3D Touch機能がないという噂がサプライヤーから出ている。3D Touchは、2015年のiPhone 6sに導入した機能で、画面を強く押すことでOSやアプリの機能を呼び出すことができ、iPhoneではメニューのショートカットが割り当てられている事が多い。強く押した感触を指先に伝えるために、Taptic EngineをiPhone本体に内蔵する。

便利な機能ではあるけど、使っている人はそんなに多くないような。筆者はめちゃくちゃ使いますけどね。メッセージやツイートを一回の動作で新規作成できるのが便利。

3D Touchの便利な使い方は、こちら

www.kantakayama.com

廃止する理由

iPhone XのTaptic Engineの交換

引用:iFixit

今ある機能を廃止する理由があるのだろうか? 3D Touchに用いるTaptic EngineはiPhone 8などではホームボタンの触覚フィードバックに使われているが、ホームボタンを廃止したiPhone Xでは3D Touchにしか使われていない。あまり使われていない3D Touchのために、Taptic Engineは貴重なiPhoneの本体スペースを占有しているわけだ。

3D Touch機能を廃止すれば、Taptic Engineを本体から取り除いて軽量化できる。

代替案は?

メニューをショートカットできる3D Touchは多くのアプリにも採用されていて、今さら廃止するなら代替案が必要だ。最も簡単な代替案は、「強く押す」を「長く押す」に変えることだ。「長く押す」のは「強く押す」よりも時間は掛かるが、なんとかなりそう。

現行のiOSではアイコンの長押しには「アプリの削除」が割り当てられているので変更が必要だ。

トレンドにならなかった3D Touch

ノッチデザインなどiPhoneに投入された先進の機能・デザインが、他社のスマートフォンに模倣されるケースは多いが、3D Touch機能を追随する企業はなかった。OSの対応が必要なので、ハードとOSを一体で開発できるApple以外では難しいかもしれないが、3D Touchの訴求効果がそれほどなかったということでもある。

こうしてみると、ホームボタンを廃止した時点で、3D Touchの運命も決まっていたかもしれない。

www.kantakayama.com

新型Apple Watch4は登山者向け? 登山用ウォッチと比較

<追記:2018/09/13>

Apple Watch series 4が発表になりました。series 3との比較はこちら

豊富な情報量の新型Apple Watch 4

先日流出した新型Apple Watch series 4の画像は衝撃的だった。

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いろいろと想像できる画像だが、一番の注目は見たことがない新フェイスだろう。じっと見ていたら、この豊富な情報量を表示するフェイスは登山に使えるのではと思ってきた。登山用腕時計と機能を比較してみよう。

登山用時計に必要な機能との比較

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気圧

登山用時計では定番の機能。気圧で天気の変化を予測する。Apple Watch series 3でも内蔵している。

高度

高度測定することで、自分の場所を把握できる。これもすでに内蔵している。

コンパス

自分がどちら向かって進んでいるのかがわかる。Apple Watchはジャイロスコープを内蔵して自分が向いている方角を示してくれる。

GPS

遭難しないために、登山にはもはや必須の機能。Apple Watch series 2から内蔵。

日の出・日の入り

夜間の登山は危険だ。今回のフェイスに地球のアイコンがあるのは、日の出・日の入りをすぐにわかるためでは? 先日はタイマーかと思ったが、右下の数値は日の入りまでの時間を表示していると思われる。ここまで日の出・日の入りを推す必然性がある用途は登山ぐらいでは?

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右下の数値は日の入りまでの時間?

防水

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急に雨が降ることもあれば、浅い川を渡ることもある。新Apple Watchは物理的なボタンを廃して、防水性能をより高めていると言われる。現行モデルでも水泳ができるほど耐水性能は高いのに、さらに高めるのはタフな登山への用途も視野に入れているからかもしれない。

ライト

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watch OS4のライト機能

夜間登山に懐中電灯は必須だが、ちょっと手元を照らすライトがあると便利。watch OS 4からライト機能が使えるようになっている。

温度計

気温がわかれば天候の急変がわかるし、自分の服装を調整する参考にもなる。温度計機能は現行Apple Watchにないが、流出画像の右上の数値は明らかに温度(華氏)だ。新型Apple Watch 4では温度計センサーを内蔵している証拠かと。

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紫外線

紫外線を計測できるセンサーを内蔵しているアウトドアウォッチもある。皮膚がんを引き起こす紫外線を過度に浴びないためにUVを計測するのは重要だ。流出画像の左下はUVI(紫外線指数)だ。新Apple Watch 4は紫外線センサーを内蔵しているのでは。紫外線は場所により大きく数値が異なるので、ネットの天気情報の数値を表示しても意味がない。

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最も重要な連続使用時間は?

様々な機能を比較してみたが、新フェイスに表示してある数値を本当に計測できれば、新型Apple Watchは登山時計として十分に使えそうだ。

実際に登山時計として使う最大のネックはバッテリーだ。現行Apple Watchでは、GPSを使用した連続使用時間は最大5時間。iPhoneを携帯すれば最大18時間使用できるが、野営するような登山ではそれでもバッテリーが保たない。

おまけに、温度計や紫外線などのセンサーが増えれば、それだけバッテリー消費は増える。この課題をAppleは解決できたのだろうか。

登山向けなら、ガラスの強化も

もうひとつ登山向けに必要なのは強度だ。岩場にぶつけることもある登山用時計はタフさも求められる。アルミニウムモデルは強化ガラス(Ion-Xガラス)を用いているが、ステンレスモデルはより強度が高いサファイアクリスタルを用いている。

登山用ならアルミニウムモデルの方が用途に合うので、Apple Watch4ではアルミニウムモデルにもサファイアクリスタルか、より強化したガラスが使われると予想する。

Appleが登山向けとイベントで標榜するかわからないが、流出画像にある機能が実現すれば、登山にも十分つかえそうですね。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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ソニーの新型スマートフォン「Xperia XZ3」とXZ2、iPhone Xを比較する

Xperia XZ3発表!

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ドイツの家電イベント「IFA2018」でソニーは「Xperia XZ3」を発表した。XZ2を日本で発売してから5ヶ月での新モデル。XZ2は当時のスマートフォンのトレンドから外れていて、ソニーのスマートフォンビジネスの苦境が見て取れたが、XZ3では挽回できたか、XZ2と日本市場で最大のライバルになるiPhone Xと比較してみる。

Xperia XZ3・XZ2・iPhone X比較まとめ

  Xperia XZ3 Xperia XZ2 iPhone X
サイズ 158x73x9.9mm 153×72×11.1mm 144x71x7.7mm
重さ 193g 198g 174g
OS Android 9.0 Android8.0 iOS 12
プロセッサ Snapdragon 845 SDM845 A11
画面サイズ 6インチ 5.7インチ 5.8インチ
ディスプレイ OLED 液晶 OLED
解像度 2880 x 1440 2160×1080 2436 x 1125
画面密度 537ppi 424ppi 458ppi
内蔵メモリ 4GB 4GB 3GB(非公開)
外部メモリ microSDXC microSDXC なし
ストレージ 64GB 64GB 64GB・256GB
バッテリー 3330mAh 3,060mAh 2716mAh
アウトカメラ 1920万画素 1920万画素 1200万画素デュアル
インカメラ 1320万画素 500万画素 700万画素
連続通話時間 不明 約38時間 約21時間
ワイヤレス充電 あり あり あり
認証 指紋認証 指紋認証 顔認証
       

本体は薄く、ディスプレイは大きく

全体的にXZ2の時の不満を解消し、iPhone Xなどの現代のトレンドに合わせてきたスペックになっている。

Xperia XZ3は、サイズはXZ2とほとんど変わっていないが、本体は薄くなりディスプレイサイズは6インチに大型化した。これはXperia史上初のOLEDを搭載したことが大きい。

ただiPhone Xと比較するとまだ分厚い。iPhone Xはいわゆるノッチデザインで上部のエリアの一部もディスプレイになっているが、XZ3は上下部に黒い部分が残る。ノッチデザインが嫌いな人には、XZ3のほうが好ましく感じるだろう。

解像度はXZ3がiPhone Xを上回る。XZ3はXperia初のOLEDだが、ブラビアなどでOLEDを扱う技術の蓄積があるから、心配ないだろう。

バッテリー容量はXZ3が3330mAhと多い。連続通話時間は不明だが、OLEDは液晶よりも省電力なので、XZ2よりも長持ちするだろう。

改善したが、ここからが勝負

前モデルから約半年の間によくここまで改良できたと思う。一方で、シングルカメラやiPhoneよりも分厚いボディと、一年前に登場したiPhone Xに劣っている部分もある。

そのiPhone Xの新型をAppleはまもなく発表する。サイズはあまり変わらないようだが、カメラ性能は向上しているかもしれない。

側面タップなどの面白そうな機能もあり、Xperia XZ3は他社のスマートフォンの有力なライバルになるだろうが、ようやくライバルに追いついただけだ。

スマートフォンは新型iPhoneが今後の市場のトレンドを決める。新型iPhoneが登場すると、ライバル会社はAppleに追いつこうと努力するので、Xperiaがそのレースに追いついていけるかが、勝負だ。

iPhone XS、Apple Watch 4の公式画像が流出? 画像でわかる7つの新事実

<追記:2018/09/13>

Apple Watch series 4が発表になりました。series 3との比較はこちら

 

新型iPhoneの公式画像が流出?

公式画像と思われる新型iPhone XSとApple Watchの画像が流出した。完成度の高さから、確かに本物っぽい。この画像から発表される新型iPhoneと新型Apple Watchのことがたくさんわかる。

iPhone XSゴールドモデル?

まずは新型iPhone。

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引用:9to5Mac

この画像からわかるのは、こちら。概ね噂通り。

  • iPhone Xのデザインを踏襲
  • Plusモデルの存在
  • ゴールドモデル

iPhone Xのデザインを踏襲

噂通り全モデルでホームボタンを削除したフルディスプレイになるようだ。拡大すると、センサーとフロントカメラがうっすらと見えるので、ノッチも健在。

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Plusモデルの存在

噂通りの5.8インチOLED、6.5インチOLED iPhone XSが重なっている画像だ。

  • 5.8インチOLED・・・iPhone XS
  • 6.5インチOLED・・・iPhone XS Plus?

気になるのは、油膜のような新しい壁紙。iPhoneの公式壁紙は性能を表している事が多い。インクが流れる美しい壁紙は新しい機能3D Touchを強調していた。

この複雑な色の壁紙は、精細なOLEDディスプレイをPRしていると思えるので、両モデルがOLEDであることを示唆していると思われる。

名称はどうなるのだろう。Plusという名称がないという噂もあったのでiPad Mini後継となるかと思ったが、この画像はiPhoneファミリーとして販売することを意味する。

素直にiPhone XS Plusになるか、iPadみたいに名称は同じで、5.8インチモデル、6.5インチモデルと呼ぶ可能性もある。

今までのPlusモデルは、無印iPhoneよりも高性能カメラを内蔵していた。iPhone 8シリーズはPlusだけがツインカメラをもっている。

この画像からは背面カメラは見えないところをみると、そこは強調する点ではなく、現場のiPhone X、iPhone 8と同等のカメラを採用すると思われる。

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iPhone 8は背面の違いを強調していた

そうなると、両モデルは、ディスプレイサイズ以外同じスペックだろう。昨年のiPhone XはiPhone 8 Plusよりも高スペックだったので、今年Plusモデルのほうが高性能にするとは考えづらい。

同スペックであれば、”Plus”の名称を使う必要がないので、今年はPlusではなく、iPhone XS 5.8インチ・6.5インチモデルと呼ばれると予想する。

ゴールドモデル

今までのゴールドよりもかなり渋い色に見える。高級モデルであるiPhone Xの後継だからか。iPhone Xにはゴールドモデルはなかった。

ゴールドは中国でうける色だ。スマートフォン市場が飽和しつつある今、Appleにとってアジアは重要な市場だ。ゴールドモデルの復活は中国市場重視と言える。

または女性にも受ける色なので、iPhone XSのマーケット拡大に貢献するはずだ。新興国にフォーカスするなら、価格も下がると思われる。

ついにデザインが変わるApple Watch series 4

Apple Watchの方が、変更点は多い。

  • 画面が広い?
  • 低くなったデジタルクラウン
  • 中央の謎の穴
  • 平たいサイドボタン
  • 新しいフェイス

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画面が広い?

噂では画面が大型化すると言われているが、画像の縁が黒いので、この画像からはよくわからない。左上のアラームのアイコンが現行モデルより少し隅に寄っている気もする。

全体のデザインは変わっておらず、今までのバンドも使えそうだ。

低くなったデジタルクラウン

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Apple Watch series 3から登場したCellularモデルは、デジタルクラウンが赤くなっていたが、Apple Watch 4では縁取りだけとなっていて、こちらの方がスマートなデザインに見える。

この画像のおかげで、Apple Watch 4にも通常モデルとCellularモデルがあるのがわかる。どちらかのモデルしかなければ赤くする必要はない。

現行のデジタルクラウンと比較すると、ギザギザの部分が周囲を覆い、現行よりも高さがないように見える。

新Apple Watchは防水機能を高めるために物理的なボタンを廃したと噂されている。デジタルクラウンのボタン機構がaptic Engineによる触覚フィードバックに代わったからか。

デジタルクラウンはボタンとしてではなく回転する機構になっているので、高さを減らしても回転できやすいようにギザギザを増やしたと思われる。

中央の謎の穴

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デジタルクラウンとサイドボタンの間に小さな穴があるように見える。形状から、頻繁に使うものではなく、リセットボタンのようだ。

物理的ボタンを廃すると防水性能を高められるが、フリーズした時に対処できなくなる。この穴にピンを刺して、Apple Watchをリセットできるのではないか。

平らになったサイドボタン

デジタルクラウンと同様にサイドボタンも平たくなったようにみえる。物理的なボタンではなく、iPhone 8のホームボタンのような機構と思われる。

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新しいフェイス

恐ろしく情報量が多いフェイスだ。コンプリケーションが最大5つしか表示できず、情報量が少ないと批判もあった今までのモデルから、一気に増えて、9つのコンプリケーションが確認できる。今までにないコンプリケーションも多く、四隅にアイコンだけではなく、扇形に情報を表示できるのが新しい。

WWDCでは、このコンプリケーションの発表がなかった。秋のイベントで”隠し玉”の機能を発表することはよくあるが、新ハード専用の機能が多い。3D Touchや昨年のFace IDもそうだった。

画面をいっぱい使う新コンプリケーションは、画面が大型化した新型Apple Watch専用の可能性が高い。

確認できるコンプリケーション

  • 温度計
  • ストップウォッチ
  • スケジュール
  • 紫外線 (UVI)
  • 日の入り?
  • 日付
  • アクティビティリング
  • ミュージック(ボリューム)
  • 地球(日の出・日の入りを確認できる)

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温度計

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ストップウォッチ

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スケジュール

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紫外線?

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アラーム?

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日付・アクティビティ・ミュージック・地球

画像からいろいろわかる

ここまで見てきたように画像からいろいろな新事実がわかって、噂の真偽を確認できた。もちろん、この画像が偽物の可能性はある。

この画像を見る限りiPhone Xユーザーは買い換える必要性があまりわからない。

Apple Watchユーザーは、新コンプリケーションが新型Apple Watchしか使えないなら、買い換える価値があると思う。

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Apple秋イベントの招待状の意味を推理する

イベントの季節

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Appleがメディアに9月のイベントの招待状を送った。開催日は9月12日午前10時(現地時間)、場所は昨年と同様Apple本社のスティーブ・ジョブズ・シアター。

ここまですべて予想通り。

毎年招待状のデザインは、イベントで発表する製品を示唆していると言われる。どういう意味があるのか考えてみよう。

金色はiPhone XSのカラー?

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今年の招待状は高級感溢れるデザイン。ゴールドの円に、金色の文字。招待状の色は新製品の本体色を示唆したことが多い。

カラフルなデザインの招待だった時は、iPhone 5Cを発表した。噂では、新型iPhoneにゴールドバージョンがあると言われる。現行のiPhone Xにはゴールドモデルがないので、新たな”売り”としたいのだろう。

Apple Watchの高級モデルはない?

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他の製品はどうだろう? 

現行モデルでは、iPad、iPad Pro、MacBookにゴールドモデルがある。すでにゴールドモデルが存在している製品を出しても”売り”にはならないので、これらの製品のゴールドモデルはイベントの目玉にはならないだろう。

新製品が噂される中で、Apple Watchもゴールドプレミアムという色を用意している。ピンクのバンドとセットで売られて、優しい色の組み合わせとなっている。Apple Watchは高級バージョンのモデルを減らし、スポーツモデルに特価してきているので、この招待状のデザインのような高級モデルは登場しないと予想する(セラミックモデルであるApple Watch Editonは残るでしょうが)。

Apple本社にそっくり

次に目が行くのは中央の円だ。この円は何を意味しているのか。一番最初に思いつくのは、イベント会場のApple本社だ。

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確かに似ている

昨年秋のイベントのときは、まだ完成していなかったが、その時も新オフィスの説明をしていたし、ちょっと今更感がある。メッセージと合わせて「Apple本社に集合!」という意味はあると思うが。

新型Apple Watchが円形になる?

現行Apple製品の中で円形のものはない。思いつくのはiPhoneやMacを買った時のケーブルが円状に梱包されているぐらい。

一時期噂になったApple Watchのフェイスが円形に変わることを示唆しているのだろうか。最近の情報ではApple Watchのサイズは変わらず、画面だけが大型化するものが多い。今のApple Watchのインターフェイスは角型を前提としていて、ベータ版が公開されているwatchOS 5でも円型インターフェイスの証拠は見つかっていない。

他に発表が予想されている製品のAirPowerも、すでにデザインが公開されているので、円型ではない。

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大規模アップデートを予告?

円は、角がない完全な形だ。この金色の円は、多くのモデルを発表して、完璧なラインナップを用意することを意味しているのではないか。今年は噂になっている新製品がかなり多い。

噂になっている新製品

  • iPhone XS (5.8インチOLEDモデル)
  • iPhone XS Plus (6.5インチOLEDモデル)
  • iPhone 9 (6.1インチ液晶モデル)
  • Apple Watch series 4
  • 廉価版Macbook
  • Mac mini
  • iPad Pro
  • AirPower

  • 新型AirPods

 

イベントの時間は限られているので、MacとiPadの発表は別のイベントかサイレントローンチになるかと思ったが、この円は全てのモデルを発表することを意味しているかもしれない。

Gather Roundの意味は?

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メッセージにある「Gather Round」はどういう意味なのだろう。「集まる」「引き寄せる」といった意味なので、これは円形のApple本社(スティーブ・ジョブズ・シアター)に人が集まることと、たくさんの新製品が集合することを示唆しているのではないか。

今年は盛りだくさん

上述した製品すべてを本当に発表するなら、かなり駆け足の発表になりそうだ。 

今年から招待客のパスがiPhoneのWalletに対応したそうだ。招待客全員がiPhoneを持っている前提なのだろう(それはそうですよね)。ひょっとすると、以前噂になったNFC開放を示唆しているのかもしれないですね。

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Apple福岡天神の移転はAppleの戦略どおり

移転!

Apple福岡天神の移転話がでている。

移転先は地下1階地上1階の路面店で、今の店舗よりもかなり広い。今の福岡天神店は狭く、Appleが積極的に行っているセミナーなども行いづらい。

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福岡の一等地

新店舗予定地は「仮称)天神2丁目計画」と呼ばれている場所で、今の店舗のすぐそばで、デパートにもより近く、福岡の一等地だ。

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先日のApple京都オープンの時にAppleは「数年内に既存店舗のリニューアルを予定している」と発表していた。最近のAppleストアは販売だけではなく、多くのイベントを積極的に開催し、地域の拠点としてAppleブランドイメージの向上に努めており、世界各地で新築・改築を進めている。

このApple福岡天神も、その戦略の一環だ。

Apple渋谷は?

そうなると気になるのは、一時休業したまま、リニューアルオープンしない渋谷店だ。福岡天神のようなよい出物がでるのを待っているのだろう。Apple京都といい、Appleの店舗はいい立地ばかりですからねえ。 

 

クレジットカード・電子マネーが日本で普及しない理由

クレカ嫌いの日本人

スマホ決済が注目を浴びているのは、日本でキャッシュレス決済が浸透していないことが背景にある。f:id:tkan1111:20180830085059p:plain

日本のキャッシュレス決済比率は18.4%。ドイツ以外のほとんどの国より低い。

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どうして日本では普及しないのか理由をあげてみます。

治安が良い

防犯カメラのキャラクター

現金を扱わないメリットのひとつは盗難に合わないことだ。現金を店に置いておけば強盗にあうかもしれないし、財布を持ち歩けばスリや落とすリスクがある。治安が良い日本では盗難のリスクが低いし、落とした財布も返ってくることも多い。

入金しやすい

銀行員のイラスト

現金で集金すると日々の売上を銀行へ持っていって入金する必要がある。銀行が遠ければ手間だし、輸送中に強盗に遭うかもしれない。

日本の街のいたるところに金融機関がある。郵便局やコンビニ、地方銀行、信用金庫。他国と比較して入金しやすい。

紙幣がきれい

一万円札のイラスト(お金・紙幣)

外国へ行って驚くのは紙幣が汚いこと。アメリカ、中国、東南アジア、紙質によるかもしれないが、どこの紙幣もくしゃくしゃ。不潔なだけではなく、揃えて数えるのも大変だ。その点、日本の紙幣はきれいで、整理しやすい。

偽札がない

偽札のイラスト(一万円札)

日本で偽札事件って、随分ないですよね。

現金が手に入りやすい

ATMを使う人のイラスト

日本のコンビニは大体ATMが設置してあり、いつでも現金が引き出せる。逆にカードを使うメリットが小さい。

借金が嫌い

借金で悩む女性のイラスト(カード)

人様から借金してはいけないと親に教わる日本人。借金できるのは信用があるからだし、負債は資産のひとつでもあるのだが。いまだにクレジットカードを使うのが怖い、嫌だという人も多い。

デビットカードの失敗

デビットカードのイラスト

1998年、日本の金融機関がデビットカードを流行らそうとしたが、うまくいかなかった。決済手数料が高く個人商店が躊躇したのが理由だった。その嫌な記憶があるので、クレジットカードや電子マネーに日本人が消極的になったと言われる。

アメリカのクレジットカードにはデビットカード機能も付帯しているほど一般的だ。

個人商店が多い

商店のイラスト

日本は個人商店の割合がアメリカよりも高い。クレジットカード払いに対応するためには店舗は端末を用意し、決済手数料も取られる。大手企業なら手数料をカバーできるだろうし、端末を一括で注文できるが、個人商店にとっては数%の手数料も死活問題だ。

まとめ

日本は治安が良くて、街がコンパクト。銀行もコンビニもたくさんある。要は日本の街が便利すぎて、新しいサービスを入り込む余地がなかったから、クレジットカードが普及しなかった。

ITの進歩で、キャッシュレスのメリットは増大している。キャッシュレス化が進めば、個人情報と売上情報をリンクさせてマーケティングに使えるし、現金管理の手間もなくなる。

個人商店の負担が小さいQRコード決済は良いチャンスだ。

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各社のスマホ決済・QRコード決済サービスを比較する

Amazonがリアル店舗に進出?

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アマゾンジャパンが、自社の決済サービス「Amazon Pay」をリアル店舗に展開すると発表した。

netshop.impress.co.jp

既存のAmazonのアプリで表示したQRコードを店舗で見せることで、Amazonアカウントに登録したカードで代金を支払うことができる。顧客はクレジットカードを提示する必要もないし、個人情報を店舗側に晒す必要もない。

店舗側もレジにカメラ付きタブレットを置くだけでよく、クレジットカードや電子マネーの読み取り機を購入・レンタルする必要がない。

店舗がクレジットカード払いを嫌がる要因のひとつは、決済手数料だ。Amazon Payの決済手数料は3.5%と他のカードと同程度の手数料を取る予定だが、2020年までは店舗側タブレットを提供するNIPPON Tabletが手数料を負担するそうだ。

日本が先行した背景

ECサイトでのAmazon Payを使う取り組みはアメリカなど他国でも実施しているが、今回のリアル店舗でのAmazon Payの導入は日本が先行している。Amazonのようなグローバル企業のサービスが日本を優先するケースはまれだ。その背景には、QRコード決済の競争の激化がある。

よく言われることだが、日本は現金決済が強く、電子マネーはおろかクレジットカード払いも他国と比較して少ない。日本のキャッシュレス決済は約18%に対し、中国では60%がキャッシュレス払いだ(韓国は9割近い!)。

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引用:経済産業省

中国では屋台の支払いでもQRコードが使われており、現金を使えない店舗も増えている。

中国の状況に感化されて、LINEの「LINE Pay」、楽天の「楽天ペイ」、ドコモの「d払い」日本でも多くの企業がQRコード決済に本格参入を果たしている。

本格普及して、どこかの企業が市場を占有する前にアマゾンジャパンも参入しておきたかったのだろう。

「コード払い」と「読み取り払い」

QRコード決済は二種類の方法がある。

  • コード払い
  • 読み取り払い

顧客と店舗どちらがQRコードを見せるかの違いだ。

「コード払い」は、ユーザーが自分のアカウントのQRコードを提示して決済する。今回のAmazon Payはこの方式。

「読み取り払い」は、店舗側が提示する価格の埋め込んだQRコードを顧客が読み込み、支払う方式。中国で使われているのは、主にこちらの方式。

各サービスの比較

まだ普及が進んでいないので、顧客がサービスを選ぶというより、買い物をする店舗がそのサービスを導入していたら使えるというのが現状だ。

店舗が導入する際の判断材料が、決済手数料だ。カード払いなど、現金以外の決済だと手数料を店舗は運営会社に支払う必要がある。

LINE Payが2021年まで手数料無料を打ち出し、他社も追随している。楽天は自身がカード運営会社として手数料収入を稼いでいるので、無料にしづらいのだろう。

 

サービス名 コード払い 読み取り払い ポイント 決済手数料
LINE Pay あり 2021年で無料
楽天Pay あり 約3%
d払い あり 非公開
Yahoo!ウォレット (9月開始予定) あり 2021年で無料
Amazon Pay なし 2021年で無料

d払いとAmazon Payは、店舗がQRコードを提示する「読み取り払い」に現時点では対応していない。d払いは携帯料金との統合、Amazon Payは強力なAmazonアカウントでの支払いが売りなので、ユーザーがアカウント代わりにQRコードを提示する「コード払い」が主流となっている。

Amazon以外は利用するとポイントがつく。ヤフーはTポイントだ。現状はどの店舗でスマホ決済が使えるのか見てみよう。

QRコード決済が使える主な店舗

LINE Pay

ローソンで使えるのが大きい。モンテローザ系居酒屋はタブレットでのオーダーも早かったし、スマホ決済の導入も早い。

LINE Pay

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楽天ペイ

こちらもローソンが対応。強い営業力を背景に個人の飲食店にも普及している。

楽天ペイ: アプリ決済が使えるお店

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d払い

高島屋で使えるのですね。アパレル関係が強いの百貨店絡みでしょうか。

d払いが使える街のお店をさがす|dポイントがたまる・つかえるスマホ決済!

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Yahoo!ウォレット

LINEや楽天に比べて遅れを取っている印象。自社グループのヤフオクドームが対応。

https://wallet.yahoo.co.jp/shop/payment/

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乱立のまま普及する?

複数のサービスが競争する構図は電子マネーのときと同じだ。どこかの一社が競争に勝って市場を占有するより、QRコード決済の場合導入コストが低いので、多くのサービスに対応する店舗が増えていくと予想する。特に、生成したQRコードをプライスタグ貼付すればよい「読み取り払い」なら店舗側の負担は小さい。

現金払いが嫌な筆者のような人間にとっては、どのサービスでもよいから早く普及してほしいところだ。

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Apple Watchで音楽が聴けない時の対処法

Apple Watchで音楽が聴けない

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Apple Watchを使っている人でスマートウォッチに慣れていない人には戸惑うことも多いと思います。「音が出ない」「音楽が聴けない」は、最もつまづく点のひとつです。ここでは「音が出ない」時の対処方法を記しておきます。

watchOS 4.3.2で検証。

AirPodsで音が出ない時は、こちら

Apple Watchで音楽が聞こえない時の対処法

本体からは音楽を流せない

Apple Watchはスピーカーを内蔵しているが、通話やアラーム、アプリの出力音だけで、音楽を流すことができない。これはApple Watchの仕様なのでどうすることもできない。Apple Watchから音楽を流したい時は、Bluetoothイヤホンを接続する必要がある。

Bluetoothイヤホンがつながっていない

Bluetoothの設定はiPhoneから引き継ぐので、Apple Watch独自で設定する必要はないが、マルチポイント機能を持たないAirPodsのようなイヤホンの場合、デバイスの切り替えが必要だ。

Bluetoothデバイスの接続方法
  1. Apple Watchの「設定」→「Bluetooth」
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  2. Bluetoothデバイスを選択

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音楽ソースでApple Watchを選択した時も、接続するBluetoothデバイスを選ぶことができる。

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曲が未登録

Apple Watchから音楽を流すためには、Apple Watchに曲を登録する必要がある。iPhoneからApple Watchに曲を転送する。

曲の転送方法
  1. iPhoneのアイコン「Watch」→「ミュージック」を選択

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  2. 「ミュージックを追加」を選択→iPhoneの「プレイリスト」や曲を選択
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watchOS 3までは、2GB(または250曲)しか転送できない制限があったが、watchOS 4からは、ストレージ容量が許す限り転送できる。それでもApple Watchのストレージは8GBか16GBしかない。自分のライブラリすべての曲を転送することができない人も多いだろう。

そういう人はApple Watchのストレージ容量に合わせた曲数のプレイリストをiTunesで作成すると良い。Cellular版Apple Watchなら、Apple Musicも使う手もある。

iPhoneの曲しか流せない

Apple Watchを使っていて良くあるのは、iPhoneの曲は流せるのに、Apple Watchの曲を流せないこと。

iPhoneを一緒に持ち歩くならストレージが豊富なiPhoneの曲を流したほうが良いように思えるが、BluetoothイヤホンがiPhoneにつながっていると、Apple Watchからの音声はBluetoothイヤホンではなく、内蔵スピーカーから出力される。たとえば、Nike+を使ってランニングしている時、AirPodsからiPhoneの音楽が流れて、音声フィードバックはApple Watchから出力される。AirPodsをつけているので、音声フィードバックは聴こえないので、困ってしまう。

Apple Watchの曲を流す時はApple Watchのライブラリを選ぶ必要がある。

ここでつまづきやすいのが「再生中」と「ミュージック」。とても似た画面なのに「再生中」と「ミュージック」では挙動が異なる。

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左がiPhoneから「再生中」画面、右がiPhoneの「ミュージック」を再生している画面

Apple Watchで音楽を聴くと「再生中」の画面が表示される。

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Apple Watchだけではなく、Apple Watchを装着してiPhoneから音楽を流すときにも「再生中」画面をオーディオコントローラーとして利用できる。

iPhoneの曲が流れていて、Apple Watchの曲に変更したい時はソースを変更する。

「再生中」でのソースの切り替え方法
  1. 「再生中」画面を選択
  2. 左上のソースをタップ 
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  3. 「Apple Watch」を選択
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「ミュージック」でのソースの切り替え方法
  1. 「ミュージック」画面を表示
  2. この画面の場合、左上の「iPhone上」をタップ

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  3. 「再生中」をタップ。わかりづらいが、この「再生中」はApple Watchの曲を指す。下の「ライブラリ」はApple Watchの曲のことだ
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  4. この画面になればApple Watchから音楽が流れている。f:id:tkan1111:20180829104315j:plain

ややこしいですね。よく見ると表示が異なります。

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左がiPhoneの曲、右がApple Watchの曲を再生している画面
「ミュージック」画面の意味

Apple Watchの「ミュージック」画面は本当に分かりづらい。

上段はiPhoneのライブラリ。選択するとiPhoneの「プレイリスト」や曲を選ぶことができる。

中段は、Apple Watchで再生中の曲。選択すると、オーディオコントローラー画面になって(ただし「再生中」の画面ではない)、再生・早送りなどができる。

下段は、Apple Watchのライブラリ選択するとApple Watchの「プレイリスト」が選べる。中段と下段には何の説明もないのと、オーディオコントローラー画面が「再生中」とうり二つなのに、挙動が違うから混乱する。

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iPhoneの曲に変更するのもちょっとややこしい。

「ミュージック」でiPhoneの曲に変更する方法
  1. 「ミュージック」→「iPhone上」をタップ
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  2. 「再生中」を選択。別の曲を聴きたいなら、下の「プレイリスト」「アーティスト」などを選択

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Apple Watchで音楽を聴くためのまとめ

  • Bluetoothデバイスを用意する
  • 曲を転送する
  • 「ミュージック」のソースにApple Watchを選択

とくに「ミュージック」と「再生中」がややこしいので、しっかり理解しておこう。

iPhone XS Plusの代わりにiPad Pro miniが発表される?

iPhone XS Plusではない⁉

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引用:Appleinsider

Appleが新型iPhoneの名称を度々変更しており、大画面OLED版iPhoneが「iPhone XS Plus」ではない可能性があるとBloombergが報じている。

本サイトでは3タイプのiPhoneの名称を、

  • 5.8インチOLED・・・iPhone XS
  • 6.1インチ液晶・・・iPhone 9
  • 6.5インチOLED・・・iPhone XS Plus 

と予測しているが、iPhone XS Plusにしない理由はなんだろう?

定着した”Plus”

iPhoneのPlusシリーズは2014年のiPhone 6 Plusからはじまり、昨年のiPhone 8 Plusまで続いている人気機種だ。”Plus”という名称は定着しているように思えるのに、変更する理由があるのだろうか。

もし本当に名称を変更するなら、このサイズのデバイスをスマートフォンと別のものにAppleがしたい思惑があるのだろう。

iPad Pro mini?

iPhone XS PlusはOLEDフルスクリーンを既存のiPhone 8 Plusのサイズのボディに搭載し、6.5インチというiPhone史上過去最大の画面サイズとなると言われている。ファブレットと呼ばれる『Galaxy Note 8』の6.3インチよりさらに大きく、7.5インチのiPad miniにも近づく画面サイズだ。

サムソンが積極的に使っている”ファブレット”という名称をAppleは使いたくないだろう。

iPad miniは長らくモデルチェンジを行っておらず、このまま消滅すると言われているが、この巨大スマートフォンをAppleは”iPad Pro mini”として売りたいのかもしれない。新型iPhoneは、Apple Pencilに対応し、iPadに近い性能をもつ。 

近年iOSはiPhoneよりもiPad向け機能を充実しており、将来のMacへの統合も視野に入れて、iPadを”次世代パーソナルコンピューター”としたいとAppleの思惑が透けて見える。

今回のAppleのイベントではiPad Proの新型発表の噂もある。Apple Watch、AirPowerなどの発表も予測されており、iPadは別イベントかと思ったが、iPad Pro、iPad Pro miniを同時発表するなら、合点がいく。

iPhoneのPlusシリーズがiPadに移行すれば、iPhoneユーザーをiPadユーザーへの橋渡しになる。

方針の大転換はあるか?

iPadとiPhoneを分け隔てるのはiOSの仕様だ。同じバージョンのiOSをiPadにインストールするとタブレット的な動きをし、iPhoneにインストールするとスマートフォン的な動きになる。iPadにもLTE対応モデルがあり、両者のハードの差は思ったよりも小さい。

ただ、定着した”Plus”の名称を廃止するのはもったいない。やはりiPhone XS Plusだと思いますけどねえ。

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【レビュー】BOSEのワイヤレスイヤホン『QuietControl 30 wireless headphones』

AirPodsの欠点をカバー

 

外出時はAirPodsを使っているが、最近自宅ではBOSEのワイヤレスイヤホン『QuietControl 30 wireless headphones』(以下、QC30)を使用している。

AirPods最大の欠点は、マルチポイントではないこと。MacとiPhoneで併用する時に、いちいち切り替えないといけない。外出の際に、MacからiPhoneに切り替えるのが面倒だ。

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QC30の特長

  1. ワイヤレス
  2. ノイズキャンセリング
  3. マルチポイント
  4. 連続使用時間

文句ないワイヤレス機能

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QC30はBluetoothワイヤレスイヤホンだ(Bluetoothのバージョンは非公開)。遅延はほとんどなく、デバイスから10mぐらい離れても切断されることもない。

左右のイヤホンがバッテリー内臓の本体と繋がっている、ネックバンド型と呼ばれる形状をしているので、完全ワイヤレスイヤホンと異なり、当然だが本体は大きいし、首になにか乗っている感触はする。Tシャツみたいな襟なしの服を着ていると肌にあたって、気になりはする。ただ、本体自体は軽いので、重いと感じたことはない。

完全ワイヤレスイヤホンよりも便利なのは、耳から外してもイヤホンが本体からぶら下がるだけで、落ちないことだ。AirPodsだと、人から話しかけられて外す時は指でつまんでいるか、ケースにしまう必要がある。

ノイズキャンセリング機能が優秀過ぎて、人の声が聞こえないことも多く、イヤホンを耳から外す機会も多いので、重宝する。

ワイヤレスイヤホンでは一番のノイキャン性能

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ノイズキャンセリング機能は、おそらくワイヤレスイヤホンの中では一番だと思われる。似た仕様だとソニー製品がライバル機になるが、筆者が試した限りではQC30の方がノイズキャンセリングの性能は高い。

そんなに良い耳を持っているわけではないが、BOSEの方がノイズを排除しているように聴こえる。耳につくエアコンや電車の騒音はほぼシャットダウンできる。飛行機の騒音はすべてではないが、音楽を聴いていれば気にならないレベルに落ち着かせることができる。

SONYの完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000X』は片耳しかノイズキャンセリング機能をもっておらず、ノイズを排除しきれていない。QC30とほぼ同じ形状のWI-1000Xは、ノイズキャンセリングの性能はほぼ同等だが、ホワイトノイズに近い音が耳にひっかかる気がする。ただ、音楽を聴いている状態なら、気が付かない程度ではある。

QC30はスマホのアプリからコントロールでき、ノイズキャンセリングも12段階で調整できる。もっとも、ノイズキャンセリングが効いているかどうか試す以外に、使ったことはないが。

オーディオコントローラー横のボタンでもノイズキャンセリングレベルの調整ができるのも初めて知った。

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上部のボタンでノイズキャンセリングレベルを調整できる
 

iPhoneとMacで切り替える必要なし

QC30はマルチポイントに対応しているので、MacとiPhoneと同時に接続できる。

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デバイスの切り替えを行うことなく、どちらからでも音を出力することができる。両方から音を流した時は、最初に流れた方を優先する。

切り替えがいらないし、電源を入れたときに、『iPhoneとMacbook Proと接続しました』と音声メッセージが流れるのでどのデバイスに繋がったかわかる。

長い連続使用時間

ネックバンドにバッテリーを内蔵しているおかげで、最大連続使用時間が10時間とかなり長い。ノイズキャンセリングイヤホンがもっとも活躍するだろう長距離フライトでも大抵は大丈夫だ。

スタンバイタイマーもついているので、未使用の間にバッテリーが消耗することはない(スタンバイの時間はアプリで設定可能)。

その他便利な点と、ちょっとイマイチな点

BOSEの製品は息の長いのが多く、QC30は発売から2年近く経過しているが、BOSEは今でもファームウェアのバージョンアップを行ってくれる。バージョンアップに30分ぐらいかかるが、2018年7月11日にも1.5.1から2.5.3にバージョンアップしている。リリースノートをみると、バグフィックスとマルチポイントアクセス機能の強化だそうだ(効果は実感できなかったが)。

気になるイヤホンのつけ心地も悪くない。耳に入れるパットと一体型のイヤーフックのおかげで耳から外れることはない。

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オーディオコントローラーはボリュームと再生・停止。再生・停止ボタンを2度押しで曲をスキップ。こちらはiPhoneユーザーには馴染みですね。

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iPhoneユーザーには関係ないが、NFCにも対応している(暗くて見づらいが、オーディオコントローラーにNFCマークがある)。

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イマイチな点は、充電するのが面倒なことだ。

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Micro USBの標準的な端子なのだが、ゴムのカバーがついていて毎回外すのが面倒なのと、そもそもMicro USBケーブルを指すのが面倒くさい。ケーブルを挿すのが面倒とは、もはや廃人っぽいが、ワイヤレス充電に慣れると、上下の向きが決まっているMicro USBの充電はうざい作業に感じてしまう。形状からワイヤレス充電は難しいと思うが、マグネット式だととても便利だ。

34,560円(Amazon調べ。2018/08/27)とAirPodsよりも高いがソニーのライバル機とほぼ同じ価格。発売から2年が経過しようとしていて、新製品がでてもおかしくはないが、今購入しても後悔はしないだろう。