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Apple Watchでマンションエントランスのオートロックを開ける方法

スマートホームを目指す

スマートロック「Qrio Lock」を導入し、マンションの部屋の鍵はApple Watchで開くようになった。

ところが、マンション住まいの場合、エントランスがオートロックになっている物件が多い。物理的な鍵で開けるタイプは仕方がないが、オートロックの中には鍵をエントランスのセンサーに近づけるだけで自動ドアが開くようになっているタイプがある。

カードタイプもあるが、美和ロックの「ノンタッチキーシリーズ」なら、電磁誘導波で通信できる電磁石が鍵に内蔵されている。この電磁石があれば、鍵がなくてもオートロックを開けることができる。

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電磁石を取り外す

このタイプの鍵はネジを1本取るとカバーが外れて、電磁石が現れる。思ったよりも小さいのがわかる。

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Apple Watchと比べると、こんなに小さい。

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この電磁石をApple Watchと一緒に持ち歩ければ、Apple Watchでエントランスのオートロックを解除できる。といっても、もしこの電磁石を落としてしまうとマンションに入れなくなってしまうので慎重に身につける必要がある。

そこで、Apple Watchのスポーツループバンドを用いる。スポーツループバンドはマジックテープなので、電磁石を固定するのに便利だし、取り外しも容易だ。

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百均で購入したマジックテープを使う。短く切って、両面テープで電磁石とマジックテープをくっつける。使用する両面テープは厚みのある粘着力が高いタイプが良い。両面テープも百均。

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電磁石がついたマジックテープをスポーツループバンドに取り付ける。スポーツループバンドの先端が電磁石を巻きつく箇所に取り付けると、落としづらいし、見た目も良い。

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これでApple Watchをエントランスにかざすだけで、オートロックの自動ドアをあけることができる。材料費はわずか200円。

「Apple Wartchのみで外出」を実現

これで、エントランスもマンションの部屋もApple Watchだけで鍵をあけることができるようになったので、Apple Watchだけを身に着けて外出することもできるようになった。買い物もApple Payで支払えば財布も不要だ。

物を持ちたくないランニング時は、特に便利だ。

気になった方は、自己責任で試してみてください。

 

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日本版HomePod登場しても、やっぱりHomePodがスマートスピーカーではない理由

日本版HomePod登場

この夏、HomePodが日本に登場する。米国本土より約1年半遅れての登場だ。各メディアに体験レポートが掲載されている。以前から指摘しているように、やっぱりHomePodは、AlexaやGoogle Homeとは異なりスマートスピーカーではなく、Appleデバイス専用のワイヤレススピーカーだと思う。

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Siriはおまけ

HomePodが登場したのは1年半前。Alexaなどのスマートスピーカーが流行りはじめていた時期で、当時でもHomePodはスマートスピーカーとして周回遅れの評価だった。

あれから1年半経過して、スマートスピーカーとしてのHomePodの性能は、AlexaとGoogle Homeとの差が広がるばかり。

Alexaは、各企業・個人が付与できる「スキル」が充実し、対応した家電も急速に増えてきている。

一方でAppleのボイスアシスタントである「Siri」には「スキル」のような機能付与は実装されておらず、進化しているのかどうかわかりづらい。Appleのスマート家電向け機能「HomeKit」に対応した家電もあまり増えていない。

Appleはプライバシーの観点から音声情報を個人情報と紐付けて解析をしていないのが影響しているのか、Siriの性能はAlexa・Google Homeの後塵を拝している。

だが、HomePodにとって、Siriは主要な機能ではない。ワイヤレススピーカーを便利に使用するために音声で操作できるようにしているだけだ。

ボイスアシスタントがメインのスマートスピーカーとは大きく異なる。

Apple製品専用

HomePodはiPhoneなどのiOSデバイスがないとセットアップが出来ない。Apple TVがあっても、Macがあっても、セットアップが出来ない。対応しているサービスもApple Musicだけで、Spotifyなどの他社のサービスに対応していない。

iOS・MacからはAirPlayでHomePodへ音声を飛ばすことができるが、いちいち行うのは面倒くさい。Siriで命令できれば、まだ便利だが、それもできない。

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音質はすばらしいらしい

体験レポートを読むと、音質はかなり良いらしい。特に2台設置すると、ステレオで再生できて、ちょっとしたオーディオシステムと比べて遜色ないそうだ。

ただ、価格は32,800円。2台設置すれば、65,600円。これぐらいの金額なら、本格的なオーディオシステムも購入検討に入ってくる。

Apple製品専用ワイヤレススピーカー

スマートスピーカーとしてAlexaなどと比較されがちなHomePodだが、HomePodの本質は「Apple製品専用ワイヤレススピーカー」だ。

iOSデバイスでセットアップして、Apple Musicを快適に楽しむのがHomePodの適切な使い方だ。

 

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次期iPhoneの名称を考えてみる。やはりiPhone Ⅺ?

iPhoneの命名規則

iPhoneの名称は法則性がある。「iPhone + 数字」の翌年が「iPhone + 数字 + S」というのが続いてきた。「iPhone + 数字」の時はボディデザインが変更になり、「iPhone + 数字 + S」の時に新しい機能が加わる。

法則が崩れたのは、「iPhone 7」の翌年だ。本来なら「iPhone 7S」が出る年に、「iPhone X」と「iPhone 8」が登場した。「iPhone X」と「iPhone 8」もデザインが大幅に変更したので、ナンバリングの変更は妥当ではある。

標準モデルよりも大型化して機能が追加された場合は「Plus」がつく。たとえば「iPhone 8 Plus」は「iPhone 8」にはないデュアルカメラが内蔵されていた。

昨年は「Plus」モデルはなく、「iPhone XS MAX」と「MAX」がついたが、これは大型化しただけで、新機能が付与されていないからだ。

昨年は「iPhone XR」も登場した。iPhone史上初めてついた「R」は様々な意味があるとAppleは説明するが、シングルカメラ、液晶ディスプレイなことを考えると、「廉価版」の意味が一番強いように思う。

まとめると、こんな感じ。

  • 「iPhone + 数字」・・・標準モデル。ボディデザインが変更になると数字が変わる
  • 「S」・・・新機能を付与
  • 「Plus」・・・大型ディスプレイ + 新機能
  • 「MAX」・・・大型ディスプレイのみ
  • 「R」・・・廉価版

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今年のiPhoneの名称は?

今秋登場する次期iPhoneは昨年と同様に3タイプと言われている。昨年の「iPhone XS」「iPhone XS MAX」「iPhone XR」の後継機が登場すると思われる。

過去の命名法則どおりだとすると、「iPhone 11」「iPhone 11 MAX」「iPhone11R」となるはずだが、ナンバリングが変わるときはボディデザインが変わるときだ。

今でている噂だと、次期iPhoneはトリプルカメラを内蔵するが、ボディデザインは大きく変更されていないようだ。

というか、「iPhone X」以降はフルディスプレイなので、これ以上ボディデザインをいじるのが難しくなってきている。

正面はベゼルレスでもう変更する余地がない、背面はワイヤレス充電に対応するために材質を変更しづらい、ボディサイズもMAXとRモデルがあるので大型化しづらい。

ボディデザインが変更できないとなると、過去の命名規則がそのまま通用しないかもしれない。

それでも、ナンバリングをやめるわけにはいかないだろう。ナンバリングしているモデルはAppleの中ではiPhoneだけだ。iPadもMacもナンバリングはない。

ただ、ナンバリングをやめるなら、十周年モデルだった「iPhone X」のときだったろう。たとえば「iPhone Pro」みたいな名称にして、今後はiPhone Pro (2019年モデル)のようにする手もあったと思う。

あの時点で変わらなかったので、今後もナンバリングは続くと思われる。

ローマ数字になった「iPhone X」の次は「iPhone Ⅺ」となると予想する。

というわけで、次期モデルの名称は、こちら。

  • iPhone Ⅺ
  • iPhone Ⅺ MAX
  • iPhone Ⅺ R

あまりおもしろくないですけど、たぶん、こうでしょう。

 

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SONYのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」の実機をAirPodsと比較。1000XM3にはApple Watchが必須?

良い感じのWF-1000XM3

2年ぶりに登場したSONYのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」は大人気で、売り切れている店舗も多いようだ。実機をソニーストアでたっぷり触ってきたので、日頃使っているAirPodsと比較してみます。

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音質

1000XM3の音質は、AirPodsよりも優れているように感じられた。1000XM3には「音質優先モード」と「回線優先モード」があるが、特に「音質優先モード」は音に迫力があり、さすがSONYといった感じの音質だ。

試用できるイヤホンは、接続性を重視して「回線優先モード」になっている場合が多い。デバイスのアプリで「音質優先モード」に切り替えて試してほしい。とても豊かな音質を味わえるだろう。

ノイズキャンセリング

1000XM3のノイズキャンセリング性能は、かなり高いと感じた。SONYも過去最高の性能と自己評価しているように、他のSONY製品のイヤホン・ヘッドホンと比較しても遜色ない。

音楽を鳴らしていれば、外部の音が気になるケースは少ないだろう。BOSEの「QUIETCONTROL 30」と比較すると、ノイズキャンセリングが少し控えめに感じる騒音もあるが、合格点を与えられる性能だ。

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装着感

2種類3タイプのピースを用意しているので、耳へのフィット感は悪くない。イヤーピースを持たないAirPodsよりも耳にぴったりはまるので、遮音性も高い。ただ、AirPodsと比べると2倍重いので(1000XM3のイヤホンは約8.5g、AirPodsのイヤホンは約4g)、装着していると、耳に重みは感じる。AirPodsが軽すぎるのだけど。

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ケース

実際に触れてみると、写真よりも結構大きい印象がした。イヤホン自体がAirPodsよりも大きいのでケースも感覚的には1.5倍ぐらいある。AirPodsと同様に下部が丸いので直立できない(そこまでAirPodsに似せなくても良いと思うけど)。

イヤホンの取り外しは指を引っ掛けてつまむ感じ。AirPodsのようにイヤホンをひねって取り出すのではないので、ひねった拍子にイヤホンを落とすことはないが、少々コツがいる。

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接続性

1000XM3を試していて、一番気になったのが接続性だ。あくまでもAirPodsと比較していうと、1000XM3はデバイスに接続するまでに時間がかかる(といっても数秒だが)。

ケースから外した時点でイヤホンがBluetoothでデバイスと接続を試みるのだが、AirPodsよりも時間がかかるように感じられた。接続すると音声で知らせてもらうこともできるが、どのタイミングから操作できるのかわかりづらかった。接続していると思ってタッチセンサーを押しても反応しないことが多々あった。

2代目AirPodsの接続が爆速になったので、余計に遅く感じる。AirPodsはケースの蓋をあけるとケースがBluetoothでデバイスと通信を開始するが、1000XM3のケースには通信機能はないので、それが影響しているのかもしれない。感覚的にはAirPodsは常にデバイスとつながっている感じがするが、1000XM3はイヤホンをつけるたびに再接続を試みている印象だ。

また、特に接続した当初は音が安定しないことが何度かあった。多くの電波が飛び交っているソニーストア店内が不安定な環境なせいもあるかもしれないが、AirPodsでは一度も乱れなかった音が、1000XM3だとノイズが入ったり、音が飛んだりした。

もうひとつ、1000XM3用のアプリをデバイスで起動するときも、接続するのに1テンポが間が空き、たまに「接続できません」と表示されることがある(音楽は流れているのに)。AirPodsと違い、OSベースでチューニングできないので仕方がないのかもしれない。

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操作性

1000XM3は左右イヤホンにタッチセンサーが付いていて、再生・停止などの機能が割り当てられている(アプリで変更も可能)。反応も悪くない。タッチする箇所も広く凹んでいるので、ミスすることはないだろう。

AirPodsと比較するとシングルタップなので早く操作できて便利(AirPodsはダブルタップ)。AirPodsもシングルタップで良いのでは?

操作性で気になったのはボリュームをコントロールできないことだ。1000XM3にはボリューム調整のボタンがなく、デバイス側で調整する必要がある。

AirPodsも同様なのだが、AirPodsは「Hey Siri」で命令したり(2代目)、Apple Watchで調整ができる。

1000XM3もGoogleアシスタントを使ってボリューム調整できるが、タッチセンサーで操作した後に音声で命令しないといけない。

1000XM3はApple Watchなどスマートウォッチと併用すると音量が手元で調整できて便利に感じた。

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音質はワイヤレスイヤホン史上最高。スマートウォッチと併用すると吉

音質はかなりいい。特に音質優先モードは、ワイヤレスイヤホン史上最高だと思う。気になったのは接続性とボリューム調整。接続性はあくまでも2代目AirPodsと比較した結果なので、他のワイヤレスイヤホンと比べれば遜色ない。

ボリューム調整はAirPodsでも散々言われた点で、2代目に「Hey Siri」が搭載されて解消された。

1000XM3もGoogleアシスタントを使って調整できるが、スマートウォッチと併用して手元でボリューム調整すると便利だ。

 

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セブンペイの失敗の源流は「セブンプレミアム」の成功にある

セブンペイ撤退

多く報道されているとおり、不正アクセスがありサービス停止していたセブンペイを廃止するとセブン&アイ・ホールディングスが発表した。

セブンイレブンほどの大手が立ち上げたサービスがろくに稼働もしないで廃止になるのはかなり異例だ。

不正アクセスの原因はまだ曖昧なままだが、セキュリティシステムの改修と今回のブランドイメージの悪化を挽回するよりは、いっそ廃止したほうが得策だと判断したのだろう。

ファミペイなど他の多くのサービスが導入に成功しているのに、どうしてセブンペイだけが廃止に追い込まれたのか考えてみます。

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内製化を好むセブンイレブン

セブンペイ失敗のひとつの要因が内製化にあると言われている。セブンイレブンは昔から内製化が好きな企業の印象がある。

プライベートブランド戦略を進めた企業のひとつがセブンイレブンだ。メーカーのブランドではなく、自社ブランドを冠して安価で販売するプライベートブランドで最も成功したのがセブンイレブンだ。「セブンプレミアム」というプライベートブランドの「ブランド化」という新たな潮流を作った。

セブン&アイ・ホールディングスがセブン銀行をはじめたのは2001年。物流と小売企業であるセブンイレブンが銀行業を行うのは当時かなり奇妙に思ったが、これも「内製化」の一環だ。当時からATMはコンビニエンスストアの主要な業務の一環となっていた。これを内製化すれば、手数料収入も得られる。

ネット通販に驚異を感じたセブンイレブンは、インターネットショッピングモール「オムニ7」を立ち上げる。セブン銀行のシステムは金融システムの特殊上、日立製作所や野村総合研究所が開発したが、その時のコストが多額だったからか、オムニ7は社内開発をすすめた。

インターネット企業以外ではシステムの外注化を行う企業が多いが、セブン&アイ・ホールディングスではシステムの内製化のためにシステム情報部の拡張を行った。

これらの取り組みは、セブンイレブンの実質の創業者である鈴木敏文元会長の指示があたっと言われる。セブン銀行もオムニ7も鈴木元会長の強力なリーダーシップにより進められたプロジェクトだ。

セブン銀行は成功したが、オムニ7は思うようにいかず、鈴木会長も退任してしまった。あとには膨張したシステム情報部門だけが残った。

ライバルに追いつくため、また消費税増税前にセブンペイを開始するためにシステム開発を急がざるを得ず、内部のシステム情報部門に頼ることになった。

現経営陣は鈴木体制の否定・改善を目指しているが、社内部門の圧力と成功体験から逃れることができなかったのではと想像する。

期限が迫り、外部の意見を取り入れづらい内部で開発したことがセブンペイ失敗の遠因だったのではないだろうか。そうだとすると、日本有数の成長企業であるセブンイレブンも成功体験の呪縛から逃れられなくなったことになる。

 

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Apple表参道がリニューアル工事。新しいロゴが示すのは本当に川崎と丸の内の新店か?

Apple表参道のリニューアル工事

Apple表参道がリニューアル工事に入った。店舗はすでに囲いで覆われ、工事中は地下1階だけで営業している。

Apple新宿やリニューアルしたApple渋谷で導入されたような「次世代Apple Store」と言われる巨大ディスプレイを導入した店舗に変更されるのだろう。

このロゴは表参道のケヤキ並木をモチーフにしたロゴでApple表参道オープン前の告知前にも同じようなロゴが使われていた。

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2つのロゴは川崎と丸の内?

Apple表参道リニューアル工事の告知と同時に、新たな予告ロゴが2つ登場した。

ひとつは、カラフルな複数の線で構成されたAppleロゴ、もうひとつは黒を基調としたストライプのロゴ。

2019年予定とあるので、年内に2店舗オープンするということだろう。

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 今年オープンすると言われているのは川崎と丸の内の店舗だ。特に川崎はラゾーナ川崎の空き店舗で昨年からずっと工事が進んでいる。店員募集の情報もでているので、間違いないと思われる。

しかし、今回の予告ロゴと川崎という街のリンクがよくわからない。カラフルなロゴは、鉄道路線のようにも見えるが、川崎には地下鉄がなく、この色のような豊富な路線は走っていない。丸の内店は東京駅に近く、東京駅にはたくさんの路線が乗り入れている。外側のピンクは京葉線、オレンジは東海道本線、緑色は山手線、水色は京浜東北線だろうか。

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新しい予告ロゴと東京駅の路線図

もうひとつの黒いロゴが川崎の店舗だとすると、何を意味しているのだろう。川崎と言えば臨海部の工場が有名で、夜景見学ツアーも人気だ。このロゴは工場の灯りのようにも見える。

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あと5ヶ月で2店舗のオープン?

今年もあと5ヶ月。5ヶ月で2店舗のオープンは忙しくもあるが、Apple新宿とApple京都がオープンした間隔は4ヶ月なので、そこまで異例でもない。

気になるのは川崎と丸の内の新店舗が事実なら、首都圏偏重が加速することだ。Apple札幌が2016年に、Apple仙台が2019年1月に閉店になっている。関東以北にはApple Storeが一店舗もない状態が続いている。Apple福岡は移転すると噂されているが、閉店の可能性だってありえる。

人口比で考えると首都圏の出店は妥当ではあるが、アメリカ本国やイギリスでは小さな街にもApple Storeはある。日本の地方にも出店してほしいものだ。

 

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堅実なソニーの決算にみる「ワクワクを維持」する難しさ

過去最高の営業利益と売上減少

2019年Q1(4月〜6月)のSONYの決算は、減収増益だった。売上は前年同期比マイナス1%、営業利益は18%増でQ1としては過去最高の営業利益だった。

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引用:ソニー決算資料

不調なゲーム、好調なイメージング

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 セグメント別にみると「ゲーム&ネットワーク」が弱かった。異例とも言える次世代ゲーム機情報のリークにより、既存ゲーム機の売上が落ちたというが、PS4は登場から6年目を迎えており、Nintendo Switch、スマホゲームの隆盛で販売が落ち込む時期に入っている。

GoogleとAppleのクラウドゲーム参入以降、どのように次世代機へ繋げるかSONYの実力が試される。今のSONYにとってゲーム機事業は屋台骨なので失敗は許されない。

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好調だったのは、イメージング事業だ。スマホに搭載するカメラの数が増えることで、スマホ市場の停滞の中でも売上を伸ばすことができた。各社が苦戦するスマホ事業の中で稀有な例といえる。

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スマホ・テレビ・デジカメの販売は減少したが、今回の決算の最大トピックスはスマホ事業の黒字化だ。前年同期は108億円の赤字だったが、今期は10億円の黒字。コスト削減の成果で、売上は伸びていない。販売台数見通しも下方修正した。世界的なスマホ市場の停滞に加えて、日本市場での端末販売割引の縮小が影響するとSONYは説明している。

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堅実さを目指す現代のソニー

販売が減少しても黒字は確保することで、ソニーショックを引き起こしたときのような当たるかどうかわからない博打的経営から脱却し、堅実な経営を目指す現代のソニーの姿勢がよくわかる。

今のソニーの経営を支えるゲーム・映画・エレクトロニクス事業は浮き沈みが激しい。ヒットすれば儲かるが、外れると大赤字になりやすい。似たような企業である任天堂は無借金経営で経営の安定化を図っている。

任天堂より企業規模が大きいソニーは、恒常的に企業体を維持するために販売低迷でも黒字を確保する堅実さは重要だ。

ただ、一方で顧客がソニーに期待しているのは「面白いプロダクト」である。「ソニーらしさ」の言葉に象徴される暮らしを変えてくれるような革新的な製品に最近出会えない。

同じような企業イメージを持つ自動車のホンダも、いわゆる「ホンダらしさ」が失われつつあり、ファミリーカーを主体とする自動車メーカー、「ミニトヨタ」のような企業に変わってきている。

革新的なイメージを昔から維持できている企業というのは、世界でAppleしかないかもしれない。企業が経営を維持しながら、長期間に渡って革新的イメージの維持をするのはとても大変なことなのだろう。

 

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Appleの好決算の背後に潜むリスクは中国と新サービス

AppleのQ3決算

AppleのQ3の決算は、全体の売上は前年同期比で2%増の好決算だった。

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スマートフォンの販売停滞によりiPhoneの売上は10%減少したが、Apple Watchなどのアクセサリ部門とサービス部門が大幅に伸びて、その穴を埋めた。

その結果、全体の売上に対するiPhoneが占める割合は7年ぶりに50%を下回った。

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潜在しているリスク

iPhone頼りの経営から脱却しつつあるように見えるが、気になる点もある。ひとつは、中国市場。今回は4%減少と前期の22%減から大幅に改善しているが、売上を牽引する力強さの復活にはまだ時間がかかる見込みだ。中国の景気減速、米中の貿易交渉の進展も不透明だ。

もうひとつは、サービス部門。Apple Musicなど既存サービスは伸びているが、減速してきている。Netflixの停滞にもみられるように、動画配信サービス市場も飽和状態になりつつある。競争が激しくなれば、値下げ競争もはじまる。

いくらAppleブランドが強力とはいえ、コンテンツが同じならインターフェイスと価格しか差別化できない。Appleのレンタル映画料金は、他のサービスより割高だ。

この秋にはじまる新サービス「Apple TV+」では、自社制作の映画の出来と価格に注目が集まる。

ここで失敗するとiPhoneの穴をサービスで埋めるAppleの戦略に黄信号が灯る。特に今年のiPhoneは前モデルとあまり変わらず、2020年モデルで刷新すると言われていて、販売がさらに落ち込むリスクもある。

 

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次期Apple Watch 5の予測・うわさを検証する。カメラ付きバンドが登場する?

次期Apple Watch 5の季節

例年通りだと、9月末にApple Watch series 5(以下、Apple Watch 5)が登場するはずだ。そろそろ量産体制に入っている時期で、パーツの流出などがあってもおかしくない。

いま出ている予測や噂の実現可能性を考えてみます。

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watchOS 6からわかる隠し機能

現在ベータテスト中のwatchOS 6がApple Watch 5に搭載されるのは確実だ。ただ、新しいOSが発表されても、新モデルに搭載する新機能は隠されている。たとえば昨年は、大型化したディスプレイサイズとそれに伴い新しい文字盤はwatchOS 5の発表時には隠された。

watchOS 6でまだ未発表な部分、言い換えれば隠された部分が新機能のヒントになる。

AppleのサイトにあるwatchOS 6プレビューで説明している項目は、こちら。

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watchOS 6の大きなテーマは、「iPhoneからの独立」「健康」だ。

本バージョンからApple Watchはアップデートもアプリインストールも単独で行うことができる。セルラー機能を搭載したApple Watch 3以降、Apple WatchはiPhoneから独立して単体での動作を目指してきた。今回はその集大成とも言える。

iPhoneが必要なくなれば、Apple WatchとAndroidが接続できるようになるかもしれない。OSの問題なのでApple Watch 5だけの機能になるかわからないが、可能性はありそうだ。

もうひとつの「健康」。これも近年のApple Watchがめざすテーマだ。アクティビティの表示が見やすくなり、月経周期なども記録できるようになる。また耳に障害を与えるような騒音を検知し警告を与えてくれる機能も付与される。

ただ、正直に言って、細かい変更修正ばかりで、目玉の機能とは言えない。どれもサードパーティ製のアプリでも実現できそうなものばかりだ。Appleはなにかを隠していそうだ。

健康のために追加されそうな機能は、まずは心電図を測定できるECGの拡張だ。現在アメリカ・香港・EUでは利用できるが日本では使うことが出来ない。関係機関の許可が降りていないと思われるが、実現のためにはOSのアップデートが必要だろう。

他にも、vo2 MAX(最大酸素摂取量)についても計測できるようになる。これはwatchOS 6の説明にも記載があるので、確実だろう。

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センサーの追加

また、新たなセンサーも追加されそうだ。watchOS 5でには「UV指数」と「空気質指数」のコンプリケーションが追加されたが、ふたつのデータはインターネット経由で取得するだけで、Apple Watchが計測しているわけではない。

このふたつの項目の計測は難しいかもしれないが、気温センサーは搭載されるかもしれない。スポーツウォッチとしてのライバルであるガーミンには気温センサーを搭載しているモデルもある。

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ディスプレイサイズ

Apple Watch 4では、Apple Watch史上初めてディスプレイサイズが拡大された。watchOS 6の新しい文字盤も拡大したディスプレイサイズを前提にしている。

昨年変更したばかりなのに、今年のディスプレイサイズの変更はありえないだろう。ディスプレイサイズだけではなく外観の変更もないと思われる。

Qi対応

Apple Watchはワイヤレス充電に対応しているが、ワイヤレス充電の実質標準規格であるQiには非対応だ。iPhoneもAirPodsワイヤレス充電を搭載し、Apple Watchだけが別の専用のワイヤレス充電器を用意しないといけない。新しい充電器を買わせるには良いけど、旅先などでは不便だ。

OSのアップデートでは対応できなかったので、ハードウェアの改修が必要なのだろう。Apple Watch 5では実現するかもしれない。

カメラ機能

Apple Watch単体での運用を考えた時に、iPhoneにあってApple Watchにない機能のひとつがカメラだ。ランニングしている時に風景を撮影したいことがある。テレビ電話がApple Watchでできたらサイバーっぽくてかっこいい。

ただ、腕時計の表面積は小さいので、カメラを内蔵する余裕はなさそうだ。

そこで考えられるのは、バンド側にカメラを搭載するアイディアだ。すでにAppleは特許を申請している。

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引用:9to5Mac

Apple Watchの大きな特徴は気分や用途によってバンドを付け替えることができることだ。定期的にAppleは新しいバンドを発表しているし、ひとつの市場として確立されている。

バンドビジネスを拡大するために、カメラ内蔵や別機能搭載のバンドが販売する可能性はある。その場合、バンドとApple Watchは今まで使われていない端子で接続すると思われる。初代からApple Watchのバンドと本体の接続部分に端子があるのだが、今まで使われたことはない。

今までのモデルは新機能の付与よりバッテリー使用時間を維持することが主眼だったので、電源供給も必要な機能付きバンドは導入されなかった。

次期Apple Watch 5は新しいプロセッサにより省力化が見込めるので、機能付きバンド投入には良いタイミングだ。隠し端子はすべてのApple Watchに搭載されているので、新モデルだけではなく使うことができるだろう(OSのアップデートが停止した初代は無理かもしれないが)。

機能付きバンドはApple Watchの新たな地平を広げる

次期Apple Watch最大の目玉は、機能付きバンドかもしれない。機能付きバンドは従来のモデルでも利用できるが、新モデルは最初からセットで購入できるはずだ。

「iPhoneからの独立」というApple Watchの主要なテーマとも合致する。9月に向けて、多くの噂と流出があると思われる。目が覚めるような新しい機能の登場を期待したい。

 

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数百億円の赤字を出してまで各社がQRコード決済サービスを推進する理由

相次ぐQRコード決済サービスの赤字決算

QRコード決済サービスを運営している企業が大幅な赤字を計上する事態となっている。LINE Payを擁するLINEは1月から6月期の決算で266億円の赤字を計上し、メルペイのメルカリは17年7月から18年6月期の営業利益が121億円の赤字となる予定だ。

大手PayPayも前期(2018年4月1日〜2019年3月31日)の決算で367億円の赤字を計上している。

赤字の原因は、言うまでもなく大規模な還元キャンペーンの影響である。これだけの赤字を垂れ流してまでQRコード決済サービスを広める必要があるのか考えてみます。

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乱立するQRコード決済サービス

現在日本では20以上のQRコード決済サービスがあるらしい。なかには「コーナンPay」のように不正アクセスが発生して初めて実在が知られるサービスまである。

ここまで増えた理由は、それだけ将来魅力があるサービスだからだろう。企業がQRコード決済サービスを導入する一番のメリットは顧客の購買行動の把握だろう。現金だと誰がいつなにを買ったのか把握できない。

どういう人にどのような商品が売れるかわかれば効果的な広告やキャンペーンが打てる。

日本の場合、低いクレジットカードのポイント還元率も背景にある。アメリカなどと比べてクレジットカードのポイント還元率は低く、普及率も低い。現金大国の日本では、自社の非現金決済サービスを普及させる余地がまだ多く残されている。

一方で日本人はポイントサービスが好きだ。今まではTポイントが幅をきかしていたが、自社サービスでカバーできれば、Tポイントを運営するCCCに個人情報を把握される必要もなくなる。現にヤフーやファミリーマートはTポイントから自社のポイントサービスへ切り替えようとしている。

数百億円の価値があるか

自社サービスを広げる目的はわかるが、問題は数百億円のコストを遣ってまで行う必要があるのかということだ。

結論から言うと、「誰もわからない」と思う。QRコード決済サービスを導入することによる直接的な売上は、店舗の使用手数料だ。クレジットカードもそうだが顧客がサービスを利用すると店舗側がサービス運営会社に手数料を支払っている。

だが、現在は手数料を無料にして導入する店舗を増やそうと各社はキャンペーンをはっている。PayPay株式会社の2019年3月期の販売費及び一般管理費は約370億円に対して、売上はわずか5億円。黒字化は程遠い。

顧客行動の把握が売上に与える影響は未知数だ。

そもそも、これだけの赤字を計上するほど各社がキャンペーンを打つようになったのはPayPayが100億円キャンペーンを実施したからだ。PayPayに対抗するために、他の企業も追随せざるを得なかった。ソフトバンクは、ADSLや携帯電話を強引とも言える手法で普及させた成功体験をもとにPayPayでも同じ大胆な拡販手法を用いている。

その戦略に他社が引き摺られている印象だ。おそらくどの企業もキャンペーンを徐々にスローダウンさせて赤字縮小に動くだろうが、それでもキャンペーンを終了させるつもりはまだないだろう、PayPayが辞めない限り。辞めてしまえば、シェアは伸びず、加盟店舗も増えなくなる。まだ見ぬ黒字化に向けて、各サービスのチキンゲームはまだしばらく続きそうだ。

 

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Abema TVの売上低迷。黒字化のために楽天との連携を提案

サイバーエージェントのQ3決算

サイバーエージェント2019年4月から6月の決算が発表された。前年同期比で売上8.8%増、営業利益38.3%と大幅な改善が見られる。前回の下方修正前から行っていたコスト削減の結果だ。

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引用:サイバーエージェント決算

では、注目のAbema TVはどうだったか。チェックしてみます。

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Abema TVは順調か?

サイバーエージェントの藤田社長は、Abema TVの視聴者数は順調に増えており、目標だった1,000万人のアクティブユーザーを達成し、黒字化を視野に入れる時期に来たと発言した。

大きな話題となった宮迫と田村亮の会見をはじめ、「大事件があればAbema」という習慣ができつつあるのは大きい。

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「地上波の時代を終わらせる」意気込みで始まったAbema TVだが、出資会社でもあるテレビ朝日との連携を強化し、当初の方向性とは変わり始めている。尺の関係で地上波では流せないコンテンツをAbema TVで流し、インターネットテレビの利点である「実況」を利用した番組づくりと、地上波との相互補完を強めてきている。

変質というより、市場に合わせた藤田社長の柔軟な取り組みを評価すべきと思う。

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着実に、ネットユーザーの視聴パターンに浸透してきたAbema TVだが、売上はどうだろう。

売上は前年同期に14.6%増だが、開始当初以外では初めて前期比で売上が減少した。SNSサービスである「アメーバピグ」の終了予定が影響したと言っているが、12月に終了するサービスの影響がそこまで大きくでるのだろうか。

営業利益の赤字は減少したが、サイバーエージェント全体で実施したコスト削減の効果だと思われる。

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元々広告収入での売上を主体と考えていたAbema TVだが、最近では有料会員での売上向上に軸足を移しつつある。有料の「Abemaプレミアム」の会員数は増え続けているが直近では会員数の伸びが落ちているのが気になる。

オンデマンドではなくビデオでの視聴者になるAbemaプレミアムは、Netflixなどの動画配信サービスとバッティングするので、コンテンツの質が大きく影響する。

藤田社長が言っているように、コンテンツ勝負では資本力の違いでNetflixなどの外資系サービスには歯が立たない。そのNetflixにも、会員数の伸びが停まり大幅な株価下落に直面している。市場が飽和しつつあるようだ。

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とは言っても、黒字化のためには広告収入と有料会員による課金収入に頼らざるを得ず、今回公表された中長期の売上高イメージでは、将来は課金収入と広告収入が全体の売上の半々を占めるような将来を考えているようだ。

様々なコンテンツを集め、視聴者数の獲得には成功しつつあるが、それをマネタイズする手法では苦しんでいるように見える。

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楽天と提携したら?

インターネットテレビであるAbema TVは、地上波のようなCMよりはインターネット通販との連携のほうが相性は良いように思う。Abema TVでも通販番組を放送しているが、CMと購買が直結し、CMで紹介された商品を1クリックで購入できたらどうだろう。

インターネット通販の大手Amazonは自前の動画配信サービス「Amazon Prime」があるので提携しづらいが、楽天ならどうだろう? 色々なものに手を出す楽天は「Rakuten TV」をスタートさせたが、そこまで評判になっていない。

楽天が参入しようとしている5G高速通信網のキラーコンテンツのひとつとして屋外での動画視聴があげられる。楽天モバイルがサイバーエージェントと提携して、Abema TVがフリー視聴(ギガが減らない)ができるようになれば、視聴者数はさらに増える。

地上波のようなCMではなく、通販的番組のようなCMを流したらどうだろうか。欲しくなったら、タップひとつで楽天市場で購入できる仕組みになれば、通販の売上に直結するし、視聴者の利便性も高まる。

国内最大手の楽天なら、参入企業も多く、品揃えも豊富だから番組とのコラボも容易だ。

いかがでしょうか? 藤田社長。

 

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AppleがIntelのモデム事業を買収した3つの理由

Appleがモデム事業を買収

Intelのスマートフォンモデム事業を約1,100億円でAppleが買収した。約2,200名の従業員と17,000件の特許をAppleは手に入れた。

AppleとしてはBeatsに次ぐ大型買収の実現だ。どうしてAppleがInetlモデム事業を買収した理由を考えます。

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5Gモデムチップの開発

今年から来年にかけて全世界で次世代移動通信網5Gがスタートする。4Gに比べて10倍の通信速度を誇る5Gへの転換は10年に一度のビッグイベントだ。

2020年にはiPhoneにも5Gモデムチップを導入すると言われている。自社で5Gモデムチップを開発製造する意味は大きい。

自前主義

ここ数年のAppleは、プロセッサに続いてGPUも自前で開発製造しようとしていると言われている。

スマートフォンがコモディティ化してきて性能が似てきた現状、自社で高性能なチップを開発することは他社との差別化に繋がる。AirPodsに搭載されたApple開発のH2チップはAirPodsのレイテンシーを上げて、商品価値を高めた。

モデムチップについても同様に、他社のスマートフォンに勝つ有力な材料になる。

Qualcommとの訴訟

Appleと5Gモデムチップの最大手Qualcommは取引条件について長年裁判所で争ってきた。今年の4月に和解したが、5Gに乗り遅れないためにAppleとしては苦渋の選択だった。

和解したとは言え、今後Qualcommが有利な条件で取引を持ちかけてくる可能性もある。他社の思惑に左右されないために、Appleとしては自社で調達したかったと考えるのは自然だ。

Appleの垂直統合主義は今後も成功するか

Appleは、ソフトウェア・OS・ハードウェアを自社で開発することでブランド価値を高め、他社と差別化してきた。AppleのOSを使いたいならAppleのハードウェアを買わないといけない。Appleの製品で囲われた楽園でユーザーは優れた顧客体験を得ることができる。

一方で、ここにきてApple MusicをAmazon Echoに提供するなど、自社のサービスを他社へも展開しはじめた。Spotifyなどライバルとの競争に打ち勝つために、より多くの顧客を獲得する必要があるからだ。

iPhoneの売上が停滞してきて、サービス事業に注力してきている中の大型買収。ハードウェアについては自前主義にこだわることで他社との競争に勝とうとAppleはしているようだ。

 

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Nintendo Switchのコントローラーに不具合?無償修理対象になる?

勝手に動くキャラクター

Nintendo Switch(以下、Switch)のコントローラーJoy-Conはしばらく遊んでいると、スティックが勝手に左右が入力されてしまう問題が起きることがある。

この現象が発生すると、Joy-Conを動かしていないのにスティックが中立にならず、キャラクターが上下左右いずれかに動いてしまう。Joy-Conをアップデートしてもリセットしても現象は改善されないので、ハードウェアの修理になる。

購入してから一年で娘のJoy-Conもこの現象が発生し、任天堂に修理を依頼した。修理の内容は部品代が200円、交換技術料が3,800円だった。

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統計はないが、かなりの頻度で発生するらしく、娘の友達が所有するSwitchでも同様の現象が起きているそうで、ネットでもたくさん報告されている。

ちなみに、Wii Uのスティックでも発生する。

本当に高頻度で発生するなら仕様の不具合が原因なら、無償修理すべき案件だ。

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アメリカでは無償修理?

SwitchのJoy-Conがアメリカで無償修理対象になったとの報道があった。保証期間の有無に関係なく、現象が発生した場合は無償で修理し、以前の修理も要求があれば返金するそうだ。

背景にはアメリカで起きた集団訴訟がある。Joy-Conの障害はアメリカの消費者でも問題になっている。裁判で高い故障率が露見すれば、不具合を隠蔽したとされ任天堂が不利になる。集団訴訟がどのように進行するか不透明だが、任天堂が今後不具合を認める方向に進んでもおかしくない。

少なくても任天堂は故障率を把握しているだろう。

Switchの販売は好調で、9月には新モデルが登場する。新モデルには、Joy-Conの不具合対策が施されていると思われる。

SNS全盛の時代、悪い噂はまたたく間に広がる。メーカーが設計ミスを隠蔽できる時代ではない。不具合が多発したバタフライキーボードの設計をミスをAppleは認め、無償修理の対象とした。

比較的良好な企業イメージをもつ任天堂も早めに不具合を認め、現行モデルの無償修理を公表すべきだと思う。

 

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Fire 7タブレットがAmazon Echo Showに?Alexaハンズフリーモードで表示できる画面一覧

Fire 7タブレットのAlexa

新型Fire 7の売りのひとつはAlexa機能が搭載されたことだ。ハンズフリーモードをオンにして、Fire 7タブレットに「Alexa」と話しかければ反応してくれる。教えてくれる情報は、Amazon Echoシリーズと変わりない。

これは知らなかったが、Amazon Echoと異なり、タブレット画面にAlexaが教えてくれた情報が表示される。今まで耳で聞き取るしかできなかったAlexaの情報を目で確認できるのは新鮮だ。

ハンズフリーモード

ハンズフリーモードを利用するには「設定」を変更する必要がある(最初のセットアップ時にも利用するかきかれる)。

  1. Fire 7タブレットの「設定」から「Alexa」をタップ
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  2. 「ハンズフリーモード」をオンにする

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ハンズフリーモードで画面に表示される一例

タイマー

「Alexa、5分タイマー」

背景のグラフィックも用意されている。

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天気

「Alexa、今日の天気」

注意報や警告、時間ごとの天気も確認できる。ただし下の方の情報は切れているので指でスクロールする必要あり。10インチディスプレイのFire 10 HDを前提にレイアウトされているからだろうか。

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おはよう

「Alexa、おはよう」

今日が何の日か教えてくれる。字幕でも表示されるが、自動的にスクロールしてくれないので、指で操作する必要がある。f:id:tkan1111:20190724065433p:plain

なぞなぞ

「Alexa、なぞなぞを出して」

なぞなぞを出してくれる。問題が表示されて、少し間をおいてから「こたえ」が表示される。

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面白い話

「Alexa、面白い話をきかせて」

画面にも表示されるが、字で読んで面白いかは別問題。Google homeに同じ質問をすると、ためになりそうなウンチクを聴かせてくれる。ダジャレを教えてくれるAlexaの知的レベルが低いわけではないと思うけど。

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音楽

「Alexa、音楽を聴かせて」

設定したミュージックサービスから曲を流してくれる。これはAmazon Musicの画面。ジャケットの写真や歌手名を表示してくれて、再生ボタンなどで操作もできる。

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歌詞も表示し、自動スクロールしてくれる。

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ニュース

「Alexa、ニュース」

設定してあるニュースソースを聴かせてくれる。

「Yahoo! ニュース」だと背景が赤い画面にニュースのヘッドラインが表示される。スクロールはしないので、詳細を読むことは出来ない。アナウンスをとめたり、スキップしたりできる。

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NHKニュースだとヘッドラインの背景に動画が流れるが、暗いのでよくわからない。

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計算

「Alexa、8x8=」

計算結果が表示される。シンプル

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質問

「Alexa、富士山の高さは?」

質問の回答と合わせて、関係する画像を表示してくれる。外国の首都をきくと、国旗が表示される。

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下の方に文字情報も表示されていて、指で引っ張れば読むこともできる。

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動画

「Alexa、プライムビデオでストロベリーナイトを検索して」

プライムビデオの検索ができる。

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「Alexa、ストロベリーナイトを再生して」と言えば、タブレットにふれることなく鑑賞できる。

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SHOWモードとの違いは?

AlexaのEcho ShowシリーズやFire HD 10にはAlexaの反応を表示する「SHOWモード」が搭載されている。Fire HD 10では、ハンズフリーモードとSHOWモードを選択することができる。

どちらのモードもAlexaの情報を画面に表示してくれるが、両者の挙動は異なる。SHOWモードに設定すると、画面は常にAlexaの待機画面になり、アイコンが並ぶ通常のタブレット画面ではなくなる。また、SHOWモードだとAlexaの情報を常に表示するが、ハンズフリーモードでは時間が経つとスリープモードに戻る。

また、天気予報などでは文字サイズが異なり、SHOWモードの方が文字は大きい。

ハンズフリーモードでも十分

試した限り、ハンズフリーモードで十分だ。耳で聴くだけではなく、視覚で情報を確認できるのは早く認識できて便利だ。

Fire 7で、Amazon Echo Showとほぼ同等のことができるが、マイクやスピーカー性能は本家Alexaデバイスより劣る。とは言っても、低価格でタブレットにも画面付きスマートスピーカーとして使えるFire 7はコストパフォーマンスが高い製品と言えるだろう。

 

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スマートロック「Qrio Lock」で鍵が開かない時の対処方法 

鍵が開かない!

スマートロックの最大の特徴はスマートフォンのアプリで解錠できることだ。だけど、物理的な鍵と異なり、アプリの不具合などで開かない場合がある。

もしも鍵を持ち歩いていなければ、家に入ることができなくなる。

Qrio Lock(以下、Qrio)でも時々鍵が開かないときがある。そんな危機的状況の対処方法をお知らせします。

鍵が開かなくなる場合 

Qrioのアプリでドアを開こうとすると、「ロックとの通信に失敗しました」と表示される場合がある。

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Apple Watchからの解錠に失敗すると、「接続に失敗しました」「失敗しました」と表示される。

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失敗するケースの多くは、スマホがQrio本体のそばにない時だ(Wi-Fi接続できるQrio Hubを導入していない場合)。Qrio Hubがない場合、QrioとスマートフォンはBluetoothで通信する。Bluetoothの通信可能距離外だと、このメッセージが表示される。やっかいなのは、アプリを起動をすると自動的にQrioと接続しようとすることだ。通信可能距離内にいなければ、上記のエラーが表示される。

Bluetoothをオフにしてオンにする

一度失敗すると、何度も失敗する場合がある。家に入れないのでかなり焦る。この場合どうすればよいか。何度タップしても、アプリを再起動しても駄目。

この場合の対処方法は、Bluetoothをオフにしてオンにすることだ。一度Bluetoothをオフにすることで接続がリセットされて、再接続を正常に試みるようになる。

Qrio LockはBluetoothでスマホと通信しているので、オフのままでは当然使えない

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Apple Watchのアプリを閉じる

Qrio LockはApple WatchとiPhoneから制御できるが、どうやら一方のデバイスとしか通信できないようで、Apple Watchで接続に失敗したままアプリを開いていると、iPhoneからも操作できない。そういうときはApple Watchのアプリを閉じよう。

改善してほしい

一度接続に失敗すると、解錠できなくなる仕様はなんとかしてほしい。Qrioを信頼できなくなるし、なにより焦る。

スマートロックは鍵を開けることが目的だ。しかし、それができないことがあると安心して利用できない。家に入れないのは致命的だ。

最近はアップデートもなく、不安定な状況は改善されない。新たなビジネスも大事だが、まずは既存ユーザーを大事にすることをはじめてほしい。 

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